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「ゴジラと共に、先の見えない未来を覆したい」BiSHが“最高傑作”と語る「ゴジラ S.P」の魅力

  • 2021.4.8
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「ゴジラ」シリーズ完全新作オリジナルストーリーのテレビアニメ「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」が4月1日より放送がスタートし、現在毎週木曜22:30にTOKYO MX、BS11ほかで放送中だ。

【写真を見る】見たことのないBiSHの姿がここに…メンバー6人とのフォトセッションを一挙掲載

全13話のテレビアニメとして展開される「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」 [c]2020 TOHO CO., LTD.
全13話のテレビアニメとして展開される「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」 [c]2020 TOHO CO., LTD.

本作は監督に『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(17)の高橋敦史、シリーズ構成・脚本にSF小説家で芥川賞受賞者の円城塔、キャラクターデザイン原案に漫画「青の祓魔師」の作者として知られる加藤和恵、怪獣デザインに『千と千尋の神隠し』(01)など多くのスタジオジブリ作品へ参加しているアニメーターの山森英司を迎え、「僕のヒーローアカデミア」のボンズと「BEASTARS」のオレンジが2Dと3Dをハイブリットしたアニメーション制作を担当する。

そうそうたる布陣が大きな話題となった本作。その世界観を彩るオープニングテーマに抜擢されたのは、“楽器を持たないパンクバンド” BiSHだ。

「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」の主題歌を担当したBiSH 撮影/興梠真穂
「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」の主題歌を担当したBiSH 撮影/興梠真穂

今回は、BiSHのメンバー、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dへのインタビューをお届けする。主題歌に抜擢された時の心境やオープニングテーマ「in case...」について、そして一足先に「ゴジラ S.P」を観たという彼女たちから本作の魅力を余すことなく語ってもらった。

「私たちの曲も『ゴジラ』を通して、何十年後か先まで忘れない人がいるかもしれない」(ハシヤスメ・アツコ)

幼少期からゴジラ映画に親しんできたというハシヤスメ・アツコ 撮影/興梠真穂
幼少期からゴジラ映画に親しんできたというハシヤスメ・アツコ 撮影/興梠真穂

――「ゴジラ S.P」のオープニングテーマが決まった時の心境を教えてください。

セントチヒロ・チッチ(以下、チッチ)「ゴジラはBiSHの6人が幼いころからずっといた存在で、“怖い”イメージと共に“人間味”があるというイメージがありました。BiSHも人間味のある個性の強いグループだと思っているから、『ゴジラ S.P』を盛り上げていく役割を担えたことがすごくうれしかったです」

アイナ・ジ・エンド(以下、アイナ)「ゴジラはお父さんから教えてもらって、おうちにもフィギュアがありました。1967年の『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』を観て、ミニラを好きになって。ミニラの啼き声を練習して、ハシヤスメ(・アツコ)と一緒にミニラのマネをして遊んだこともあります。結構上手いんですよ!」

一同「ふふふ(笑)」

アイナ「だから今回のお話をいただけて本当にうれしかったですし、せっかくやらせていただけるのだから精一杯歌おうと、レコーディングに気合いが入りました」

ハシヤスメ・アツコ(以下、ハシヤスメ)「私も幼少期からゴジラに触れてきました。『ゴジラのテーマ』や『モスラの歌』は大人になってもずっと耳に残るメロディで忘れられない曲です。私たちの曲も『ゴジラ S.P』を通して何十年後かの先まで忘れられない人がいるかもしれない。そうなったらいいなとレコーディングの段階からすごくワクワクしていました」

「『難しければ難しいほどいいね』という歌詞が、簡単なほうへ甘えがちな自分に響いた」(リンリン)

リンリンは、主題歌「in case...」の歌詞が心に響いたという 撮影/興梠真穂
リンリンは、主題歌「in case...」の歌詞が心に響いたという 撮影/興梠真穂

――そんな気合いの入った「in case...」、どのような楽曲に仕上がっていますか?

リンリン「サビの『難しければ難しいほどいいね』という歌詞が響きます。頑張って難しいほうへ立ち向かおうとしている歌詞で、物事に対して簡単なほうへ甘えがちな自分にとって心打たれる曲になりました」

モモコグミカンパニー(以下、モモコ)「リンリンが言った歌詞は、私もとても響きました。世の中、すごく複雑なこと面倒くさいことがたくさんあるけれど、それすらも楽しんでいこう!という前向きな曲になったと思います」

アイナ「『ゴジラ S.P』の曲でもあり、いまを生きる人たちに響く曲でありたいと思います。あと、いままでのBiSHの曲のなかではあまり聴いたことないサウンド感になっていて、重低音が鳴り響くカッコイイ曲です。みんなの良いところが出ている歌割りもあって、リンリンのシャウト、アユニ(・D)のラップがめっちゃ良い。今後、ライブでこの曲を披露できるのが楽しみです」

「ゴジラ S.P」のゴジラはどんな活躍を見せるのか? [c]2020 TOHO CO., LTD.
「ゴジラ S.P」のゴジラはどんな活躍を見せるのか? [c]2020 TOHO CO., LTD.

