険しい雪山へ挑む、ミュウミュウガール。

ミュウミュウが発表した2021年秋冬コレクションのショートフィルムは、見渡すかぎり絶景の雪山が広がる。「ブレイブハート（勇敢な心）」をテーマに掲げた今季のランウェイは、イタリア北東部に位置する、ドロミテ・アルプスの中心部、標高1,200メートルのコロチナ・ダンペッツォ。荒々しい岩肌で知られる険しい雪山をモデルが歩いた。新コレクションは、実用的なスキーウエアや登山服をミュウミュウ流にロマンティックに解釈。ランジェリールックから着想を得て、パステルカラーに彩られたキルティング仕様のスポーツウエアにシルクのキャミソールをイン。ビジューをあしらった装飾的なウールのスリップドレスには、長いニットの手袋をはめてミニバッグを手にする。ニット素材のスキーヘルメットやマスク、フェイクファーブーツなど、さまざまな小物を用意して、極寒のアウトドアの中で妥協なくドレスアップ。また、異素材をコンビネーションしたスタイルで、女性の中に秘められた夢、意思、官能性など多彩なアティテュードを映し出した。過酷な雪山に挑むモデルの姿を通してミュウミュウが表現したのは、ファンタジックなウエアを身に纏い、ハードな現実を乗り越える勇敢なハートを持った女性の姿。フィルムのラストは雪山に陽が落ちて、冒険を終えたモデルが焚火へと集まる演出。さまざまな個性を持つ女性たちがひとつに繋がる、そんなコミュニティの大切さも伝えた。