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ファーストフード産業の明るい未来!

  • 2021.4.7
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まだまだ先は長いけど、多くのチェーン店がより人道的な食材への使用に切り替えている。

海外でケージフリーを求める動きが急速に進んでいる理由とは?

「世論調査により、家畜動物をケージに閉じ込める飼育方法に反対の声を上げる消費者たちが非常に多いからです」と話すのは、米国人道協会(HSUS)でコーポレートポリシーのディレクターを務めるジョッシュ・バルク。住民投票で問題を取り上げるとき、消費者は一貫して動物のより良い生活条件を求めて投票している。妊娠ストールを禁止する法律は、オハイオ州、アリゾナ州、カリフォルニア州、コロラド州、フロリダ州、メイン州、ミシガン州、オレゴン州で既に可決された。

ファーストフード産業が取り組むその他のポジティブな変化

米国人道協会では、バタリーケージ飼育(採卵養鶏業で使用されている鶏の飼養システムの一つ。飼育面積は羽を広げるに満たず、行動が極端に制限されている)の使用廃止を急速に進めている。典型的な養鶏場では、ケージが天井まで積み重ねられ、1つのケージに6羽の鶏が入れられる。レストランやスーパーで販売されている卵の90%以上がバタリーケージで飼育された鶏の卵。しかし新たな法案では、鶏のバタリーケージ飼育の禁止と、卵のパッケージに正確なラベル表示を行う義務を要請。可決された場合は、鶏に今より2倍のスペースを与えるか、完全にケージフリー(平飼い飼育)にすることが義務付けられることになる(既に米国5州でバタリーケージを禁止する法案が可決された)。

「10年前は、ケージフリーの卵を使うチェーンレストランなど存在しませんでした」と、バルク。「今では、バーガーキングやウェンディーズ、アイホップ、デニーズ、マクドナルドを含め、ほとんどの大型チェーン店が、少なくてもケージフリーの卵を使用しています」。クリスピー・クリーム・ドーナツやダンキンドーナツもまた、ケージフリーの卵に変える意思を表明している。

地元食材にこだわる

アメリカのメキシカンファーストフード店「チポトレ」では、ファクトリー・ファーミング(工場式畜産農業)の反対キャンペーンに賛同。 同社は、放し飼いで飼育されたお肉のみを使用し、可能な限り地元の食材を調達するように努めている。

オーガニックとフェアトレード

コーヒー産業で一般的な問題となっているのが、農家の搾取と児童労働。 スターバックスは、フェアトレードと認定オーガニックコーヒー豆のセレクションを提供しており、同社が使用するその他のコーヒー豆の多くが、第三者の専門家により検証された、よりサステナブルな購買ガイドライン「C.A.F.E.プラクティス(Coffee And Farmer Equity)」の基準を満たしている。

グリーンビルディング

一部のファーストフード店では、食材だけでなく、店舗のエネルギー効率の改善にも取り組んでいる。スターバックスでは、新規に建築、あるいは改築する全店で、エネルギーや水の厳しい利用基準を満たす必要のあるLEED認証(米国グリーンビルディング協会が運営する、環境に配慮した建物に与えられる認証制度)を獲得する意向を発表している。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Leah Zerbe Translation : Yukie Kawabata

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