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成田凌、松居大悟との“苦い思い出”語る デビュー当時に「悔しい」と感じた理由とは?

  • 2021.4.25
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映画『くれなずめ』に出演する成田凌にインタビュー クランクイン! 写真=松林満美 width=
映画『くれなずめ』に出演する成田凌にインタビュー クランクイン! 写真=松林満美

『愛がなんだ』『窮鼠はチーズの夢を見る』や、現在放送中のNHK連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合/月曜~土曜8時ほか)など話題作への出演が続き、人気だけでなくその実力も認められている俳優の成田凌。4月29日(木)から、高良健吾、若葉竜也ら同世代の実力派たちと高校時代の仲間を演じた成田主演映画『くれなずめ』が公開されます。本作は、旧友たちと過ごして思い出話に花を咲かせるうちに、ある事実が明らかになっていく、『バイプレイヤーズ』シリーズなどで知られる松居大悟監督による青春映画。デビュー当初から松居監督の映画に出たかったという成田に、監督との当時の意外なエピソードをはじめ、自身の高校時代の思い出や、現在も続く友達との交流について聞いてきました。(取材・文=望月ふみ/写真=松林満美)

■監督から「知らない」と言われたデビュー当時

――松居監督が、実体験を基に執筆した舞台劇の映画化作品です。脚本を読んだときの感想を教えてください。

単純に面白かったです。男の子同士が「わーわー」言っている話で、こういうものって内輪っぽくなりがちなんですけど、そうはなっていなくて、最初から最後までずっと、ある緊張感が続く感じです。すっごくはしゃぐシーンもあって、はしゃげばはしゃぐほど、それが後になって効いてくるし…。後半にはいろんなことが起きるんですけど、それを含めてスゴイと思いました。

――後半の展開は、想像をはるかに超えていきますね。松居監督とは、ずっとお仕事をしたかったそうですが、実際に組まれてみていかがでしたか?


デビュー当時から、松居さんとはご一緒したいと思っていました。当時、クリープハイプの尾崎世界観さんと二人でいるときに「ミュージックビデオ、最高ですね!」という話をしていました。それを撮っていたのが松居監督で、映画も好きだったので、尾崎さんに「監督の作品に出たいので、よろしく言っておいてください」と、その場で連絡するようお願いをしたら、監督からのお返事が「知らねえ~」だったんです(苦笑)。僕、監督にとって知らない人だったんです。悔しいなと思いながら、作品が好きなので、ずっと観ていましたね…。

――今のエピソードは今回、監督にお話されました?

しました。笑っていました(笑)。今回、男6人(成田、高良、若葉、浜野謙太、藤原季節、目次立樹)がメインの話なんですが、松居監督はすごく俳優の近くにいてくれて、安心できたし救われる部分がたくさんあって、7人のようでした。男が6人もいると、楽しくなりすぎちゃうところもあるので、ちゃんと距離感を保って接してくれて、とても信頼のおける人だと感じました。赤フン(赤いふんどし)で踊るシーンの撮影では、監督も赤フンを履いていましたよ(笑)。

■学生時代からの仲間の存在


――共演者の方々とは親友の空気感が必要だったと思います。仲良くなるために、なにかされたことは?

撮影前にリハーサルの時間もあったんですけど、とにかく一緒にいる時間が大切だと思ったので、声をかけて、みんなでご飯に行っていました。そこでもあえて「距離を縮めましょう」という空気が出なかったのが良かったと思います。芝居の話も役の話も特にすることなく、ただたわいもない話を、みんなでしていました。

――本当に仲のいい空気感が作品にも映っていました。前田敦子さん演じる女子の存在も面白かったです。

前田さんは迫力があってめちゃくちゃ面白かったです。結構難しい役だと思うのですが、撮影現場では普段、僕らからは少し離れて男子を見ているみたいな感じで、本当に学生時代の男子と女子のようでした。そういえば僕、高校時代の文化祭でAKB48さんの曲で踊ったんですよ。

――そうなんですか!

前田さんにもお話しましたが、4、5曲ガッツリ覚えてやりきりました。文化祭なので、学校の外からも人が来ていました。人がたくさんいる会場で、ノリノリになって踊りましたね(笑)。


――それは楽しそうですね。そうした学生時代のお友達とは、今でも連絡を取り合ったりしていますか?

高校のときからの友人とは、頻繁に連絡を取り合っています。今も近所に住んでいますし、結構会っています。お掃除屋さんをしている友人もいるので、水回りの掃除をお願いしたり、映画を観ようかなとか、買い物しようかなと思ったときに「一緒に行く?」と連絡したり。長い時間じゃなくても、ちょっとしたときに会ったりとか。今でも変わりません。

――このお仕事を始めて以降にできた、同じ業界の友達もいますか?

もちろんいます。そうした友人にも、ふとしたときに連絡をすることもあれば、仕事で怒られたり、へこんだりしたときに連絡をします。でも会ったときには、結局そういう落ち込んだ話とかはしませんけどね。

■演じた吉尾のことは今でもわからない


――本作のなかには、印象に残るセリフがたくさんあります。人は色々な思いを抱えているものですが、成田さんが普段から個人として感じている思いを言葉にすると?

この仕事をしていて特に感じるのは、カテゴライズされてしまうことへの抵抗ですね。たとえば「なんとか俳優」とか。そういうのって必要ないんじゃないかなという思いは常にあります。世間からイメージ付けされて「こうじゃなきゃいけない」みたいにされてしまうこともありますし。そういうのって堅苦しいし、もっとそれぞれをオリジナルで捉えられたらいいのになと思います。

――カテゴライズといえば、本作で成田さんが演じた吉尾は、ひと言ではくくれないような不思議な雰囲気があります。演じてみて吉尾をどう思いましたか?


どういう人だったのか僕にもわからないです。何を考えて、どう動いていたのかとか、今も正解は出ていません。でも、吉尾は周囲との関係性から浮かび上がってくる人間なので、別に答えを出す必要もないと思います。

――個人的な物語でありながら、胸に響く作品です。最後にメッセージをお願いします。

さりげなく出てくる「生きるだけだろ」みたいな言葉とか、何でもないような会話のなかに「なるほど」と思うようなセリフがたくさん出てきて、たわいのないシーンにこそ魅力の詰まっている映画だと思います。でも、それを聞き逃しても、聞き流しても、人それぞれ。映画を観終わって、息を吸って、友達のことを思い浮かべて「今日も生きてるな」と思ってもらえたらそれだけでいいかなと思うし、そう思える映画です。

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