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体に負担のかからない、”消化”重視のアーユルヴェーダ食事法

  • 2021.4.22
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”調理する”ということを、もう一度考えてみよう。

同じ食材でも状態によって変化する

たとえば同じリンゴでも、まだ熟れていない酸っぱい生のリンゴと甘く煮込んだリンゴでは、味も質感も違いますよね。

前回は体質別のおすすめの食材をご紹介しましたが、リンゴひとつ取っても調理法で体質に合う、合わないが出てくるのです。

だからこそそれぞれの体質に合う味、というものがあります。

ヴァータ:甘いもの、酸っぱいもの、塩っぽいものがおすすめ

ピッタ: 甘いもの、苦いもの、渋いものがおすすめ

カパ: 辛いもの、苦いもの、渋いものがおすすめ

甘く熟したリンゴはピッタ(火のエネルギー)の人に合いますが、カパ(水のエネルギー)タイプの人はキュンと甘酸っぱいシャキシャキのリンゴがおすすめ。

お米でも、ふっくらツヤツヤした新米を私たち日本人は好みますが、新米は水分や栄養がたっぷりなので、カパ(水のエネルギー)の人が食べすぎるのはおすすめしません。

一年以上経った古米の方が、軽く消化にもいいのでカパの人には体に合う、と言われています。

温かく、みずみずしく調理することを心がけてみよう

きちんと消化することを重要視するアーユルヴェーダでは、スープや煮物、蒸し物など、水分たっぷりで温かく調理することをおすすめしています。

これはすべての体質の人に言えること。

同じキャベツでも、生のまま食べるのと、オーブンで焼いたものと、柔らかくスープにしたものでは明らかにスープが消化にいいですよね。

食物が本来持っている酵素を余すことなく食べることを目的にしたローフードが近年人気ですが、アーユルヴェーダでは食材を体に負担を極力かけずに体内に取り込むことを大切にするので、あまり良しとはしていないのです。

なにより大切なのは、楽しくつくる、おいしく食べる

とはいえ、いろいろ難しく考えて、おいしく食べられないのでは本末転倒

お腹が空いていても、嫌なニュースが飛び込んできたら急に食欲がなくなるように、私たちの心は体と一致しています。

なにより大切なのは元気な状態で、おいしく食事をすること

そして驚くことに、アーユルヴェーダでは調理する人の状態にまで言及しています。

料理の作り手のエネルギーは、食べる人にまで届けられる、と考えられているのです。

確かに嫌々料理したものや、怒りながらドン!と出されたものはそれだけでおいしくなりますよね。

愛情がいちばんの調味料」と言われるように、心を込めて作った料理は食べる方の心に響きます。

あまり考えすぎず、感謝しながらおいしく食べられるように心がけましょう。

そして調理法や食材の選び方は、体調が良くないときにぜひ参考にしてくださいね。

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