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彼氏と「つながる」とか「絆」ってどうすれば手に入る?【ひとみしょうの余談ですみません】

  • 2021.4.17

コロナ禍の影響で、彼氏や友達と「つながり」にくくなった、とか、「絆」が弱くなった、という実感をお持ちの方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、「つながる」とか「絆」って、どうすれば手に入るのか、について、一緒に考えてみたいと思います。

「今」ってなに?

テレビで芸能人が「つながり」とか「絆」と言うのを聞いて、つながれた気持ちになったり、絆を深められた気分になっている人は、まあ、それでいいです。あまり気にすることなく、そのままつながっておいていただけるといいと思います。

問題は、テレビでそう聞いても、ちっともつながっている気分にならないとか、よけい孤独を感じるとか、そういう人たちです。

そういう人は、「つながる」とか「絆」について、真剣に考えたいと思っている人たちです。

さて、ところで、つながるって何をすることなんでしょうね?

つながる、というのは、今、つながる、ということですよね。過去においては、「つながっていた」。でも、現在形で「つながる」と言うからには、それは「今」を意味しますね。

では、今ってなんでしょうか?

もっとも簡単な「今」の定義は、「音」だということです。

なぜなら、今と言ったそばから、さっき言った今は過去になるのだから、今この瞬間に聞こえるその音、それがまさに、今です。

音には2種類ある

音には2種類あります。耳で聞こえる音と、心の耳(心耳、しんじ)で聴かないと聞えない音の2種類です。

「つながる」や「絆」において必要な音は、その両方です。

まず、耳で相手の言っていることを聞くこと。

これは、たとえば、オーケストラでも同じらしいです。隣の人が出している音を聞くことや、遠くにいる人が出している音を聞くこと。つまり、仲間が「今なにを言っているのか」をまず聞かないと、自分が音を出しづらい=話しづらい、ということです。

しかし、耳で聞くだけでは、じゅうぶん聞いたことになりません。

相手が言っていることが「わかる」ということは、心の耳、すなわち心耳でも聴いたから「わかる」「理解できる」ということですから。

「つながる」とは?「絆」とは?

「つながる」というのは、「聞く」ことがおのずと生み出す「絆」のことです。

相手の言っていることを聞く。

相手がなにか言っているその奥、すなわち、そこに込められている思いを、心の耳で聴く。

この2つのことができる人が、人と「つながる」ことのできる人なのです。

反対から言えば、メディアが言う「つながり」や「絆」が、往々にして、嘘っぽくて空寒い感じがするのは、話が一方通行であることが多いからです。また、「心」で聴き「あって」いないからです。

だから、どことなくよそよそしくて、きれいごとに聞こえてしまうのです。

コロナ禍がわたしたちにもたらした「有益」

コロナ禍によって、会いたい人となかなか会えない人が多いと思います。

そういうときは、相手のことを、まず想像してみてください。**ちゃん、今なにをしてるのかな?と、想像してみてください。

想像のなかの**ちゃんが、なにか言っている、その声に耳を澄ませてみてください。

それで救われる孤独も、きっとあるはずです。

もちろん、それだけでは救われない孤独だってあるでしょう。

でも、毎日、少しの時間でいいので、自分にとって大切な人と「心で会話する」時間をもつだけで、生活がより豊かになるでしょう。

コロナ禍の前は、彼氏といえば、イケメンで、社会的地位が高くて、お金を持っていて……みたいなことが、このネットのコラムにおいてもよく言われていました。

でも、コロナ禍によって、わたしたちは、そのような彼氏の「外的要素」はさておき、彼氏と「本当に」つながるとはどういうことなのか?について考えるようになりました(考えるきっかけをコロナ禍が与えてくれました)。

この、(おそらく)またとない機会を、おおいに恋愛に生かすべきではないかと思います。

(ひとみしょう/日本自殺予防学会会員)

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