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【京都建物】スーパーマーケットが入居する歴史的建造物「旧京都中央電話局上分局」

  • 2021.3.24
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汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は上京区、鴨川丸太町橋西詰にある歴史的建造物。現在ではスーパーマーケットとして活用されている旧京都中央電話局。

鴨川沿いにある大正時代に建てられた歴史的建造物

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上京区、丸太町橋西詰。鴨川沿いにある見るからに古そうな大型建造物。ある意味、このあたりのランドマーク的建物と言えるかもしれません。見慣れた風景。

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こちらは、大正12年(1923年)京都中央電話局上分局の庁舎として建築された建物。逓信省技師・吉田鉄郎設計、清水組施工。

上分局は昭和34年に廃局となりましたが、この建物はその後も他の用途に活用され、さらに昭和57年には構造補強されて保存。国の登録有形文化財、京都市登録有形文化財になっています。

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現在では地元食品スーパーのフレスコ河原町丸太町店が入居。

個人的記憶としては、かつて「カーニバルタイムズ」というカニやロブスターを食べられるレストランだった建物で、何度か来店した記憶(笑)

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この辺りの縁の下の通気口の意匠は大正時代のものなのか後付けなのか不明ですが、歴史的雰囲気も今に留めています。

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そして、さらにさかのぼること明治時代には女紅場があった場所でもあります。これについては、また別の機会にご紹介する予定。

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スーパーのエントランスとしては、かなりクラシカルな雰囲気で、この時は営業中で開放されていましたが、鉄錠門風の門構えもあり、中はアーチ型の空間。

売り場も通常のスーパーフレスコとちがい、1つの大空間ではなく、小部屋が4つほどで構成された売り場。品物別に細かく陳列されています。もともとの建物の内装をいじらずに活用されてる印象。

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さらに建物裏側は駐輪場や駐車場に。

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よくよく見ると、面白い造形。屋根部分、降雨への配慮か、屋根頂点、鋭角な傾斜が途中から緩やかな丸み。

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そして、注目は中央の塔部分。

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展望台的部分になるんでしょうか。その意匠の造形美。

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特に、この部分!
ジブリアニメ映画『ルパン三世カリオストロの城』に出てきそうな、構造部分。ねずみ返し的な構造というか(笑)たぶん、装飾上の構造だとは思いますが。こんな設計が日本の建築家によってなされていたことに、ちょっと感動というか驚きをもってみたり。

そんな造形の面白さも感じられる歴史歴建造物。ぜひ、じっくりと観察してみてください!

基本情報

名称:旧京都中央電話局上分局
場所:京都市上京区駒之町561−1

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