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モラハラの夫と別れたい【ひかりの恋愛相談室】

  • 2021.3.17
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「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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パートナーのモラハラに悩まされている人は少なくありません。一緒にいたら不幸になる関係の場合は、すぐに別れたほうがいいものですが、場合によっては、すぐに実行するのは難しいこともあります。今回は、こういったお悩み相談です。

Hさん・43歳

同世代の夫と結婚していて、小学生の息子がいます。夫は、それなりにいい会社に勤めていて、給与も悪くないのですが、もともとモラハラの傾向があります。例えば、「お前はとろいんだよ」とか「俺がお金を稼いでいるんだ。お前は気楽で羨ましい」とか、自尊心の傷つけられることを日常的に言われます。そして、自分の思い通りにならないと、物を投げてくることもあります。

ただ、私は今、パートでしか働いていないので、経済力がないため、離婚したくてもできません。また、夫の両親とは仲があまりよくないので、夫に注意してもらうこともできません。

このまま、夫のモラハラに耐え続けなくてはいけないのでしょうか。

Hさんへの回答

モラハラの夫と一緒に暮らしているのは、辛いでしょうね。お子さんにとっても、いい環境だとは言えないでしょう。

離婚する意思がどれだけ固いのかはわかりませんが、現実的にモラハラの傾向がある人がすぐに直ることはないと考えたほうがいいでしょう。なぜなら、そういう行為をするのは、その人の内面にある「劣等感」や「偏った思想」など、さまざまな要因があるからです。それは、本人が「生まれ変わる」くらいの強い意志を持たないと変わらないもの。単に「ひどいことを言うのはいけないことだから、しない」なんて、単純な話ではないのです。

もし、このまま耐え続ける気がないのであれば(というか、堪えないほうがいいと思いますが)、今から、“賢く&したたか”に、色々と準備を始めたほうがいいでしょう。

まずは夫がいなくても生活ができるように、経済力をつける準備は重要です。また離婚がすんなり成立するためにも、「モラハラされたときの記録」はとっておくといいでしょう。一度、離婚問題に実績のある弁護士に相談しに行ってもいいでしょうしね。

とにかく準備をしていることを、相手に気づかれないように静かに冷静に行動をすることが大切です。

選択肢を増やして、一番いいものを選ぶ!

何か問題が起こった時、色々な選択肢があると、改善しやすくなります。だから、できるだけ選択肢を増やしておいたほうがいいですし、「これしか方法はない」と思い込まないことが大切です。

例えば、離婚後、住む場所についても、自分で家を借りるだけでなく、「実家で暮らす」とか、「シングルマザー向けシェアハウスに住む」なんて方法もあります。なかには、旅館などで、シングルマザーが住み込みで働ける仕事というのもあります(※ただし、住み込み温泉宿のなかには、風俗系の仕事があるところもあるようので、仕事内容はきちんと確認しましょう)。

また経済力を身に着けることに関しては、「それなりの給与をもらえる仕事に就く」というのもあれば、手に職があれば「フリーで働く(起業をする)」という方法もあります。また、田舎暮らしを選択できるのであれば、探せば、牧場・酪農・農業の求人もあるようです。

そうやって、いくつもの選択肢を持って、単なる“間に合わせ”ではなく、「今後、自分と子供が幸せになれると思えるもの」を選択するといいでしょう。人生を立て直すつもりで、“希望の持てる選択肢”を選ぶのです。

自立して、幸せになれる選択ができるように!

Hさんの場合は、離婚の意思もあるようですが、モラハラ夫となかなか離れられない妻の多くは、夫に依存してしまっているケースが多いものです。

そういう人は、「自分1人では生きていく力がない」と思い込んでしまっているところがあります。でも、本来は、誰もが“自分で自分を幸せにする力”を持っているのです。

モラハラ夫と長くいればいるほど、洗脳されてしまい、「彼がいなければ、私は1人では生きていけない」と思い込まされてしまうところがあるので、そうやって都合のいいように自分をコントロールしようとする相手とは、なるべく早く離れたほうがいいでしょう。

すぐに家を出られる環境ではない場合の対処法としては、「できるだけ、夫とは同じ空間(部屋)にいない」というのはもちろんのこと、「相手の暴言を、自分の心で受け止めない」ということも大切です。あくまでも「問題があるのは、相手のほうであり、自分ではない」ことをきちんと認識しましょう。

世の中は世知辛いところもありますが、きちんと探せば、幸せに生きられる環境は必ず見つかります。だから、希望をもって、幸せになれる選択ができるようになりたいものですね。

コラムニスト・ひかり

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