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遊びで集中力UP!? 子どもの“小学校入学“までに準備させたいこと3つ

  • 2015.6.18
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【ママからのご相談】

来年、長男が小学校に入学します。小学校選びや学校説明会への参加など、今からできることは始めています。入学用品などもこれから準備していくつもりです。親の私ばかりが気にしているようでなりませんが、子どもにはどんな準備をさせておくとよいですか? アドバイスよろしくお願いします。

●A. 生活習慣を身につけ、文字・数に親しみ、集中して遊ばせましょう。

ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐藤理香です。

小学校入学となると、幼稚園のときと比べて生活がガラリと変わります。親ならば、「安心して小学校生活を送ってほしい……」と思うものですよね。夏休み前の時期から、余裕をもって準備されることはとてもよいことだと思います。

今回は、小学校入学前に子どもにどんな準備をさせておくとよいのか、ベネッセが行った『幼児期から小学1年生の家庭教育調査』を参考にお伝えします。

●小学校に入る前に子どもに準備させておきたいこと3つ

●(1)基本的な生活習慣を身につける

調査では、小学校1年生の親に、「お子さまが小学校に入学するまでに身につけておいたほうがよかったと思うことは何ですか?」ということを聞いています。生活習慣の分野では、上位3位は以下のような結果でした。

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【1位】まわりの人に「おはよう」「ありがとう」などのあいさつやお礼を言える

【2位】物事をあきらめずに、挑戦することができる

【3位】人の話が終わるまで静かに聞ける

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いずれも、家庭や園の生活の中で、何度もくり返すことで身につく習慣です。親自身ができているか、ドキッとした方も多いはず。一度にいろいろなことをやるのは難しいと思いますので、まずは親のほうから率先してあいさつしたり、子どもの話を静かに聞いてあげたりとお手本になるよう心がけたいですね。

●(2)文字や数に親しむ

子どもに“文字や数と親しむ時間”を設けていますか? 調査で、興味深い結果がありますのでお伝えします。

幼児期に、文字・数に親しむ習慣が多かった場合、小1で、「勉強が終わるまで集中」できたのは72%。逆に文字・数に親しむ習慣が少なかった場合は48.7%という結果になりました。

同じように、小1で、「机に向かったら、すぐ勉強にとりかかる」ことができるのは、幼児期の文字・数に親しむ習慣が多い場合が73.1%、少ない場合は54.4%となりました。幼児期の文字や数に親しむ習慣が、小学校での学習に関連づいていると思われます。

「勉強は小学校に入ってからでいいわ」という方も多いと思います。家庭の教育方針や子育ての考え方もさまざまですので、家庭の状況に合わせて決めてくださいね。

●(3)いろんなことに興味をもって、集中して遊ぶ

「入学準備なのに遊び!?」と思われるかもしれません。意外なことに、遊びに集中させることは入学準備の一つとして重要なことなのです。調査では、幼児期に、「好きなことに集中して遊んでいた」「生き物や植物に興味をもっていた」「わからないことについて、まわりに質問していた」という経験をたくさんしている子どもは、小1での勉強でも、集中して取り組むことができるなど高い数値を示しています。

子どもは、好きなことに集中して遊ぶからこそ、興味が深まります。興味が深まれば、わからないことを解決しようと質問してきます。幼児期に、好きなことを思いっきり、集中して遊ばせてくださいね。

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いかがでしたか?

“小学校入学前に子どもに準備させること”といっても、大半は日常生活の延長にあることばかりです。また、親との対話の中で養われる力も多いことがおわかりいただけたと思います。子どものペースを見ながら、無理なく親子で楽んで入学準備を進めてくださいね。

【参考リンク】

・幼児期から小学1年生の家庭教育調査 | ベネッセ(PDF)

●ライター/佐藤理香(教育コンサルタント)

教育学修士号を取得後、ベネッセコーポレーションなど教育業界で長年勤務。幼児教育から高等教育まで幅広く知見を深める。第1子出産後はフルタイムのワーキングマザー。第2子出産後に、6歳までの幼児教育『アフェクション』を創業。「子どもの成長」と「親のライフスタイル」の両方を、育児を終えた世代が支援できる輪を作ろうと活動中。その他、執筆活動や悩み相談も行う。「学び」をつうじて地域のつながりを生み出し、幸せと安心を感じることができる社会を創造したいと奮闘中。

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