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防臭のアクティブウエアが環境を汚してる?

  • 2021.3.29
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ルルレモンの登録商標シルバーセントテクノロジーのタンクトップに、アンダーアーマーの抗菌下着。今はどのスポーツブランドも、防臭のアクティブウエアを販売している。このような商品に防臭効果があるのは、抗菌コーティングから放出される天然の銀イオンが細菌をやっつけてくれるから。ワークアウト後のベタベタ感や汗の臭いを防ぐ上ではありがたい。でも、こういうハイテクなアクティブウエアは、地球にやさしくないかもしれない。今回はアメリカ版ウィメンズヘルスより、アクティブウエアに関してご紹介。

米国化学会は、防臭効果のあるアクティブウエアのパフォーマンスと環境へのインパクトを調べるための実験を行った。その中で、研究チームが市販の抗菌シャツを洗ったところ、銀のコーティングが部分的に落ちたものの、防臭効果は残っていることが分かった。また、洗濯に使った水の毒性は無視できる程度のものだった。無毒で効果的なんて、頼もしいと思わない?

それがそうとも限らない。洗濯による水の汚染は微々たるものでも、その衣類自体を捨てるとなると話が別。コーヒーカプセルと同様、衣類のほとんどは最終的にゴミとなる。研究チームがゴミの埋め立て地のシミュレーションをした結果、防臭のアクティブウエアに残っている銀は徐々に衣類から浸出し、環境を汚染することが分かった。

この汚染を防ぐ一番の方法は? 研究チームによると、環境へのインパクトを減らすため、各メーカーが責任を持って製品に使う銀の量を最小限に抑えること。

私たちも、ちょっとほつれてきたからというだけで、防臭のアクティブウエアを捨てるのはやめておこう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Alexandria Gomez Translation: Ai Igamoto

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