1. トップ
  2. ファッション
  3. エボニー 2021年秋冬コレクション - 美意識のルーツを辿る旅

エボニー 2021年秋冬コレクション - 美意識のルーツを辿る旅

  • 2021.4.10
  • 712 views

エボニー 2021年秋冬コレクション - 美意識のルーツを辿る旅

エボニー(EBONY)の2021年秋冬コレクションが発表された。テーマは「recollection」。

www.fashion-press.net

自身の“美意識のルーツ”を辿る

ブランドスタート時より、自身が美しいと感じたものをテキスタイルに落とし込むことで、コレクションを作り上げてきたデザイナー石野愛弥。今季はそんな自身の美意識の礎を築いた“幼少期”に立ち返ることによって、イマジネーションを膨らませた。

自身のルーツを辿ることで見えてきたのは、家族や自宅にまつわる記憶。たとえばワンピースやスカートには、母との思い出の花であるシクラメンや、庭に咲いていた金木犀、自宅の壁のタイル模様などを刺繍している。

柔らかな起毛糸をベースに6種類の糸を組み合わせたニットは、幼い頃に描いた地面の絵から着想。様々な色彩の点を塗り重ねる点描画の手法を、ニットの編地によって再現した。

進化し続ける“クラフトマンシップが宿る”ものづくり

どこか懐かしいムードの中に、にじみ出るようなパワーが感じられるのは、エボニーが大切にし続けている素材へのこだわりがあるから。今シーズンも、クラフトマンシップが宿るものづくりを徹底することで、ブランドのスピリットをより一層強固なものにした。単にノスタルジーに浸るのではなく、原点を見つめなおすことで未来へと歩みを進める―そんな意思を宿したコレクションである。

その好例が、ドレスなどに用いられたジャカード生地。シクラメンや子供の頃に集めるのが好きだった落ち葉をメインモチーフに、自宅にあった馬の置物から着想したホースモチーフや、毛布に描かれていたツタ模様を隠し柄として忍ばせたファブリックだ。

ベースとなったのは、桐生市のジャカード工場が保有していた鈍い光沢とランダムな畝のあるオールド生地。信頼する技術者と試行錯誤を繰り返し、輝きの異なる3種類の光沢糸を用いたり、動きのある縞模様を入れたりすることで、もとになった古い生地の質感を再現した。

元記事で読む