「ゴジラは“怖い”印象があったんですが、これまで観たことがなくても楽しめました」(モモコグミカンパニー)

モモコグミカンパニー「『ゴジラ S.P』はすごく見やすく、いい意味で期待を裏切られました」 撮影/興梠真穂
モモコグミカンパニー「『ゴジラ S.P』はすごく見やすく、いい意味で期待を裏切られました」 撮影/興梠真穂

――BiSHの皆さんは一足先に「ゴジラ S.P」をご覧になられたということですので、作品の率直な感想をお願いします。

アユニ・D(以下、アユニ)「すごくクオリティが高いなって思いました。怪獣の姿や動き、出現の仕方もですし、背景やキャラクターは映画を観ているようです。だから、スタッフの方たちのたくさんの時間と愛が注ぎ込まれた作品なんだという印象があります」

なんでも屋な町工場“オオタキファクトリー”で働くエンジニアの有川ユン [c]2020 TOHO CO., LTD.
なんでも屋な町工場“オオタキファクトリー”で働くエンジニアの有川ユン [c]2020 TOHO CO., LTD.

モモコ「ゴジラは“怖い”とか“男性向け”という印象があって、いままであまり観てこなかったんです。そんな私でも『ゴジラ S.P』はすごく見やすく、いい意味で期待を裏切られました。チャットのトーク画面で会話しているシーンとか、主人公のメイちゃんの服が毎回かわいいとか。親近感を持てる箇所がたくさんあって、ゴジラを観たことがなくても楽しめました」

リンリン「私も『ゴジラ S.P』で初めてゴジラ作品を観ました。景色や建物などの背景が本物みたいにキレイで。でも、キャラクターはアニメとして描かれていて、現実の世界なのかアニメの世界なのか混乱しました。ただ眺めているだけでもおもしろいです。あと、オオタキファクトリーの作業着が印象的だったので、ファンの皆さんにマネしてもらいたいと思います」

怪獣たちも次々と登場する! [c]2020 TOHO CO., LTD.
怪獣たちも次々と登場する! [c]2020 TOHO CO., LTD.

チッチ「怪獣デザインをされているのが、スタジオジブリで『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』などに参加してきたアニメーターの方(山森英司)なんです。私は“セントチヒロ・チッチ”なので、個人的に『ワー!』と思いました(笑)。怪獣デザインはこの作品のなかでもすごく大切だと思います。怪獣が出てくるたびに気持ちが盛り上がるので、ポイントとして観てほしいですね」

「神野銘ちゃんを演じられている、宮本侑芽さんの声がすごく好きです」(アイナ・ジ・エンド)

『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』を観て、ミニラ好きになったというアイナ・ジ・エンド「ミニラのマネをして遊んだこともあります」 撮影/興梠真穂
『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』を観て、ミニラ好きになったというアイナ・ジ・エンド「ミニラのマネをして遊んだこともあります」 撮影/興梠真穂

――「ゴジラ S.P」は個性豊かなキャラクターたちが登場するのも見どころの一つだと思います。BiSHの皆さんは、お好きなキャラクターや気になるキャラクターはいましたか?

アイナ「主人公の神野銘ちゃん。私は普段、知的な難しい話を理解するのが苦手なのですが、今回はAIのこととか怪獣の専門的な用語とかがすんなり頭に入ってきました。演じられている宮本侑芽さんの声がすごく好きなのもあるかもしれません」

“存在しない生物”の研究をする変わり者の大学院生、神野銘(メイ) [c]2020 TOHO CO., LTD.
“存在しない生物”の研究をする変わり者の大学院生、神野銘(メイ) [c]2020 TOHO CO., LTD.

ハシヤスメ「最初に出てきた段階から山本常友は好きになりそうって思っていました。ニコニコしているけど瞳の奥は笑っていないような。自分と似ているというか…こんなこと言ったら『この人怖い』って思われそうですけど(笑)。自分と重なる部分があって気になっています」

アユニ「私は有川ユンが好きなタイプなんですけど…。でもさっきメンバーに言われて気づいたのが、ユンの相棒のAIユングの顔が私のサインの顔と一緒なんですよ。“D”って書いてそのなかに顔を描く。それでユングも好きだなって思いました」

ユンのスマホにインストールされている人工知能のユング [c]2020 TOHO CO., LTD.
ユンのスマホにインストールされている人工知能のユング [c]2020 TOHO CO., LTD.

