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「心算」って正しく読める? 知っていたら一目置かれる漢字4選

  • 2021.4.27
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日常でよく見かける簡単な漢字であっても、予想外の読み方をすることってありますよね。しかしそこで間違えずに読むことができたら周りの人のあなたを見る目が変わるかもしれません! そこでこの記事では、“読み間違えやすい、知っていたら一目置かれる漢字”をご紹介。あなたはいくつ読めるでしょうか?

1.「心算」

出典: Peshkova/Shutterstock

「心」の中で見積もった計「算」と書いて「心算」。「心算」とは、漢字のとおり「心の中の考え・計画」を意味する言葉です。「心算」は「しんさん」や「しんざん」とも読みますが、それとは別に、ひらがな3文字での読み方もあります。
ひらがな3文字の読み方をする場合、「そんな心算じゃなかった」「私はデートの心算だった」などの使われ方をしますよ。もう分かった人もいるかもしれませんね。
「心算」は、「しんさん」「しんざん」以外に……

 

つもり」とも読みます。
「前もって考えていること」を意味する「つもり」も、漢字表記では「心算」と書きますよ。

2.「件の」

出典: lightwavemedia/Shutterstock

取引先の相手などから「件のお話ですが……」と、言われたことはありませんか? 「件の」とは「以前に話していた例の」という意味があります。つまり相手は「前に話していたあの話ですが……」と、話を振っているのですね。「けんの」ではありませんよ。
正しくは……

くだん(の)」と読みます。元々「件」は「くだり」と読んでいましたが、段々と変化して現在のように「くだん」と読まれるようになったそうですよ。

3.「快哉」

出典: Flamingo Images/Shutterstock

「快哉をさけぶ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「快哉をさけぶ」とは「うまくいったことを喜ぶ」ことを意味する慣用句です。また、この「快哉」という漢字には「非常に愉快なこと」という意味があります。
「快哉」を「かいや」と読んでしまっては誤りですよ。正しくは……

かいさい」と読みます。「哉」という漢字は、よく「や」と読まれることがありますが、「や」という読み方は「哉」の訓読みです。一方で「さい」は「哉」の音読みにあたります。

4.「詳らか」

出典: Dean Drobot/Shutterstock

「詳細」の「詳」としても用いられているように、「詳らか」とは「細かい点まではっきりしている様子」を意味する言葉です。「内部のことまで詳らかに書かれている資料」といえば、内部の細かいところまで詳しく記載された資料のことを言います。
そんな「詳らか」の正しい読み方は……

つまびらか」です。また「詳らか」は、同じ読み方・同じ意味で「審らか」と表記されることもありますよ。

日常的によく目にしたり、学生時代に習ったことがあったりする漢字だと、つい簡単に読めそうだと思いがちです。しかし、その中には実は読み間違えやすい漢字もあります。
もし読めなかった漢字があれば、次に目にしたときにはさらっと読めるように、読み方を覚えておきましょう。

参考文献
日本語倶楽部〔編〕『読めないと恥ずかしい漢字完全制覇本』河出書房新社
根本 浩『エッ、この漢字、みんなそう読むのに、どこが間違い?』主婦の友社

文/大内千明 画像/Shutterstock(Peshkova、lightwavemedia、Flamingo Images、Dean Drobot )

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