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たった一通のLINEで… ドロ沼不倫にハマった「アラサー独身女性の末路」【後編】

  • 2021.5.1
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「不倫なんて自分とは関係のない話」と思っていても、心の隙間に既婚男性が入り込み、ドロ沼不倫への道を進んでしまう女性もいます。美恵さん(仮名・33歳)も、そんなひとりでした。「不倫はダメ」と思いつつも、どんどんハマってしまった結果について経験者の話を聞きました。

独占欲によって不倫はドロ沼へ

「彼氏との交際も続けつつ、年上で包容力のあるところに惹かれ、雄二さん(仮名・37歳)と1年ほど不倫関係を続けていました。しかし、次第に私はそれまで付き合っていた彼氏への愛情が完全に冷め、雄二さんを独占したいと思うようになったんです。

それまでは、私にも恋人がいて雄二さんには家庭があるという状況がイーブンだと感じていたのですが、それでは満足できない、むしろ雄二さんを独占したいと考えるようになってしまいました。

そこで、相手に離婚を求めるなら、まずは自分がシングルにならなくてはいけないと思い、2年ほど交際していた恋人に別れを告げたんです」

「離婚する」と言いながら、進まない状況に苛立つ毎日

「ところが、雄二さんは『美恵が彼氏と別れたなら、俺も離婚する』と口では言いながら、まったく離婚する様子がないんです。最初のうちは、雄二さんにも事情があるんだろうと静観していましたが、段々と焦りも出てきて……。

雄二さんからは『妻への愛情はない』と聞いていましたし、雄二さんと奥さんの間に子どもはいませんでした。なので、離婚だってすんなり進むはずだと思っていました。だから余計に、“なんでだろう”って思いが強くなったんです。

その結果、今の状況を変えるには、“自分から動くしかない!”と思ってしまいました」

妻への直談判を決行するも……

「ちょうど世間がコロナ禍に突入したときの話です。

雄二さんからは、奥さんが毎日テレワークをしていると聞いていました。また、以前のデートの帰りに、雄二さんの家の近くを通ったことがあったので、雄二さんの自宅は把握していたんです。

そういった背景もあり、私は雄二さんの奥さんに直接会いに行こうと決めました。雄二さんがいない時に行って私から直談判をすれば、奥さんも夫が不倫していることを知り、離婚に応じてくれるかなと期待したんです。

そこで、雄二さんが出勤日で自宅にいない日を見計らって、配達員のふりをして、彼の自宅のインターホンを鳴らしました。もちろん、彼には内緒で進めましたよ。

いざ、インターホンを鳴らすと、マスクをした奥さんが出てきました。正直、雄二さんから聞いていた話よりも美人で洗練された女性だったので、内心驚きました。

それでも、“ここでひるんだら来た意味がない”と思い、私から奥さんに『雄二さんと交際している者です。お願いだから、離婚してください』と頭を下げたんです。

奥さんは、少し驚いた様子でしたが、取り乱すことはありませんでしたね。その日は『そうですか』とだけ言われ、さっさと家の中に入ってしまいました。

そのときの私は、これで雄二さんの家庭にヒビが入り、離婚へはずみがつくだろうと期待してご機嫌だったんです。ところが……」

愛し愛された日々は幻想? あっけなく終わりを迎えた現実

「その日の夜、きっと雄二さんからLINEで連絡が来るだろうと思っていたのに、どんなに待っても連絡ひとつ来なかったので、少し慌てました。そして、その翌日も翌々日もLINEは来ず。

“何かあったのかな?”と心配になった私から雄二さんに電話をしたのですが、コールは鳴るのに電話は出てくれなくて……。でも、このときの私は、“離婚話が大変なことになっているから、すべて片付いてから私のところに来てくれるのだろう”と信じていました。

そこから1週間ほど経っても雄二さんからはなんの連絡もないので、いくらなんでもおかしいと思った私は、何度も電話をかけてみたんです。雄二さんは、それでも電話に出ることはなく、代わりに1通のLINEが届きました。

そこには『お前は、最低だな。もう連絡してこないでくれ』とだけ書かれていました。

そうして、私の不倫はあっけなく終わりを迎えたのです。その時になって初めて、雄二さんは私に対して本気じゃなかったんだと悟りました。それまで気づかなかった馬鹿な自分を後悔しましたし、どんなに純愛に思えても、不倫はやっぱり不倫なんだ……と思い知らされました」

不倫にどハマりした人の多くは、「自分の不倫は純愛」と錯覚するかもしれません。

しかし、不倫でハッピーエンドを迎えることはほぼないと言っても過言ではありません。どんなに魅力的に思えても、既婚者と恋愛関係になることは、絶対に避けなくてはいけないと心得ておきましょう。

©Carolina Conte / EyeEm/gettyimages
©Fausto Serafini / EyeEm/gettyimages

文・並木まき

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