1. トップ
  2. ファッション
  3. まるで美術鑑賞。アート感覚でアイウェアを選べる旗艦店「EYEVAN Tokyo Gallery」

まるで美術鑑賞。アート感覚でアイウェアを選べる旗艦店「EYEVAN Tokyo Gallery」

  • 2021.4.6
  • 623 views

青山エリアの骨董通りは、ここ数年で“眼鏡通り”という別名が定着するほど、アイウェアショップが軒を連ねている。そんな激戦区に拍車をかけたのが、日本のアイウェアメーカー「アイヴァン」の旗艦店「EYEVAN Tokyo Gallery」。こだわりのアイウェアが整然と陳列された店内はまるで美術館のようだ。やがて到来する夏。必需品を買いに行くのではなく、アート感覚で自分好みのアイウェアを探しに行こう。

「EYEVAN Tokyo Gallery」と、その旗艦店名にギャラリーを掲げているように、アイヴァンにはそれを展示するだけの歴史と物づくりの矜持がある。それまで視能矯正のための商品としての側面が強かった日本の“眼鏡”の領域を広げ、ファッション化を図ったのも同ブランドであり、眼鏡市場にセンセーショナルを巻き起こしたことでも知られている。物づくりにも定評があり、アメリカのアイウェアブランド「オリバー ピープルズ」のモデルの多くはアイヴァン社(当時オプテックジャパン社)に製造依頼をしていたことも有名な話。それゆえファンも多かったが、その後はさまざまな事情もありコレクションの発表を一時を休止。2018年に、アイヴァン・アイヴァン7285・10アイヴァン・アイヴォルの4つのラインを揃えて復活したニュースは大変話題となった。

待望の新店舗は、京都の長屋のような奥に細長い空間となっており、エントランスから店頭の一番奥までガラスのショーケースが続いている。いわゆる販売店にもかかわらず、なんと2/3のスペースがギャラリーで占められているというから驚きだ。

そこには値札もないアイウェアがメタルの什器に美しく並べられており、まるで美術館のような佇まい。その整然と並べられたプロダクトの一つひとつがアイウェア製造の聖地と呼ばれる福井県・鯖江市製造だ。熟練した職人と最新の技術によって生み出されているアイテムだからこそ、それはいうなれば「工芸品」。見ているだけでも美しいプロダクトの数々をじっくり堪能することができる。美術品を買う感覚でアイウェアを購入する体験が味わえるのは同店だけだろう。

さらにアイウェアを軸に、ファッションごと提案している点にも注目だ。店内のショーケースでは現在、「アンダーカバー」のコレクションアーカイブから、ジャズをテーマにした2017SSの衣装がピックアップされている。それに合わせたアイヴァンの商品が展示されており、ファッションとアイウェアのコーディネートにも注目だ。今後は半年に1回、テーマを変えた店舗演出を行っていくそうなので、季節ごとの楽しみも増える。

洗練された空間のなかで、アイウェアの購入をスペシャルにしてくれるアイヴァンの新店舗。夏はもうすぐそこ。気温が上がり、街歩きが楽しくなってくるこれからの時季こそ、新しい1本を探しに行こう。

元記事で読む
の記事をもっとみる