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やっぱりおごられたい?…割り勘デートで湧き上がる「モヤモヤの正体」 #115

  • 2021.4.9
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男性からおごられないと、イラッと感じる女性はまだまだいると思います。
期待はしてはいけない。でも、本音を言えばもっと払ってもらいたい。頭ではわかっていても抜けないモヤモヤは、いったいなぜ起きるのか解説します。

男性からのおごられ期待! やめてみたけどやっぱりモヤつく理由

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 115

婚活をしていると、多くの女性が1回は悩むのが「男性からの全額おごりを期待するのはやめましょう」という考え方です。

  • おごってくれるからこの人はアリ
  • おごってくれないからこの人はナシ

など、人それぞれ「おごる」という行動にいろいろな判断を乗せがちです。

しかし逆に男性側からしたら、「おごってもらうことを期待する女性は図々しい」といった判断もあります。その結果、意固地になっておごってくれる男性しか恋愛対象にしない女性もいれば、はたまた心の内では「本当はおごってほしい」と思いつつも、表面上は「割り勘でもいいか…」といった、ある種自分の中での強引な妥協をしている人もいます。

そもそも男性が支払いを受け持つかどうかという選択は、その人の金銭感覚に根ざしているだけのことです。少なくとも「おごってくれたからいい人」「おごってくれないから男としてダメ」といった判断はとても危険です。

と、ここまでの話は多くのコラムで書かれていることでしょう。

「正論はわかっているし、過剰な期待はしないようにしている。それでも、おごってくれない男性とデートすると、なんだかモヤモヤする」

といった矛盾に悩む女性の声をよく耳にします。頭ではわかっていても納得できない。いったいその正体は何なのかを、今日は紐解いてみたいと思います。

それ、心の理解は追いついている?

おごってもらう問題を解説する前に、皆さんこんな感覚になったことはありませんか。

  • 納得はしたけど腑に落ちない
  • わかっているけどイラッとする
  • 理解はできるけど行動に起こせない

こんな理解と感覚がチグハグした状態は、頭と心の納得感がズレているから起きるといいます。これをおごってもらう問題に置き換えると、頭では「おごってもらうことを期待しないほうがいい」といった理解があるのに対し、心では「でも…」といった、相反する気持ちで満たされています。

例えば「でもやっぱりおごってもらうと、女性として大事にされている気がする」とか「おごってくれる男性じゃないと、自分が低く見られた気がする」とかとか。これら心の中のこだわりが正しいかどうかは別として、感情的に納得できないといつまでたってもモヤモヤは消えることがありません。

納得感を妨げる3つの思い込み

支払いのやり取りで相手を過剰に意識しないためには、このチグハグな心の状態に気づき、そして「私ってそういう風に思ってるんだ」と感じてあげることが大切です。気持ちの消化のプロセスでは、まずは自分の思い込みに「気づくこと」。そして感情がそこに「ある」ということを受け入れてあげることで、だんだんと消化されていきます。

ここではおごってもらえない状況で今もモヤモヤを感じる女性たちによくある思い込みを、3つ紐解いていきます。

おごってくれない人はケチ!

「奢ってくれない人はケチだ!」と当たり前にどこかで思っている人って、実はまだまだ多くいます。

先程も書きましたが、女性の会計を持つかどうかというのは、その人の金銭感覚が関係しているだけです。つまり、ケチかどうかを1回の支払いだけで判断するのはちょっと急ぎすぎかもしれません。

ただこの「おごってくれない=ケチ」という思い込みがある人は、過去にすごくケチな男性と出会っており、その方に感じた嫌な印象を、目の前にいる男性に重ねている場合もあります。

こういった思い込みがある方は、「ケチな人は嫌だ」という自分の感情をまず理解したうえで、「おごってくれない人は、ケチな場合もあるし、そうでない場合もある」と、感情を整理していきましょう。

自分に好意があるならお金を使って当然

バブル時代など、ひと昔前の女性の価値観には「自分にたくさんお金をかけてくれる=大事にされている証拠」といったものもありました。その価値観を今も多くの女性がうっすら引きずっているケースがあり、その場合男性がちょっとの金額をおごってくれないだけでもモヤッとしがちです。

「自分に好意があるなら頑張って支払うのは当然! 良い格好するのが当然!」なんて考えを持つのは自由ですが、何度も言いますが男性からすると支払いをどうするかはその人の金銭感覚の問題です。

この場合、

  • おごることは男性の頑張り
  • 男性とは、女性の前で良い格好をするべき
  • 好意があるならきちんとリードするべき

など、自分がおごられるという行動でどんな思い込みを満たそうとしているかを、ゆっくり感じてみましょう。そのうえで、おごられることとワンセットになっていたニーズに気づきましょう。このケースであれば、「男性には頑張ってほしい」「女性の前でいい格好をしてほしい」「リードしてほしい」といった部分をきちんと気づくことが大切です。

払ってもらえないのは自分の対応が悪いせい

最後は、払ってもらえないことによる自己評価への疑いです。

いわゆる自己肯定感とつながっている話ですが、自分の評価を相手の行動で図ろうとすると、おごってもらえないとモヤッとした感情は残りがちです。このケースの場合、そもそも小さい頃から自分の行動と周りからの評価がセットになっていた傾向があります。

例えば、「親の言うことをよく聞くからいい子」とか「いつもニコニコしているから可愛い」などの褒められ方で育つと、無意識に、「自分の評価は自分の行動によって周りが決める」という思い込みができあがります。

行動によって評価が決まることも、周りの評価によって自分自身の価値が揺らぐ感覚も、本来は正しいものではありません。まずは根底にある「自分の価値は振る舞いによって、周りが評価するもの」といった感覚は違っていることに気づくこと。そして「おごってもらえないことで自分が傷ついた感じがする」といった感情にも気づいてあげることが大切です。

正しく気持ちの整理をすると、モヤモヤは減っていく

「気持ちの整理」とよく表現することがありますが、正しく気持ちの整理をする方法を知っている人はまだまだ少ないものです。気持ちを整理するためには、まずネガティブな感情に気づいて感じてあげること。同時に、その感情を生み出す思い込みにも気づくと、どんどん感情は整理されていきます。

頭でいくら考えても、感情が追いついていないと整理することはできません。モヤモヤやイラッとした感覚がもしおごり問題でまだ残っているようでしたら、ちょっと意識して自分の本当の気持ちに気づいてみましょう。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

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文・おおしまりえ

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