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野菜の食べ過ぎは逆効果!? 生理前に多い“便秘”のワケと解消法

  • 2015.6.18
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【女性からのご相談】

私は生理前になると、いつもより食欲が増え、同時に便秘にもなります。野菜を食べれば解消するかと思って食べていますが、生理の5日くらい前から生理が始まるまで全然出ません。 スカートの上からでもお腹が張っているのが分かるくらいひどいです。解消方法を教えてください。

●A. 生理前の便秘は、水分を取ることで緩和されます。

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

生理前は異様な食欲や肌荒れ、便秘と憂鬱なことが多いですよね。「便秘には食物繊維、野菜を食べなければ!」と思われるかもしれませんが、これがかえって便秘を悪化させているかもしれません。

●生理前に便秘になりやすいワケ

生理には、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンが関わっています。エストロゲンは生理が終わってから、次の排卵までの期間に多く分泌されます。もう一方のプロゲステロンは排卵後から生理までの期間に多く分泌されます。

食欲が増すのは、このプロゲステロンの影響です。また、他にも妊娠に備えて大腸からの水分の吸収を促進し、子宮内膜を整える作用があります。

大腸の中の水分が少なくなると、便が硬くなって出にくくなってしまいます。またプロゲステロンは腸のぜん動運動を抑える働きもあるので、さらに便秘になりやすくなってしまいます。

●不溶性食物繊維より水溶性食物繊維を!

“便秘イコール野菜不足”のイメージがあるかもしれません。しかし、大腸から水分の吸収が増える時期に野菜の不溶性食物繊維を多く取ることは、便秘の悪化を招きます。

生理前の便秘には、野菜よりもこんにゃくや海藻類、キノコ類に多く含まれる水溶性食物繊維を意識した方がいいでしょう。水溶性食物繊維は便の水分を保つ働きがあるので、便が硬くなりにくく、スムーズなお通じを促してくれます。

また、大腸内で水分が不足しがちなので、水分摂取も忘れないようにしましょう。

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生理前は気分的にもイライラしやすく、交感神経が優位になることも便秘に追い打ちをかけてしまいます。深呼吸をして、自律神経を整えるなど、ちょっと意識してみるのもいいでしょう。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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