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福原遥、大原優乃ら期待の若手俳優が勢揃い 『ゆるキャン△』実写化を成功に導いた“再現度”

  • 2021.4.29
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『ゆるキャン△2』(c)ドラマ「ゆるキャン△」製作委員会

4月1日に最終回を迎えたTVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』。そしてその日、『ゆるキャン△』の劇場版アニメが2022年に公開されることが決定し、さらには実写ドラマの2期も放送開始となった。現在ドラマは4話まで放送されている。

山梨県近郊を舞台に、キャンプという趣味で繋がった女子高生たちのゆるやかな日常を描いたあfろによるコミックを原作とした本作。近年のキャンプブームを牽引したといっても過言ではないほど原作やアニメが大ヒットしたこともあり、当初は実写化に反対の意を唱える人も多かったいう。しかし、実際にドラマ1期が始まると、原作に忠実なストーリー展開や映像化でより鮮明となったキャンプや自然の魅力が視聴者を惹きつけていった。そして何より新進気鋭の女優たちが集結したキャスト陣の原作に限りなく寄せた、それでいて実写ドラマでも違和感のない芝居が功を奏したといえる。

●福原遥(志摩リン役)

まず、クールでマイペースな主人公の一人・志摩リン役に福原遥を起用したスタッフの千里眼には驚かされる。福原といえば、NHKの子供向け番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』で圧倒的な人気を博した“まいんちゃん”のイメージが強く、映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』や『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)をはじめ、映画やドラマでもフェミニンでとびきり明るい女の子を演じることが多かった。

だからこそ、最初に『ゆるキャン△』のキャストが発表された際にはリンというよりもむしろ、天真爛漫なもう一人の主人公・各務原なでしこ役の方が福原には合うのではないかと感じたが、ドラマが始まるとその心配は直ぐに払拭される。リンのトレードマークであるお団子ヘアを踏襲した見た目の再現度はもちろんのこと、ただクールなだけではなく、無表情なのに喜怒哀楽が溢れ出るツンデレな性格を見事に表現。リンのセリフはナレーションで当てられることが多いのだが、実際に喋っているわけでもないのに気持ちが伝わってくる、大袈裟すぎない福原のコミカルな表情が印象的だ。

●大原優乃(各務原なでしこ役)

そんな福原と名を連ね、なでしこ役として重要な役割を果たしているのが大原優乃だ。実はなでしこというキャラクターは髪色がピンクというだけで見た目に大きな特徴がない。ドラマ版は福原演じるリンもそうだが、原作キャラクターにすべてを合わせた“コスプレ感”のない再現度の高さが一つの魅力であり、大原も特別なでしこに髪色を合わせたり、ヘアスタイルを完全に再現しているわけではないのだ。

だから一見、“普通の女の子”。グラビアアイドルの大原は雑誌『ピチレモン』(学研パブリッシング)のモデル時代から交流のある福原と『3年A組』や映画『4月の君、スピカ。』で共演し、女優としても活動してきたが、準主演という立場でメインを張るのは本作が初めて。しかし、『ゆるキャン△』人気を不動のものにした、明るく活発でみんなから愛される2.5次元特有のキャラクターであるなでしこが「現実世界に存在する」という感覚を大原は視聴者にもたらした。

原作やアニメの“完全再現”ではなく、あくまでもなでしこという一人の女の子に憑依して愛らしい性格やリアクションを表現し、原作ファンにも受け入れられた稀有な例だろう。大原は本作で見せた美味しそうに食事を摂る姿が目に留まったのか『女子グルメバーガー部』(テレビ東京)で主演を務め、現在は『ガールガンレディ』(MBS/TBS)にも出演し、なでしことはイメージが異なる少し大人なキャラクターを演じている。役の幅も広がり、今後がますます楽しみな女優だ。

●田辺桃子(大垣千明役)

また、主人公たちを演じる福原や大原に負けず存在感を放つのが、なでしこが入部する野外活動サークルの部長・大垣千明役の田辺桃子だ。田辺は原作ファンから最も再現度の高さが評価され、エキゾチックな顔立ちの美しい普段の姿とのギャップが大きな話題となった。オン眉でツインテールに眼鏡という特徴的なルックスはもちろん、大垣の大袈裟なリアクションと男気のある性格を違和感なく自分のものとした田辺。小学生の頃から女優として活動していたこともあるが、彼女の確かな演技力が本作に安定感をもたらしたのではないだろうか。田辺は今期、本作の2期に加えて、『ガールガンレディ』、『リコカツ』(TBS系)と3つの作品に出演。さらにはメインの一人として出演している映画『犬部!』の公開も控えており、ブレイク寸前だ。

●箭内夢菜(犬山あおい役)

そして、大垣とテンポの良い会話を繰り広げる犬山あおいを演じるのは、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の“出川ガール”としてもおなじみの箭内夢菜。彼女は福島出身だが、おっとりとしたあおいの関西弁が板についている。お姉さん的な存在でありながら、実はホラ話が好きでお茶目な性格をコミカルに演じる姿が印象深い。また、2期から登場したあおいの妹・あかりを演じる子役・西澤愛菜との瓜二つぶりにも驚かされた。あまりにもそっくりだったので、2人が実際に姉妹なのでは!?と思ったほどだ。

●志田彩良(斉藤恵那役)

リンの友人である斉藤恵那を演じる志田彩良もけして個性が強いわけではないキャラクターの、風のようにふわふわと自由でマイペースな性格をしっかりと掴んだ。目立つタイプではないが、リンとなでしこたち野クルメンバーとの架け橋のような存在である恵那の重要さが志田の演技から滲み出ている。彼女は現在、日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)にも学園トップの成績を誇る優秀な生徒として出演しているので、そちらも注目していきたい。

実写化に否定的だった原作ファンも納得のドラマ『ゆるキャン△』を作り上げた5人の若手女優。アニメで放送したストーリーをそのままドラマで追いかけるというプレッシャーを物ともしない、彼女たちの堂々たる表現力は今後も様々なエンタメ作品で重宝されていくだろう。『ゆるキャン△』は西澤が演じたあかりをはじめ、脇役のキャラクターに至るまでキャスティングが考え抜かれているので、原作と見比べながら一人ひとりに注目してみてほしい。(苫とり子)

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