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2020年、女性が主人公の映画は2019年より低下していたことが判明

  • 2021.4.25
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米サンディエゴ州立大学のテレビ、映画における女性研究センターの報告によると、2020年に公開され、興行収入が高かった映画のうち、女性が主人公だった作品数は、2019年に比べてかなり減少していたことがわかった。(フロントロウ編集部)

2021年の映画祭は女性が大活躍!

2021年の映画祭は、「女性の活躍」が注目されている。たとえば、クロエ・ジャオ監督による、フランシス・マクドーマンド主演の映画『ノマドランド』がゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー賞をはじめとした数々の映画祭で監督賞を受賞したり、エメラルド・フェネル監督によるフェミニスト映画『プロミッシング・ヤング・ウーマン』がアカデミー賞にノミネートされたりといったように。

画像: 映画『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督
映画『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督

2021年は、女性監督がアカデミー賞93年の歴史の中で、2人同時に監督賞にノミネートされた初めての年であり、有色人種の女性が同じく監督賞にノミネートされた初めての年。(※)

※映画『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督と『プロミッシング・ヤング・ウーマン』のエメラルド・フェネル監督が監督賞にノミネート。ジャオ監督は、有色人種の女性としてアカデミー賞史上初の監督賞ノミネート。

2021年の映画祭では、2020年内に公開された作品が対象となるため、このニュースを聞くと、2020年はさぞ女性主導の作品が多かったのだろうと想像してしまうけれど、実際にはそうではなかったことがわかった。

2020年、女性が主人公の映画作品が減少

米サンディエゴ州立大学の、テレビ、映画における女性研究センターの報告『It’s a Man's (Celluloid) World』によると、2020年の映画における女性の活躍は減少していた。

画像: 映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』主演のキャリー・マリガン(左)とエメラルド・フェネル(右)
映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』主演のキャリー・マリガン(左)とエメラルド・フェネル(右)

マーサ・ラウゼン博士が発表した2020年の興行収入トップ100作品の分析結果によると、女性が主人公の作品はわずか29%。2019年の40%という数値から大きく減少している。データによると、2017年の24%という結果以来、最も低い数値だった。

この調査で「主人公」とは、物語がその人の視点で語られてるということを指しており、2020年の米興行収入トップ100作品から1,700人以上のキャラクターを分析している。また、興行成績はBox Office Mojoで発表された1月1日時点での成績を参照しており、研究は2002年から毎年行われている。

2020年、映画ビジネスは新型コロナウイルスによるパンデミックの影響を大きく受け、興行成績トップになるだろうと予想されていた女性主導の映画(『ブラック・ウィドウ』や、『ワンダーウーマン1984』、『ムーラン』など)が、もともとの公開日から延期されたり、劇場とストリーミングの二重公開になったり、ストリーミングサービスでのみ配信になったりしたことも関係しているとはいえ、かなりの減少率。

調査によると、少なくとも1人の女性監督、または脚本家がいる作品では、女性キャラクターが主人公の割合は60%。一方、男性の監督・脚本家のみの作品では、女性キャラクターが主人公の割合は17%だった。

映画における女性キャラクターの分析

また、この調査では女性キャラクターの属性についても評価しており、年齢、人種や民族、結婚歴、職業なども測定している。2020年の米興行収入トップ100作品に登場した女性キャラクターのうち71%が白人(2019年から3%増)、17%が黒人、6%がラテン系、6%がアジア系女性だった。

また、女性を主人公としたキャラクターが少ない要因としては、ハリウッドにおいて上の年齢の女性の役が男性に比べて少ないことがあり、ラウゼン博士は「映画の中の女性にとって年齢差別は依然として問題である」と断言している。その言葉通り、男性キャラクターに対して女性キャラクターの年齢は若い傾向にあり、女性は20代と(24%)と30代(29%)が、男性は30代(31%)と40代(28%)が大半を占めていた。

ラウゼン博士は、「私たちは、一握りの年上の女性俳優たちを見て、ハリウッドでのエイジズムが減少したと思い込んでいます。しかし、苗字が『ストリープ』や『マクドーマンド』でない限り、回ってくる映画はあまりない可能性があります」と述べている。博士は「若い女性を映画に登場させている傾向は、彼女たちの若さと外見の価値を強調してしまっている」とも言っており、女性俳優の価値があたかも実力やキャリアよりも外見にあるかのように表現してしまっているという問題点を指摘している。調査によると、40歳以上の男性キャラクターは全体の52%を占めているのに対し、40歳以上の女性キャラクターは全体の32%しかいなかったという。

女性と男性キャラクターの間で大きな差があった一方で、男女間での人種、民族の比率はほぼ同等で、白人キャラクターは女性が71%、男性が73%、黒人キャラクターが女性は17%、男性は16%。また、ラテン系キャラクターは女性6が%と男性の6%、アジア系キャラクターは女性が6%と男性が4%、その他の人種、民族の割合は男女共に1%だった。

2021年のアカデミー賞は現地時間の4月25日(日本時間4月26日)に開催される。(フロントロウ編集部)

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