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地方色豊かにイースターを祝う、イタリアの春。

  • 2021.4.18
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文/坂本きよえ(在ミラノジャーナリスト)

キリスト教ではいちばん大切な行事のひとつ、イースターは、キリストが十字架にかけられ亡くなって3日後に復活(息を戻した)した日を祝う復活祭。イタリアではPASQUA(パスクワ)と呼ばれ、春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日がそれにあたる。2021年は4月4日だった。たくさんの動物の子どもが生まれる時期でもあるので、ミラノの街も小さなヒヨコやウサギ、ヒツジなどの動物のオブジェがウィンドウに並び、華やかになる。

春の訪れと重なるパスクワの日は家族で集まりランチをし、次の日は前日の料理の残りを持ってピクニックに出かけるのが習慣だ。とにかくイタリアではカトリックの催事に家族で集まり祝うので、家族の絆が強いのかもしれない。

パスクワに食べられる料理は地方それぞれ、食べるケーキも甘い物とそうでないものとあっておもしろい。なかでも、上品な味で非常においしかったのがマルケ地方のものだ。マルケは、世界的な旅行ガイドブック「ロンリープラネット」の人気の旅先で2位に入ったこともある場所で、新鮮な魚介類をはじめ、おいしい食文化があるイタリアの関西のような場所だと思っている。

その他の地方の食べ物も少し紹介しよう。

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