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「初恋の人の香り」ってどんな香り? 香水店を舞台に繰り広げられるミステリー

  • 2021.4.13
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ミステリー小説らしからぬキラキラした装丁が目を引く『嘘つきジャスミンと秘密の多い香水店』(マイクロマガジン社)。2021年3月19日、オトナ女子向け文芸レーベル「ことのは文庫」から発売されたmiyabi(みやび)さんのデビュー作だ。装画は、『アサルトリリィ』など、人気アニメの作画監督やキャラクターデザインで活躍する細居美恵子さんが担当している。

「香水」が人の想いを紐解き、未来を紡ぐ、香り豊かなミステリー

本書は、商店街の片隅にある香水店「Thé et Madeleine」を舞台にしたミステリー作品。店主の父が失踪してしまい、ひとり帰りを待つ大学院生の「茉莉(まつり)」のもとに、調合士の青年の「立葵(たつき)」が香水店を開きたいと尋ねてくることから物語が展開していく。

引っ込み思案で人付き合いが苦手な「茉莉」と物腰柔らかで、お客が求める香りだけでなく、悩みや隠し事を見抜く鋭さを持ち合わせる「立葵」。対照的な2人がどのような関係を築いていくのかも気になる。

本作のあらすじは以下の通り。

《雨宿り商店街》の片隅にたたずむ香水店「Thé et Madeleine」
店主の父が失踪し、ひとり帰りを待つ大学院生の茉莉のもとに、謎の調合師の青年・立葵が、ここで香水店を開きたいとやってくる。
「初恋の人の香り」「お日さまの香り」「勇気が出る香り」――
立葵が作るオーダーメイドの香水は、お客様の大切な記憶を蘇らせ、心にしまった想いを伝え、嘘や悩みごとも見ぬいてしまう。
一緒に働くうちに、立葵と香水の不思議な魅力に茉莉は惹かれていくが、苦しくもなって――。

「香水」が謎を紐解き、未来を紡ぐ、香り豊かなストーリー。

本書の特設サイトでは、PVを視聴できるほか、香水の豆知識も掲載されている。

著者のmiyabi(みやび)さんは、大学生のときに執筆をはじめ、2018年から小説投稿サイト「エブリスタ」で作品を発表。最初に発表した本作がデビュー作となった。

広告などでも大注目の本作。謎解きとヒューマンドラマが好きな方はぜひ。

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