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人口が23万人突破――有名漫画家も愛した調布市の「人口増加」が止まらないワケ

  • 2021.4.30
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多摩地域東部に位置する調布市。そんな同市は人口増加が続いています。いったいなぜでしょうか。フリーライターの小林拓矢さんが解説します。

止まらない人口増加

東京都調布市は少子高齢化社会において、人口が増え続けている奇跡的な街です。しかも、近年において減少傾向を見せることなく、さらに増え続けることが予想されています。

調布駅(画像:小林拓矢)

1964(昭和39)年に人口10万人を突破した調布市ですが、団地などの大規模住宅や交通の便の良さから暮らす人が増え、1969年には15万人、2000(平成12)年には20万人を突破。2004年には21万人、2009年には22万人、2017年には23万人を超え、2021年4月1日時点で23万8087人となっています。

また、マンション開発や宅地分譲も積極的に行われているため、24万人を超える日はそう遠くないでしょう。

さらに現在、コロナ禍でテレワークが普及したこともあり、東京郊外にある広めの住宅に注目が集まっています。調布市の不動産価格も上昇しているそうです。

交通の便のよさが向上している

調布市は東京23区と隣接し、京王電鉄で新宿までダイレクトに行くことができます。また、都営新宿線乗り入れの列車もあり、都心までスムーズです。特に調布駅は「京王ライナー」以外の全列車が停車します。

また最近の京王電鉄は、朝のラッシュ時間帯でもできるだけ優等列車を増やし、都心への速達性を高めようとしています。京王電鉄は朝の上り列車の「のろのろ運転」が有名ですが、このあたりの難点を少しずつ解消しようとしているのです。

調布駅以外にも仙川・つつじが丘には区間急行や快速が停車し、そのほかの駅にはこまめに各駅停車の列車がやってきます。

調布駅前のバスターミナル(画像:小林拓矢)

さらに調布エリアはバスも充実しています。調布駅前のバスターミナルからは吉祥寺・三鷹・武蔵境、あるいは狛江へとバスは向かい、成城学園前まで行くバスもあります。もちろん、団地エリアへのバスは充実、つつじが丘駅行きの市内路線も便利に利用されています。

交通網の充実した調布市は、徒歩と公共交通機関で行き来する都市型の生活文化とも親和性が高く、それが多くの人をこの地に住もうと決意させる理由になっているのです。

利便性が高い公共施設が充実

調布市の良いところとして、公共施設が充実しているというのが挙げられます。

調布市グリーンホール(小島町)では多くの音楽公演が行われ、調布市文化会館たづくり(同)ではさまざまな催しものが行われます。

調布市小島町にある調布市文化会館たづくり(画像:小林拓矢)

ほかの公共施設も、交通の便のいいところにあります。

特筆すべきは、図書館の充実ぶりです。調布市立図書館は調布市文化会館たづくりにある本館のほか、分館が10館あります。中央図書館は開架15万冊、閉架25万冊の蔵書能力があり、運営も業者への委託ではなく、市の直営です。

本の予約などもインターネットで行うことができ、しかも難しくはありません。同じ市内の図書館にある本なら、他の図書館にある本もすぐに取り寄せてもらえます。そのせいか、大変多くの人が調布市の図書館を利用しています。

産科が充実した産婦人科病院も

また医療機関も充実しています。市内に大学病院はありませんが、隣接地域に東京慈恵会医科大学附属第三病院(狛江市和泉本町)や杏林大学医学部付属病院(三鷹市新川)があります。

また市内には、調布東山病院(小島町)といった大きな病院があるだけではなく、多くの医院が開業しています。休日の診療を行う施設もあります。

注目すべきは市内にある飯野病院(布田)です。

調布市布田にある飯野病院(画像:小林拓矢)

同院は近年は珍しい、産科が充実した産婦人科病院となっています。こういった病院が市内にあるためか、子どもを産もうという思いのある夫婦の意志に応えられるのです。

水がきれいでそばも美味

調布市は23区と隣接していながら、自然も豊かです。広い多摩川の河川敷は市民の憩いの場となり、多くの人がそこでジョギングなどを楽しんでいます。

3回目の緊急事態宣言で外出がなかなか難しいものの、街には木々が植えられ、新緑が目に入り、気分のよさを感じさせます。

この河川敷は、漫画家・つげ義春の『無能の人』で描かれたことでも知られており、描かれた当時は石が多かったものの、現在は芝生などで整備されています。なお、つげ氏は2020年、欧州最大規模の漫画の祭典で特別栄誉賞を受賞しています。

深大寺の山門(画像:小林拓矢)

また深大寺周辺は水もきれいで神代植物公園(深大寺元町)もあり、ちょっとしたレジャーにぴったりです。このあたりを散歩していると、気分が洗われてくるかのような感じがしてきます。名物はそばで、おいしいお店ばかりです。

都市部と郊外のベストミックスとして存在する調布市に、あなたも住んでみたいとは思いませんか?

小林拓矢(フリーライター)

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