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AKIRAは音がすごい!映画を彩るサウンドをリアルに体感する展示

  • 2021.4.19
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日本科学未来館が、常設展ギャラリー零壱庵(ゼロイチアン)にて「『AKIRA』の音 不朽のアニメ映画を彩る未知のサウンド」の展示を開始した。作曲家自身が設計した6台のサウンドスピーカーによる音楽と、3面プロジェクターで投影される映像で、これまで知らなかった『AKIRA』の世界を堪能できる空間だ。

AKIRAの世界観を形作った、山城氏による“音”

映画『AKIRA』は、大友克洋氏による漫画を原作とした、SFアニメーションの金字塔として名高い傑作。その壮大なSFの世界観は昨年4Kリマスター版がリリースされた際にもお伝えした通り(https://harumari.tokyo/43394/)だ。

そんな『AKIRA』を語る上で欠かせない要素となるのが、アーティストグループ「芸能山代組」主宰の山城祥二が手掛ける音楽だ。『AKIRA』の音楽制作のためにサウンドモジュールという方式を考案、世界中のさまざまなコミュニティを巡るフィールドワークで実際に体験した音(声や民族楽器など)を使い、既存の映画音楽とは異なるものとして成立させた。それだけではなく、脳科学者としての顔を持つ山城祥二は、自身の研究の“ハイパーソニック・エフェクト”を使って映画の世界観をよりダイナミックに表現したことも評価されている。自然の音には人間の耳では聞くことのできない超高周波があり、それが人間の脳深部や前頭前野に活性化をもたらすという。つまり、人間が音楽を聴いて「心地よい」と思う感情には、この聞こえない高周波が大きく影響しており人間の感情を刺激するそうだ。

音世界を、全身で、心ゆくまで堪能できる展示構成

本展示では、その“ハイパーソニック・エフェクト”を体感できる音響環境がそろえられている。会場には、人間が聴き取ることができる可聴域以上も再生可能な6台のスピーカーを設置して、サラウンドの音響を提供する。このスピーカーは、超高周波の音を再生するために山城氏自らが設計したものだ。

映像は、身体を囲むように設置された3面のプロジェクターで投影。映像制作は堀田英仁氏、アートディレクション・デザインは安田昂弘氏の指揮のもと、山城氏の研究紹介や制作背景、映画から“音の名シーン”を紹介するなど、『AKIRA』の知られざる音楽制作の背景を視覚で堪能できる構成となっている。

家や映画館では再現することのできない音響世界が体感できる本展示。映画ファンはもちろんそうでない方も、これまでとは違う観点で、作品の新しい魅力を見つけることができるだろう。

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