1. トップ
  2. 『リコカツ』離婚で初めて気づく存在の大きさ 永山瑛太と北川景子の掛け合いにも注目

『リコカツ』離婚で初めて気づく存在の大きさ 永山瑛太と北川景子の掛け合いにも注目

  • 2021.4.24
  • 736 views
『リコカツ』(c)TBS

「私たち離婚するのにどうして?」
「まだ君の夫だ」

離婚に向けた活動(離婚活動)がテーマとして描かれる『リコカツ』(TBS系)第2話で早くもお決まりになった水口咲(北川景子)と緒原紘一(永山瑛太)の掛け合いだ。なるほど「離婚するかもエンターテインメント」での決め台詞はこうなるのか。

咲が企画担当に返り咲くチャンスになり得るパーティーと、紘一が所属する自衛隊のバーベキュー大会の日程が重なり、どちらもパートナー同伴を求められるが、ダブルブッキングが発覚しそれぞれ別々に向かう。しかし、自分の両親の離婚危機に際し、「夫婦でいつも妻だけが我慢するなんておかしい」と父親に言い放った言葉に自分自身も思い当たる節があったようだ。紘一はバーベキューを抜けて、スーツに身を包みパーティー会場に駆けつける。さらに「彼女は誰よりも努力して編集者になったんです。彼女の仕事にかける想いを自分は尊敬しています。彼女ならあなたの納得いく仕事をしてくれるに違いありません」と、咲が口説き落としたい仕事相手である吉良夫妻に面と向かって断言する。なんだかんだ咲が欲しい言葉を言ってくれるのは紘一なのだ。

さらに、咲も「夫が駆けつけてくれたように私も夫のためにできることをしたいんです」と言って、今度は2人でパーティー会場を抜け出しバーベキュー会場に戻る。都心の洗練されたブランドショップ×ドレスアップした姿から、大自然の中アウトドア着に着替えるさまは本当に2人の正反対のライフスタイルや住む世界を表していた。しかし、それだけ大きな振れ幅を2人で経験し合えて、自分1人では知り得なかった世界を互いのおかげでシェアできるのは“2人で一緒にいるからこその意味”になり得るだろう。吉良夫婦からの「自分の足で立つ、適度な距離を保ち続ける、それは新しい夫婦の形として素敵だが、だったら結婚してる意味って何?」という問いへのアンサーを、まさに一連の咲と紘一の“互いの大切なものを尊重し合う”姿勢が体現していた。

咲が現実と理想のギャップを嘆きながら「結婚って一番の味方でいてくれる人がずっと一緒なんて最強だと思ってたのに」とポツリとこぼすシーンがあったが、すでに“灯台下暗し”になりつつあるのではないだろうか。そして咲もそれに気づき始めているものの、今さら引き返せない思いもあって強がってしまっている部分もあるのだろう。紘一にバーベキューに戻ってくれた理由を聞かれた際に「あなたに借りを作りたくなかったから」と答えた後、自身の中で湧いてきた“それだけではない想い”を打ち消しているかのようだった。

冒頭のやり取りでも「私たち離婚するのに?」と事あるごとに問いかけるのも、彼からの「考え直してくれないか」「俺は離婚したくない」という答えを少し期待しているようなタイミングもありそうだ。

キャンプ場で迷い込んでしまった咲を見つけ出し、抱きしめるシーンなんかは、2人の初対面シーンである“雪山で遭難した咲の紘一による救出劇”を再びなぞるかのような展開だった。

北川といえば、最近ではバリキャリ役がすっかり板についており、映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』での刑事役、『ファーストラヴ』での公認心理師役に続き、本作でもファッション雑誌編集者を好演している。何より『家売るオンナ』(日本テレビ系)で演じた不動産スーパー営業マン役では、彼女のコメディエンヌとしての才がいかんなく発揮され、強烈なインパクトと、癖になるようなキャラクターへの愛着を観る者に見事植えつけてくれた。本作での役どころも、永山瑛太の見事なまでのキャラクターの作り込み、仕上げっぷりが凄まじいが、その隣にいながらあのペースに飲み込まれずやり合えるのは北川だからこそだろう。

緒原家の“甘い味付けの卵焼き”にまつわるちょっぴり切ない、だけれどもきっと多くの家庭に眠っているだろう秘密が明かされたが、次週は咲の両親のリコカツも動きを見せそうだ。さらに、紘一とすでにジムで顔見知りになっている咲の元カレ・貴也(高橋光臣)も加わり恋の三角関係も見られるようで、楽しみだ。 (文=佳香(かこ))

元記事で読む