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「骨董って、かわいい!」今すぐはじめたくなる、骨董の楽しみ方Q&A

  • 2015.6.14
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「骨董」と聞いたら、どんなイメージを持ちますか?

「お金がかかりそう」「難しそう」「高尚そう」「とりあえず自分には関係ない」などなど……。

いやいや、骨董って、すごーく「かわいい」ものなんです。

そもそも「骨董ってなに?」というところからはじめると、「現在はつくられていない古いもの。そして稀少価値のあるもの」をさす言葉です。価格がいくら以上だから「骨董」ですとか、「いつの時代より前が骨董」という決まりごともありません。一般的には100年以上経たものを「骨董」「アンティーク」と呼びますが、実際街の骨董店には昭和のものも並んでいます。

骨董店「自在屋」の店主である、骨董商の勝見充男さんは「骨董と呼びたい」ものを、「買って、眺めて、飽きないもの。コレクションではなく、使って飾って楽しめるもの。“だれそれがつくった”という作家性はないけれど、つくり手の愛情が感じられるもの。そして、かわいげがあるもの」と語ります。

さて、そんな勝見さんに聞く「かわいい骨董の楽しみ方Q&A」を、『和樂』7月号よりじっくりご紹介します!

Q.骨董はなにを基準に選べばいいのでしょうか?

A.「かわいい!」と心が動いたものを選びましょう。

なにより大切なのは「心の琴線に触れた、どうしてもこれが欲しい、と思えるものを選ぶこと」。「古いものだから、高価なものだからすごい」ではありません。例えば、同じ絵付けのように見える蕎麦猪口でも、わずかな色味やたたずまいの違いを見い出し、自分だけの「かわいい」ものを選びましょう。

「番茶にもコーヒーにも使える小ぶりの碗」など、具体的に欲しいものがある場合は、その姿かたちや使っている様子を頭の中でイメージしておくと、それに出くわしたときに目がきちんと反応します。

 

Q.「骨董」と「古美術」は、違うものですか?

A.すでに価値が決まっているものが古美術、自分の価値観で選ぶのが骨董です。

茶道具や仏教美術品、鑑賞陶器などの「古美術品」には、長い歴史のなかで定められてきた価値基準や評価があり、楽しむ際の約束ごとがあります。一方で、それらの約束ごとを取り払ったところにも楽しみ方がある……というのが骨董。柔らかい頭と心で、「いいもの」を見つけ出していきましょう。

 

Q.「現代のもの」と「骨董」の違いはなんですか?

A.骨董は「飽きない時間」を買うものです。

骨董を選ぶときに想像しておきたいのは、「買ったあとも飽きずに好きでいられるかどうか」。長い年月にわたり、人々に愛され残ってきた骨董には、しみじみと味わい深い「飽きさせない」力を持つものが多いです。骨董が現代の器にくらべて2倍高価だったとしても、2倍以上の時間、飽きずに楽しめるのが骨董です。その「飽きない時間」も含めて買うのが、骨董です。

 

Q.「骨董」は、なにをもたらしてくれますか?

A.想像を超える「うれしさ」です。

「これ、いいなぁ」という素直な感性で選び、手に入れた骨董は、いつまでも愛おしく思えるもの。そんな骨董をいつもの食事やお茶の時間に使ったり、身の回りの小物を入れたりして、「さりげなく」使う……。それだけで、毎日の生活に想像を超える「うれしさ」をもたらしてくれます。

 

柔らかい心と素直な感性で、たくさんのもののなかから、自分にぴったりの逸品を見つけることが、骨董の醍醐味です。これまでになかった生活の中の「うれしさ」をもたらしてくれる「骨董」、ぜひトライしてみてくださいね。(後藤香織)

『和樂』2015年7月号(小学館)