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【生野陽子の言葉に乗せて#4】先輩や後輩からの「学び」の日々 そして36歳の中堅になった今、感じることは…

  • 2021.4.10
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4月になり新年度が始まりました。新社会人の方をはじめ、新入生や異動や転勤など変化のある月だと思います。フジテレビにも、新たな仲間が入社。これからさまざまな現場でフレッシュな皆さんと仕事をするのが楽しみです。コロナ禍で大変な時期でもありますが、新しい風を吹かせてほしいです。

フジテレビに入社、初の東京での生活は…

入社15年目、年齢は36歳(来月37歳になります!)になり、フジテレビのアナウンサーの中では中堅になりつつあります。そんな私の新入社員時代。地元福岡から上京し、初めての東京での新生活は、友人も知人もいない中でのスタートでした。

東京に一緒に来てくれた母と、ワンルームマンションにしばらく2人で生活をしていました。不安はいっぱいでしたが、会社の同期をはじめ、先輩方などにも支えられて無事、社会人生活を始められることができました。

朝日新聞telling,(テリング)

“自由闊達”なフジテレビアナウンス室

フジのアナウンス室の特徴は、良い意味で細かく指導する文化がないことです。背景にあるのは「個性を大切にする」という考え。たとえばキャラクターが面白ければバラエティー番組などで活躍できる可能性がありますから。それぞれが自由闊達に活動することができています。

私も先輩の振る舞いを見て学びましたし、先輩方も質問をしに行くと、いつも親身になって教えてくれる環境でした。私も「そんな先輩になりたい」と思っていて、後輩がアドバイスを求めに来てくれた時は、これまでの経験を話したり、対応方法を一緒に考えたり、放送時の録画を一緒に見ながら感じたことを伝えたりするようにしています。

朝日新聞telling,(テリング)

後輩アナから学ぶことも、たくさん

後輩から学ぶことも多いですね。内田嶺衣奈アナにはインスタグラムの機能や、どんなものが人気かなどを教えてもらっています。ちなみに、私はブログを開設していますが、番組のもの以外でインスタグラムはしていません。興味はあるのですが、お洒落にアップできる自信がなく…。

永尾亜子アナには、話題の本をお勧めしてもらうことも。アナウンス室では、こうした情報交換は、先輩後輩関係なくしていますし、それぞれが担当している番組の雰囲気なども共有する――そんな関係を築くことができています。

私は現在でも、よく先輩に相談します。たとえば担当している土日夕方の「FNN Live News イット!」のオンエア前に原稿の下読みでのニュースの内容と表現が適切かどうかの照合作業。放送現場で使用する際にふさわしい最新のアクセントが収録されている「日本語発音アクセント辞典」を見て言葉のアクセントの確認をするのですが、原稿の中には辞典に載っていない単語も。

そんな時は、一緒に出演している奥寺健アナの元へ。ベテランの奥寺アナは、一つ一つのアクセントも論理的に捉えていて「この音の高さはこうしたらもっと良く聞こえる」など細かく、そして具体的に教えてくれます。

このようなやり取りの中で痛感するのは、共演者やスタッフと一緒に番組をつくるという意識やその楽しさ、チームワークの強さ、コミュニケーションの大切さ。後輩アナにも伝えられたらいいなと思っています。

朝日新聞telling,(テリング)

「感情の起伏が小さい」と私が言われるワケ

先日、テレビを観た方から「感情の起伏が小さいね」と言われました。情報番組やバラエティー番組を主に担当していた時には言われたことがなかった言葉です。報道番組でニュースを伝える役割になった当初、責任重大だな、視聴者の方々から信頼してもらえるかなと、不安もありました。原稿の読み方についても試行錯誤の日々でした。
ニュース読みについては、様々な方からの指導のもと、一番はニュースの趣旨を理解し、使われている言葉の意味を、正しく声で表現することが重要だと考えるようになりました。ですから敢えて「感情」に意識をむけていません。

加えて偏りがないようにすることも仕事の一つ。
例えばVTRの内容や番組の進行で、「右」と言う意見があれば、「左」も、あるいはこんな考えも、など、番組全体のバランスを大切にしています。私の印象は、そんなところから来ているのかもしれません。

一方で意識して考えることは、“言葉の力”について。
発した言葉によって、受け取る側はどう感じるのかをいつも想像し、伝えるだけではなく、言葉の力で、何かのきっかけ作りができれば。
様々な情報を提供することによって、視聴者の方に考えを巡らせ深めてもらうことができると思うんです。生野さんが言っているから少し考えてみよう、と思って頂けるようなアナウンサーを目指したいです。

それには、自身の経験や知識、考え方、感じた事などによって、どんな言葉を選びどんな内容を話すか決まってくると思うので、喜怒哀楽を大切にこれからも研鑽をつんでいきます。

ちなみに、日常生活では怒る時は怒りますし、気は強い方だと言われます(笑)

朝日新聞telling,(テリング)

「努力は誰かが必ず見ている」

最後に、新生活を迎えた方へ。
コロナ禍で、思うように仕事や勉強が始められないなど、大変な方も多いと思います。それでも「今は吸収する時間」と捉え、希望を捨てずに、コツコツとめげずにいてください。
これは自分にも言い聞かせていることなのですが、努力は誰かが必ず見ています。

コロナ禍に関係なく、新しい環境下で不安を感じるのはみんな同じ。心配な事があったら情報交換をしたり、身近な人を頼ったりしながら、夢を諦めず少しずつ新生活に慣れていけるといいですね。

これまで多くの先輩に助けられてきた私は、今度は若い皆さんに寄り添う番。
夫婦共働きで、子育てをしながら生放送の番組を担当。人生にはこんな選択肢もあるんだなぁなど、何かを感じ取ってもらえたら嬉しいです。

■生野陽子のプロフィール
1984年5月、福岡市生まれ。2007年福岡大学卒業後、フジテレビにアナウンサーとして入社。「ショーパン」の愛称で人気を集める。19年4月に第一子を出産し、同年10月に復職。現在は「Live News イット!」の土日のメインキャスターを務める一方、「ぶらぶらサタデー有吉くんの正直さんぽ」にも出演。書道の師範免許を持っている。

■小野ヒデコのプロフィール
1984年東京生まれ横浜育ち。同志社大学文学部英文学科卒業。自動車メーカで生産管理、アパレルメーカーで店舗マネジメントを経験後、2015年にライターに転身。現在、週刊誌やウェブメディアなどで取材・執筆中。興味あるテーマはアスリートのセカンドキャリア。英語は日常会話に困らない程度できます。

■岡田晃奈のプロフィール
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。

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