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これからはメンタルヘルスもウェアラブルウォッチで管理する時代?

  • 2021.3.24
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少し前まで、1日の歩数など誰も気にしていなかった。それが2010年代のフィットネス改革により、「強い=セクシー」という考え方が広まって、ウェルネスが食生活、運動、メンタルヘルスを包括する言葉として認知されると、みんなこぞって1日の歩数を数え始めた。

この健康志向の波に乗り、世界のテックジャイアントは、フィットビットやアップルウォッチ、ランナーに大人気のガーミンのGPSを生み出した。そしていま、大躍進を続けるウェアラブルテック市場が新たな商機に目を付けた。それは“ヘルステック”。これは、ワークアウトや心拍数などのデータを測定するフィットネス系のデバイスとは違い、メンタルヘルスに関するデータを扱うデバイスのこと。この続きは、オーストラリア版ウィメンズヘルスより詳しく見ていこう。

情報サイト『The Conversation』によると、ウェアラブルデバイスは世界中で“当たり前”のものになっている。「いま現在、ウェアラブルテック全体の市場価値は約4010億円で、2022年までに10億台のコネクテッド・ウェアラブルデバイスが販売されると言われています」。私たちがウェアラブルデバイスを使うのは、主に体に関するデータを管理するため。でも、このウェアラブルデバイスによるデータ管理の動きが企業にも広がっている。

職場における健康管理は、いまや従業員にとっても雇用主にとっても優先事項。新型コロナウイルスのパンデミックでリモートワークが拡大したため、常に“オンライン”でいなければいけない必要性に駆られ、労働時間が長くなってしまった人は多い。仕事とプライベートの境目も付きにくくなり、バーンアウトを防ぎながら生活環境を維持するためには、メンタルヘルスに気を配り、それを支えるツールで身を守らざるを得なくなった。

でも、この変化によって企業の中に「従業員の健康状態を知りたい」という気持ちが芽生え、従業員が仕事で椅子に座っている時間を教えてくれるようなデバイスのニーズが高まっている。

例えば「Moodbeam」は腕に巻くタイプのウェアラブルデバイスで、日中の気分の変化を定期的または不定期に登録するための2つのボタンを搭載している(黄色を押せば“OK”、青を押せば“OKじゃない”)。

従来の管理項目に“心の状態”を付け足すことで、日中の気分の変化とトリガーを見えやすくする仕組み。

スマホのアプリと連携させれば、このような気分の変化の全体像が見られるので、自分の傾向やパターンから、自己認識とメンタルヘルスの理解度を高めるための戦略も立てられる。

これは興味深いコンセプト。リモートワークで同僚と引き離された人々は、確かに孤独や孤立感、疎外感と生きている。その一方で『The Conversation』が指摘するように、デバイスに登録した自分の気分が雇用主に監視されていることをよく思わない人もいる。“OKじゃない”ボタンを押すことで、雇用主が自分にとって不利な行動に出ることを懸念する声もある。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Jess Campbell Translation: Ai Igamoto

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