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<試写室>“不器用な漫画家”鈴木亮平が“残念女子”吉岡里帆を振り回す、大人のラブコメ「レンアイ漫画家」

  • 2021.4.8
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新ドラマ「レンアイ漫画家」に出演する鈴木亮平、吉岡里帆 (C)フジテレビ
新ドラマ「レンアイ漫画家」に出演する鈴木亮平、吉岡里帆 (C)フジテレビ

【写真を見る】あいこ(吉岡里帆)にペン先を向け、高圧的な清一郎(鈴木亮平)

鈴木亮平が主演、吉岡里帆がヒロインを務めるドラマ「レンアイ漫画家」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)が、4月8日(木)にスタートする(※初回は15分拡大)。本作は、漫画一筋で恋愛が超苦手な少女漫画家・刈部清一郎(鈴木)と、“ダメ男ホイホイ”と呼ばれる崖っぷち女子・久遠(くおん)あいこ(吉岡)による、笑えて、ほろっと泣けるハートフル・ラブコメディー。

オンエア前の作品を事前に視聴し、オリジナルレビューで見どころを紹介する「WEBザテレビジョン」試写室。今回は「レンアイ漫画家」第1話にスポットを当てる。

イントロダクション

久遠あいこ(吉岡里帆)が働く葬儀社では、若くして亡くなった、あいこの高校時代の初恋相手・刈部純(白石隼也)の葬儀が営まれていた。あいこは、先輩社員から純の忘れ形見の息子・レン(岩田琉聖)の面倒を見るよう指示される。そんな中、黒のパーカーでフードをかぶった大柄な男がやって来る。それは、レンの伯父で、純の兄・刈部清一郎(鈴木亮平)だった。

あいこは、レンの姿に純を重ねる。そして、高校時代、純に何回も告白して交際してもらったことなどをレンに話し、思わず涙目に。そんなあいこに、清一郎はぶしつけにも「レンアイしろ!」と言い放って詰め寄り、あいこは思わず清一郎を突き飛ばしてしまう。

清一郎にけがをさせたことが原因で葬儀社を解雇されてしまったあいこ。職探しも難航する中、出版社の向後達也(片岡愛之助)と名乗る男は、あいこに仕事を依頼したいと持ちかけ、ある豪邸に連れて行く。そこであいこを迎えたのはなんと清一郎だった。清一郎は、正体を隠している人気少女漫画家だという。その漫画のネタのために、あいこは疑似恋愛のミッションを依頼される。

鈴木は“天才漫画家”、吉岡は“ダメ男ホイホイ”のオーラがあふれる

「レンアイ漫画家」第1話より (C)フジテレビ
「レンアイ漫画家」第1話より (C)フジテレビ

“ラブコメ”らしく、キュンとする場面あり、コミカルな場面ありで、元気をもらえるような作品だが、どこか落ち着いていて“大人のラブコメ”という印象を受けた。

まず、鈴木が演じるのは、人付き合いが苦手な変わり者の天才漫画家・刈部清一郎。弟の葬儀にパーカー姿でやって来るため、一目で“変人”だと分かる。そして不器用かつ人付き合いも苦手なようで、自分の漫画のネタのため、あいこに「恋愛しろ!死ぬ気で恋愛してみないか?」と鬼の形相で迫ることに。

鈴木が演じてきた「テセウスの船」(2020年、TBS系)の良きお父さんや、今、再放送もされている「花子とアン」(2014年、NHK総合ほか)の爽やかな笑顔が特徴の“村岡さん”とは、正反対の役柄だ。本作の記者発表で鈴木は、漫画家独特の「孤独感を表現したい」と語っていたが、そのオーラが全身からあふれ出ており、“影”を感じさせた。

さらに、漫画家を演じるにあたって、絵の練習をし、「手元は全部自分で書いてます」と自信あり気に語っていた鈴木。手元が映ることが何度かあったが、想像以上の絵のうまさに驚いた。同じくらい練習したというペン回しと併せて、ぜひ注目してほしい。

あいこ(吉岡里帆)と疑似恋愛相手の早瀬(竜星涼) (C)フジテレビ
あいこ(吉岡里帆)と疑似恋愛相手の早瀬(竜星涼) (C)フジテレビ

一方、吉岡が演じるのは、彼氏なし、お金なしの久遠あいこ。冒頭から、どこか抜けていて、残念な一面が映し出される。それがかわいらしいため、このドラマが癒やしの時間となる人も多そうだ。また、お人よし感もぷんぷんで、“ダメ男ホイホイ”と呼ばれるのも納得のキャラクターである。

あいこは、お金のために清一郎と契約して疑似恋愛を行う。完全なむちゃ振りとも言える清一郎からの“恋愛ミッション”。第1話では、“丸の内OL”になりきり、早瀬(竜星涼)という男性に接近する。

あいこが20代女子の“現実”を映し出す

地味な格好をする普段のあいこ(吉岡里帆・左) (C)フジテレビ
地味な格好をする普段のあいこ(吉岡里帆・左) (C)フジテレビ

あいこの心の声のせりふで、「もうすぐ30歳になるっていうのに、なんともむなしい現実だ…」というものがあった。私含め、私の周囲にも、この一文に共感する人がたくさんいるだろう。加えて、あいこの一人暮らしの部屋は生活感たっぷりで、20代女子の“現実”が詰まっている。

本当におこがましいが、彼女に自分を重ねられるポイントがいくつかあり、あいこは親近感を覚えるキャラクターでもある。そんなあいこは、丸の内OLになりきろうと、さまざまな雑誌をかき集め、ファッションやメークをけなげに研究。映像では短い時間だが、OLのようにキレイめな格好とメークに挑戦し、キラキラ感が増していく様は、見ていて心が躍った。

しかし、この“変身”は、むちゃ振りの序章に過ぎない。あいこは、人の気持ちを考えない清一郎に振り回され、驚いたり、ムッとしたり、さまざまな表情を見せていく。疑似恋愛ではあるが、その中でも、どうか、私の代わりに良い恋愛をしてほしいと、思わず応援したくなった。

「レンアイ漫画家」第1話より (C)フジテレビ
「レンアイ漫画家」第1話より (C)フジテレビ

また、鈴木が本作を「現代版の美女と野獣」と表していたが、それがとても的を得ている気がした。

「家に引きこもっていた恋愛下手の野獣が、あいこという芯のぶれない女の子と出会うことで心の奥に閉まっていた優しさ、恋する感情を思い出し、人間として成長していく…」(鈴木)

初め、清一郎は、あいこに漫画の原稿を触らせないほど拒絶を示す。しかし、2人の距離は、1話だけでも確実に縮まっていく。その場面は、あからさまな“キュン”ではないが、ほんわかする感じ。それが逆に、これからの2人を見守っていきたいと思わせた。

野獣のように閉ざされていた清一郎の心は、あいこによってどのように開いていくのか。一方のあいこは、まともな恋愛をすることができるのか。今後の展開が楽しみだ。

「レンアイ漫画家」は、4月8日(木)夜10:00スタート。

◆文=M

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