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「髪の毛がパサパサで決まらない!」ツヤ髪を手に入れるための方法を薬剤師が解説

  • 2021.4.3
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春になって、おしゃれを楽しみたい季節になってきましたね。洋服は決まっても髪の毛がパサパサでまとまらず、なんだか決まらない! なんてことはありませんか? 冬の乾燥の季節だけでなく実は春も髪の毛が乾燥しやすい季節です。

そこで今回は、ツヤ髪を手に入れるための漢方の知恵を薬剤師の道川佳苗さんに教えてもらいました。

髪の毛がパサつくのは血の不足!?

髪の毛は皮膚の角質が変化したもので、主成分はケラチンというタンパク質。髪の毛は毛包という部分で作られますが、毛包の深い所には毛母細胞があり毛細血管から酸素や栄養分をもらって、成長を繰り返しています。つまり、十分な血が届かないと健康な髪の毛が育たないということです。

漢方の考えでも、血は栄養分や潤いを運ぶものと考えられていて、血が不足すると肌や髪の毛の乾燥につながると言われています。漢方でいわれる「肝」のはたらきのひとつに、血を貯蔵して全身に送るというものがあります。春は温かくなるにつれ、陽気が増え新陳代謝が高まり、解毒を司る肝の負担が増えるので、うまく血が送られなくなり髪の毛が乾燥しやすくなります。

おすすめの食材

肝の働きを助け、血を補うような食材を摂ることが春のツヤ髪ケアのためにおすすめ。肝の働きを助ける食材には、青梗菜、ニラ、菜の花、春菊、トマトなどがあり、気や血の巡りを助けてくれます。血を補う食材には、黒ごまや黒豆などの黒い食材、牛肉や鶏肉、くるみなどがあります。

生活習慣で気を付けたいこと

春といってもまだ寒い日があるので、体を冷やさないようにすることが大切。できるだけ太陽の光を浴びるように心掛けましょう。また、睡眠と血の関係は深く、寝ている間に血は作られるので、夜しっかりと眠ることが良質な血を作るためには必要です。新鮮な血が貯められる「肝」に対応する時間は夜中の1時〜3時と言われています。遅くても12時前に寝るようにすることで美しい髪の毛が育まれます。

おすすめの漢方

血の不足を補う漢方薬の一部をご紹介します。

四物湯(しもつとう):血が不足した血虚に対する代表的な漢方薬です。肌や髪の毛がパサパサして、不眠や動悸、貧血などの症状がある人に向いています
温経湯(うんけいとう):唇や肌が乾燥しがちで、冷え性の人で、月経不順や更年期障害などがある人に向いています

春も髪の毛の乾燥が起こりやすいのは意外だったのではないでしょうか?

季節に応じた内側かのケアも意識して、美しいツヤ髪を手に入れてくださいね。自分の体質や合う漢方がわからないという方は、ぜひ一度お近くの漢方薬局やオンライン薬局などに相談してみてくださいね。

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教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

道川 佳苗(みちかわ かなえ)さん

薬剤師、調理師。大学卒業後、調剤併設型ドラッグストアにて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、調理技術、栄養学を学ぶため服部栄養専門学校に入学し卒業する。その後、大手料理教室講師、漢方クリニックの門前薬局で煎じ薬の調剤、漢方相談、服薬指導などを経験。現在は今までの経験を活かし web上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。

画像提供/PIXTA

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