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【からだケアレシピ】気巡り食材で作る「ししゃもの変わり南蛮漬け」

  • 2021.4.1
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気の巡りを整える

今年は桜の開花がずいぶんと早かったですね。

暦の上では春も終わりが近いですが、春は動物が冬眠から目覚めて活動し始めるように、ひとも寒かった冬の間に縮こまっていたからだがのびのびと活動を始める季節。五臓のひとつである「肝」ものびのびした状態を好む臓器なので、木が芽吹いて成長するように、のびのびと活動し始めます。

ただ、この「のびのび」が行き過ぎてしまうことがあるのです。行き過ぎて制御できない状態では、逆に「肝」にダメージを与えることに。

「肝」は自律神経や情緒に関わるところなので、春先の寒暖差やコロナ禍のストレス(気の滞り)もダメージの原因になりますし、傷めると自律神経の失調、気分の落ち込みやイライラなどの原因になります。また、傷めたときの「肝」の気は上(頭のほう)に上がりやすいので、イライラだけでなくめまいやのぼせ、ふらつき、頭痛の原因にも。

そこで今回は「肝」が正常に働くようケアするもの、高ぶった「肝」の気を鎮めるもの、気の巡りを整えるものの中から食材を選んで考えたレシピ、「ししゃもの変わり南蛮漬け」をご紹介します。

ししゃもは血流を改善し、痰を取り除く働きもあるとされていますが、「肝」を正常に働くようケアする食材です。そしてこのししゃもに合わせるのが、旬の新たまねぎ、セロリ、グレープフルーツです。

セロリが「肝」の高ぶりを鎮め、新たまねぎとグレープフルーツが気を巡らせます。

ちょうど旬の柑橘がいろいろと出回っていますよね。基本的にどの柑橘も気を巡らせる働きがあるので、お好みのものを使っていただければ結構です。先日は文旦で作りましたが、それもとってもおいしかったですよ。

気を巡らせる生薬として、温州みかんの皮を乾燥させた陳皮をご存知のかたもいらっしゃるかと思います。同様に柑橘の実より皮のほうがより効果が高いので、無農薬のものが手に入った場合はぜひ皮も加えてみてください。グレーターでおろすと香りが良いですし、なければ細切りでも。

新たまねぎがなければ普通のたまねぎでも良いのですが、とろりとした新たまねぎのおいしさは格別です。

【4月のからだケアレシピ】ししゃもの変わり南蛮漬け

材料(作りやすい分量)

・ししゃも(一夜干し)……10尾
・薄力粉……小さじ1弱
・揚げ油……適量

・セロリ……1本
・新たまねぎ……小1個
・ルビーグレープフルーツ……1/2個

【A】
・鷹の爪……小1/2本(適当にちぎる)
・米酢……大さじ4
・きび砂糖……大さじ1
・ナンプラー……小さじ1
・塩……1つまみ
・水……1/2カップ

作り方

1. セロリの茎は斜めに薄切りし、葉は千切りにする。新たまねぎは繊維に沿って薄切りにし、グレープフルーツは薄皮から出して適当にほぐす。

ポリ袋にししゃもと薄力粉を入れ、空気を入れてから口を塞いで振り、まんべんなく粉をまぶす。

2. 鍋にAを入れて火にかけ、ふつふつと沸いてきたらセロリの茎と新たまねぎを加えて火からおろし、よく混ぜる。しんなりしてきたらグレープフルーツとセロリの葉を加え、グレープフルーツを軽くつぶすようにしてよく混ぜ合わせる。(10分程度置いてなじませる)

3. フライパンに深さ1cmくらいのところまで油を入れて180℃に熱し、ししゃもを色よく揚げて油を切る。
※ししゃもが子持ちの場合、破裂して油がはねることがあるのでご注意くださいね。

深型のバットやホーローの保存容器などに2と交互に重ねて入れ、マリネする。

和にも洋にも合います

ししゃもは一夜漬けのものが手に入りやすいことと、その1パック使い切りが良いかと思い、作りやすい分量としてレシピを作成しました。

日持ちは冷蔵で3日間ほど。
前菜に、主菜に、とお好みでほかのお料理と合わせて楽しんでください。和食にも洋食にも合わせていただけるかと思います。

一夜干しのししゃもの風味とナンプラーがよく合うのですが、和食に合わせる場合は少なめのお醤油(薄口醤油がある場合はナンプラーと同量)に変えていただくと、一層相性が良いと思います。

グレープフルーツをひとつずつむくのが面倒と思われるかもしれませんが、1/2個なので、そこはぜひ頑張りましょう! 少しつぶしながら混ぜるのでぼろぼろになっても全く問題ありません。

ストレスがあってもなくても春は気の巡りを意識して!

春は花粉症シーズンでもあります。

自律神経を失調すると余計に症状が悪化しますし、気が足りない場合やスムーズに気が流れていない場合など、気がきちんと働かないときもひどくなります。花粉症のひとは「肝」をケアしつつ気を補って巡らせることで症状が軽減できるかもしれません。

睡眠不足は気の消耗につながるので、しっかりと睡眠をとることもお忘れなく。

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