チッチ「私もユングが好きなんですけど、理由はキャストの釘宮(理恵)さんが大好きだからです。学生の時から釘宮さんが声を担当されているキャラクターが大好きだったから、『ゴジラ S.P』でお名前を拝見してすごくうれしかったです。『キター!』って思いました(笑)。ユングはユンにとってだけでなく、物語中でキーになる存在でもあるので、そういう意味でも大好きなキャラクターです」

「昔からアニメが大好き。タイアップはマジでテンションが上がりました!」(セントチヒロ・チッチ)

セントチヒロ・チッチ「学生の時から釘宮(理恵)さんが声を担当されているキャラクターが大好きだった」 撮影/興梠真穂
セントチヒロ・チッチ「学生の時から釘宮(理恵)さんが声を担当されているキャラクターが大好きだった」 撮影/興梠真穂

――BiSHの皆さんはアニメをよく見られますか?

チッチ「私は昔から好きですね。なので、アニメのタイアップはマジでテンションが上がります」

モモコ「BiSHのみんなはそれなりにアニメ好きなんですけど、チッチは特にだよね。私もコロナ禍になってからアニメをすごく観るようになりました」

――最近観たオススメのアニメ作品があったらぜひ教えてください!

チッチ「一番好きなのは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。テレビ放送当時は毎週楽しみにしていて、毎週泣きながら観ていました。いまの時代だからこそ、心に刺さるメッセージがたくさん詰まっている作品なので、いろんな人に観てほしいです」

モモコ「『ゆるキャン△』という女の子たちがキャンプをするアニメを最近観ていて、なにも考えずにただただ癒される作品なのですごく好きです(笑)」

アユニ「Netflixで配信された『岸辺露伴は動かない』がめっちゃおもしろくて、歴代の『ジョジョ(の奇妙な冒険)』作品も観るようになりました。お笑い芸人のタイムマシーン3号さんがYouTubeチャンネルでジョジョネタの漫才をしているのですが、それもすごくおもしろいので、ジョジョファンの方に観てほしいです」

「ゴジラを知らない人でも『ゴジラのテーマ』は知っている。私たちの歌も愛してもらえたら」(アユニ・D)

アユニ・D「ユンの相棒のAIユングの顔が私のサインの顔と一緒なんです」 撮影/興梠真穂
アユニ・D「ユンの相棒のAIユングの顔が私のサインの顔と一緒なんです」 撮影/興梠真穂

――これから「ゴジラ S.P」をご覧になる方たちに向けて、おすすめポイントを教えてください。

アイナ「普段からアニメを観ていない人も見入ってしまう不思議な魅力のある作品です。ぜひ大勢の方に観てほしいと思います」

リンリン「私が『in case...』を聴いた時、『ゴジラ S.P』の世界観が頭をよぎりました。作品と曲の色合いがとてもマッチしているので、『in case...』も一緒に楽しんでもらえたらいいなと思います」

モモコ「いままでアニメやゴジラにあまり触れてこなかった人、BiSHのファンのみんなにもぜひ観ていただきたいです。どのキャラクターが好きだとか、いつか会えた時に話したいし、Twitterでつぶやいてくれたらチェックします!また、オープニング映像との組み合わせで、『in case...』がさらにカッコ良く聴こえました。ゴジラファンの皆さんには『in case...』を聴いたあと、よかったらBiSHのほかの曲も聴いてほしいと思います」

ジェットジャガーも登場! [c]2020 TOHO CO., LTD.
ジェットジャガーも登場! [c]2020 TOHO CO., LTD.

アユニ「私たちにとっても、いろんな世代の方たちに愛されてきたゴジラ作品に携われたことはすごくうれしいことですし、皆さんの(ゴジラへの)愛を背負えるぐらいの覚悟を持って主題歌に挑戦しました。ゴジラを知らない人でも『ゴジラのテーマ』は知っているじゃないですか。あの曲を超えるくらい『in case...』が広まったらいいなと。それくらいカッコいい曲に仕上がっているので、私たちの歌も愛してもらえたらいいなって思います」

チッチ「いままでゴジラを観てこなかった人からすると構えてしまうかもしれません。でも、『ゴジラ S.P』はいまの時代に動きだしたストーリーなので、あまり構えずに楽しんでもらえたらと思います。そして、この作品はたくさんの人の思いを結集して作り上げられた最高傑作です。BiSHの曲もこの最高傑作に力添えできるように、めっちゃカッコいい曲になっているので、『ゴジラ S.P』とともに先の見えない未来を覆していけたらいいなという気持ちがすごくあります」

ハシヤスメ「いろんな世代に愛されているゴジラ作品に携われて光栄です。ゴジラのように『in case...』もいろんな世代の方に愛されたい気持ちがあります。『in case...』はラップやかけ合いなど『ゴジラ S.P』と同じようにところどころにポイントが詰め込まれているので、曲にも注目して観ていただけたらと思っています。ぜひ一緒に毎週観ましょう!」

主題歌に抜擢された心境や「in case...」について、余すことなく語ってくれた 撮影/興梠真穂
主題歌に抜擢された心境や「in case...」について、余すことなく語ってくれた 撮影/興梠真穂

取材・文/阿部裕華

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