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G’s ART REVIEW 白山松哉、岸田劉生、バーナード・リーチ、須田剋太などを一堂に展示する『MIHO MUSEUMの現代美術』etc.

  • 2021.4.3
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4月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする展覧会をご紹介。

あやしい絵展

甲斐庄楠音[横櫛]大正5(1916)年頃 京都国立近代美術館

退廃的、妖艶、グロテスク、エロティック…。あらゆる分野において西洋から知識、技術などがもたらされた明治期に生み出された作品の中には、「単なる美しいもの」とは異なる表現があった。これらは、美術界で賛否両論を巻き起こしつつ、激動する社会を生きる人々の欲望や不安を映し出したものとして、大衆にも広まっていきました。本展では、日本近代の美術における美しさの“陰画(ネガ)”とも言える表現を絵画、版画、本の挿図などから紹介。あやしい魅力の虜になってしまうかも?

MIHO MUSEUMの現代美術

[春夏秋冬文二曲屏風]芹沢銈介

MIHO MUSEUMは、滋賀県の信楽にある美術館。ルーヴル美術館のピラミッドなどを手がけたI・M・ペイが設計した壮大な建築は、2018年、ルイ・ヴィトンのショーの舞台にもなった。本展では、これまでほとんど公開されたことがなかった現代美術コレクションを紹介する。白山松哉、岸田劉生、バーナード・リーチ、須田剋太、杉本健𠮷、芹沢銈介、河井寛次郎、黒田辰秋、棟方志功などを一堂に展示。創立者・小山美秀子が愛でた近代、現代美術作品が楽しめる。

小村雪岱スタイル —江戸の粋から東京モダンへ

小村雪岱[青柳]昭和16(1941)年頃 個人蔵

大衆文化が花開いた大正から昭和初期にかけて、「画家」と呼ぶには収まりきらない、多岐にわたるジャンルに新風を吹き込み、多くの人々を魅了した小村雪岱。江戸の粋を受け止め、東京のモダンを体現した小村の装幀や挿絵、舞台装置画は、いま見ても新鮮。繊細かつ洗練された世界観に魅了される新たなファンも多い。本展では、雪岱の作品のほか、明治工芸の数々やその要素を引き継ぐ現代作家の作品も展示。現代まで続く“雪岱スタイル”を堪能したい。

GINZA2021年4月号掲載

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