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春から入園の息子には「かみ癖」が…それを落ち着かせるための母と息子の壮絶な闘い【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.19】

  • 2021.3.27
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この春から、幼稚園に入園することになった息子。

言葉に遅れがあり、オムツ外れもまだ。

不安要素はたくさんあるのですが、その中でも一番の不安…

それは“かみ癖”でした。

赤ちゃん期から、わんぱくそのものだった息子。

家族で激しくじゃれあうのが大好きで、多少の打撲にも動じないタフガイでした。

そんな息子の必殺技は…


薄く小さい乳歯は鋭く、私と夫の腕にはくっきりとした歯型が…

大好きなお姉ちゃんに牙をむくことはないのですが、興奮してくると笑顔でかみつく、というパターンが出来上がっていました。

そんな中での、幼稚園入園決定。

これは…マズイ。

お友だちを傷付けたりなんかしたら、大事件だ。

私はその日から、息子のかみ癖をなんとか落ち着かせるために試行錯誤を始めます。


■目には目を! 作戦を開始した
まずは…

“目には目を、かみつきにはかみつきを! 作戦”。

息子がかみついたら、私もかみつき返す。

それでかみつかれる痛みを教えよう! という作戦です。

さすがに、子ども相手に本気がみはできず、甘がみですが…

遊びに興奮して息子がかみついてきたら、私もガブっ!


すると…

少し考える息子。

しかし、少しするとケロッとして、また遊びはじめます。

多少の動揺はみられましたが、なんだか遊びの一環だと思われている…?

ですが、継続あるのみ。

私と夫はその日から、かみつかれたらかみつき返す、をひたすら繰り返していました。

どうしてかみつくんだろう?

なぜ、息子はかみつくのだろう…遊び? ストレス?

そう悩み、助産師さんをしている知人に聞いたことがありました。


「言葉で気持ちが思うように表現できない間は、ヤキモキした気持ちをかみつきで表現することもあるよ」

とのこと…

まさに、まだ『ママ』すら言えずに気持ちを思うように表現できない息子にはドンピシャ…

そして何より、口下手な私自身にもそれは該当していました。

何を隠そう、一番のかみ癖を持つのは…

この私でした。



■実は…母である私にもかみ癖が
おとなしく、口答えもせずに育てやすい“良い子”だった幼少期の私。

それが、夫と出会ったことで感情を表に出せるようになった…

いや、“暴発”と表現するのが正しいでしょう。

とにかく、夫に感情を不器用にぶつけるようになった私は、嬉しいとかみつく、恥ずかしいとかみつくようになってしまいました。


夫のフライドチキンのような腕がおいしそうなせいもあります。

ですが、ふいにささやかな喜びを感じた時に、愛情表現としてなぜかかみついています。

“ありがとう”や“うれしい”を込めて、なぜかかみついているのです。

息子も、イライラやモヤモヤというよりも、遊んでいるのが楽しくて、ガブっとしているような感じです。

うまく言葉で表現できないもどかしさはあれど、息子も、相手を傷つけようと思ってかみついているわけではないんだ。

でも、相手はびっくりするし、痛いし、怖い。

それをちゃんと教えなければ…。

■地道な説得は続き…
それからは、かみつかれたらかみつき返す、に加えて、

「かみつかれたら、痛いし悲しいよ」
「びっくりして、怖がられちゃうかもしれないよ」

と、説得するようになりました。

息子はじゃれているだけかもしれないけど、相手の子は怖い。

その大事な大事な身体が傷付けられたら、相手の親御さんだってショックだし、怒りを感じられても仕方がありません。

私は静かにしつこく、説得を続けました。

かみつかれながら…。

すると…

1か月たつ頃には息子のかみつき癖は落ち着き、毎日のようにかまれていたのがウソのようになりました。

まだ言葉は出ず、気持ちを表現するのは難しいのですが、息子なりに納得して、かみつくのをやめてくれた様子です。

これも千差万別で、やめたくてもやめられない子、あえてやめない子もたくさんいると思います。

これからの幼稚園生活も、きっとさまざまなトラブルが待ち構えていると思いますが、息子のかみ癖と戦った日々を思い出しつつ、乗り越えていこうと思います!

(たんこ)

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