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エナメル靴を長持ちさせるお手入れとは。傷や汚れは意外な物で落とせる!

  • 2021.3.24
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エナメル靴の特徴・お手入れが重要な理由

ブルーのエナメルのパンプス

エナメル靴とは、革にエナメル塗料を塗った靴のこと。光沢の美しさが特徴ですが、傷や汚れが目立ちやすいので、こまめなケアが重要です。ここではエナメル靴の特徴と、お手入れが重要な理由を見ていきます。

エナメル靴は革にエナメル塗料を塗った靴

エナメル靴とは、革にエナメル塗料を塗った靴のこと。エナメル加工した革をエナメルレザーと呼び、パテントレザーという別称もあります。

エナメル加工は革以外に、布やビニール素材に施す場合もあります。光沢が美しく、防水性もプラスされているのがエナメル製品の特徴です。水に濡れてもシミにならないのは、嬉しいですね。

エナメルは靴の他に、バッグや小物などにも使われています。光沢があり華やかなので、お祝いの場に向いていますが、葬式での使用は控えておきましょう。

こまめなお手入れが美しさを長持ちさせる秘訣

エナメル靴は、元の素材が革であれば、革靴と同じ方法でお手入れして構いません。ただし、エナメル靴は光沢が美しいので、小さな傷やささいな汚れが目立ってしまうこともあります。

光沢がくすんでしまうと、エナメル本来の良さが発揮できなくなります。こまめにお手入れすることが、エナメル靴を美しく長持ちさせる秘訣です。

サステナブルの視点からもお手入れは重要

丁寧にお手入れすれば、靴は長持ちします。1つのファッションアイテムを長く使うと、ゴミを減らし、新品を買う回数を少なくできるので、貴重な環境や資源を守ることにつながります。近年話題になっている「サステナブル」の視点からも、ファッションアイテムをお手入れして、長く使うことは重要です。

エナメル靴のお手入れ手順と注意点

黒いパンプスとお手入れ用品

エナメル靴のお手入れは、やわらかい布で乾拭きするのが基本です。それに加えて定期的にエナメル専用クリーナーで汚れを落とすと、美しさを保てます。ここでは、エナメル靴のお手入れ手順と注意点を確認しておきます。

普段のお手入れはやわらかい布で拭く

エナメル靴の普段のお手入れは、やわらかい布で靴全体を乾拭きします。靴を履いた日の終わりに、布でほこりや汚れを落としましょう。こうしておくだけで、汚れによるエナメルのくすみが出にくくなります。

汚れを放置しないことが、靴のキレイを保つポイントです。玄関にお手入れ用の布をキープしておくと、すぐにケアできますよ。

定期的にエナメル専用のクリーナーで汚れを落とす

乾拭きだけでは、靴に汚れが溜まってしまいます。汚れが気になった時や長く履いていなかった時には、専用クリーナーでケアすると良いでしょう。

やわらかい布を2枚と、エナメル専用のクリーナーを用意し、まず1枚目の布で軽く乾拭きをします。次にクリーナーを2枚目の布につけて伸ばしていきます。最後に乾拭きをしたときの布で余分なクリーナーを拭き取ったら、完了です。

エナメル専用のクリームで栄養を与える

汚れを落とした後にエナメル専用のクリームを使うと、ツヤが出て汚れを防止できます。クリームは靴全体に、均等に塗り込むように使います。エナメル専用以外のクリームはツヤがなくなる恐れがあるので、専用のクリームを常備しておきましょう。

防水スプレーは使用しない

革靴に使うと便利な防水スプレーですが、エナメル靴に使用するのは避けましょう。防水スプレーによって、光沢がくすんでしまいます。もともとエナメルは防水性がある素材なので、防水スプレーは不要です。

雨に濡れたら乾拭きする

エナメル靴が雨に濡れた場合は、布で水気を丁寧に拭き取ります。さらに靴の中に新聞紙を入れて乾かすと、湿気を吸収してくれます。

ドライヤーを使うと熱でエナメルが溶ける恐れがあるので、自然乾燥させましょう。なるべく雨の日はエナメル靴を履かないようにすると、トラブルを避けられますよ。

エナメル靴を長持ちさせる保管方法

シューズボックスとオープントゥパンプス

エナメル靴を保管する際は、温度の変化に注意すること、湿気がこもる場所を避けることが重要です。また、他の靴と離して保管すると、色移りを避けられます。ここでは、エナメル靴を長持ちさせる保管方法を紹介します。

温度の変化に注意して保管する

エナメル靴は温度の変化に弱いことから、気温に注意して保管しなければなりません。革に塗料を塗って作られているため、気温が高い場所に置くと表面の樹脂が溶け、他のものにくっつく原因となります。

逆に気温が低すぎても、表面がひび割れる可能性があります。直射日光が当たるなど、高温となる場所や、エアコン・暖房の近くなど、温度差が激しい場所は避けて保管すると良いでしょう。

湿気を避けて保管する

エナメル靴は湿気にも弱く、湿度の高い場所での保管はカビの原因となります。お風呂やキッチンの近くなど、湿気がこもる場所での保管は避けましょう。靴箱に入れる場合は、除湿剤を置くと良いですね。

また靴の中に新聞紙を丸めて入れるか、シューキーパーを使うと、湿気を吸収してくれます。シューキーパーは湿気を吸い取るだけでなく、履きジワを伸ばし、靴の形を整えてくれるのでおすすめです。木製のシューキーパーを使うと、より高い吸湿効果が期待できます。

他の靴と離して保管する

エナメル靴に日光が当たるなどして表面の温度が高くなると、エナメル素材が溶けて周りのものにくっつく恐れがあります。ボックスにエナメル靴のみを入れて収納すると、色移りなどのトラブルを避けられるでしょう。他の靴と並べて保管する際は、スペースを空けるか、不織布に包んでおくのがおすすめです。

エナメル靴に傷・汚れがついた時の対処法

赤いパンプスとマニキュア

エナメル靴に傷や汚れがついた場合は、軽い汚れであれば、消しゴムや専用クリーナーで落とすことが可能です。また1度ついた傷は消せませんが、マニキュアを使って目立たなくさせることはできます。

軽い汚れは消しゴムか専用クリーナーで落とす

軽い汚れであれば、消しゴムでこすると落ちるケースもあります。必ず使う面が鉛筆などで汚れていない、キレイな消しゴムを使いましょう。色のついた消しゴムや、表面がざらざらしているものも避けてください。家にある文房具の消しゴムで構いませんが、エナメル専用の汚れ落とし消しゴムも販売されています。

無理にこすらず、優しく使うのが表面を傷つけないコツです。エナメル専用クリーナーでも、軽い汚れなら落とせます。

マニキュアで傷を目立たなくさせる

エナメルに傷がついてしまった場合、元に戻すのは難しくても、マニキュアで目立たなくさせることは可能です。靴とよく似た色のマニキュアを用意し、気になる部分に塗ります。つけすぎて、不自然な膨らみができないよう気を付けましょう。

雨に濡れた時と同様、ドライヤーを使って乾かすことは避け、自然乾燥させて完了です。

エナメル靴のお手入れ方法を知り、大切な靴を長く履こう

ベージュのパンプスを履いた女性

エナメル靴の美しさを保つためには、日々のお手入れが重要です。普段のお手入れはやわらかい布で拭き、温度差や湿気を避けて保管するのがポイント。1つの靴をお手入れして長く履くことは、ゴミを減らし、地球環境を守るサステナブルな行動にもつながるでしょう。エナメル靴のお手入れ方法を知り、大切な靴を長く履きたいですね。

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