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灰原哀の転機にも? 『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』はファンが求める要素満載

  • 2021.4.23
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『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』(c)2001 青山剛昌/小学館・読売テレビ・ユニバーサル ミュージック・小学館プロダクション・東宝・TMS

4月17日に封切りとなるや、初日から3日間の累計で興収22億円を突破した『名探偵コナン 緋色の弾丸』。まさに弾丸スタートを切った劇場版最新作の公開を記念して、4月23日21時より、日本テレビ系『金曜ロードショー』にて『天国へのカウントダウン』(2001年)が放送される。

昨年行われた同番組による人気投票企画で5万票以上も集め、「今あなたが一番見たい作品」の第3位に輝いた同作(過去3年以内に放送した作品は対象から除外)。24作目を数える劇場版シリーズの中でも第5弾という初期の作品ながら、「コナンの映画といえば!」とファンが期待する要素がぎっしり詰まった一本となっている。放送に先立ち、本作の見どころや、劇場版シリーズの魅力について振り返りたい。

※本稿には、ストーリーに関わるネタバレが含まれます。

・連続殺人事件の謎、そして高層ビルからの脱出劇

『名探偵コナン』の劇場版には毎作さまざまな見どころがあるが、趣向を凝らした謎解きと規格外のスケールを誇るアクションがシリーズを通しての大きな魅力のひとつであることは間違いない。

劇場版5周年作品である『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』は、連続殺人事件の謎に迫るなか、爆弾が仕掛けられた高層ビルに閉じ込められたコナンたちの脱出劇を描いた快作だ。「脱出不可能! 危険な罠の時間を止めろ。」という公開時のメインポスターのキャッチコピーからも、その緊迫感が伝わってくる。

物語の舞台は、劇場版第1弾『時計仕掛けの摩天楼』でも登場する西多摩市。また、第1弾の犯人と因縁のある人物も登場するなど、劇場版シリーズを追いかけるファンが思わずニヤリとさせられる設定だ。

そしてクライマックスの脱出劇では、大量の時限爆弾が仕掛けられたツインタワービルのA棟から、展示してあったマスタングを使って背の低いB棟の屋上にあるプールへ飛び移るという離れ技が描かれる。そんな神業を可能にしているのは、コナンはもちろん、灰原をはじめとする少年探偵団の活躍だ。何度見ても色褪せることのない手に汗握る迫力満点のシーンを、ぜひ目撃してほしい。

・黒ずくめの組織が劇場版に初登場、さらに灰原と少年探偵団が大活躍!

また今作の大きな見どころのひとつとして忘れてならないのは、黒ずくめの組織のメンバーであるジンとウォッカが劇場版に初登場している点だ。これまでに公開された24本の劇場版のうち、黒ずくめの組織が登場するのは『天国へのカウントダウン』も含めた3作品のみとなっており、意外にも(?)数は多くない。

そしてジンが登場したことにより、組織から狙われている灰原哀(宮野志保)にも、これまで以上にスポットが当たっている。なかでも亡くなってしまった姉の宮野明美にまつわる描写は、胸に迫るものがあるだろう。

さらに全編に渡って少年探偵団の面々が本格的に事件に絡んでくるのも、大きなポイントだ。コナンと灰原の同級生である吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦の3人はまだ小学1年生ながら、時におとな顔負けの発想と勇気で数々の窮地を脱してきた。なにより仲間想いのピュアな3人と相対することで、複雑な境遇の灰原が少しずつ変わっていく描写はファンにはたまらない瞬間となっている。

最新作の『緋色の弾丸』では、ある意味で吹っ切れた灰原の姿が描かれている。コナンとともに「小さくなっても頭脳は同じ」である灰原が、おとなとこどもを使い分けて見せるシーンにグッときたのは筆者だけではないはずだ。少年探偵団の面々も、図らずもコナンを助ける重要なヒントを提示するなど、相変わらずの活躍を見せてくれる。赤井秀一をはじめとする赤井ファミリーにスポットが当たる『緋色の弾丸』だが、コナンを支える灰原や少年探偵団に注目することでさらに物語が楽しめるだろう。『天国へのカウントダウン』、そして『緋色の弾丸』と、「劇場版名探偵コナン」の世界にぜひ浸かってほしい。 (文=藤谷燈子)

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