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体験も買う、100万円のフルオーダージーンズ。

  • 2021.3.18
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広島県福山市を本拠地にするプロジェクト ボレーガは、デニム生産に関して世界最高レベルの技術を持つ精鋭が集結し、国内外の一流デザイナーから高い評価を受けるデニムの生産地、福山にて、まったく新しいフルオーダージーンズをつくるプロジェクトを世界に向けて発信していく。

オーダーの受け付けは、プロジェクト ボレーガのウェブサイトにて、3月31日より開始。このプロジェクトに参加したひとだけが知ることができるサプライズを多数用意している。フルオーダージーンズ¥1,100,000(標準的な仕様の場合。素材やパーツの選択によって価格は変動。生産地を訪れる際の旅費は含まれない。)

このフルオーダージーンズのお値段、なんと100万円! 誰もがその金額に驚くと思うけど、このジーンズは、ただ手に取って試着、購入して終わりではない。このプライスには、唯一無二の「体験」が含まれているのだ。まずは購入者が原材料を選ぶところから始まる。1本のジーンズが完成するまでの染色、生地、パターン、裁断、縫製から、ボタンやリベットなどの副資材に至るすべての素材や工程に込められている特別なストーリーが込められているのを知ることができるだけでなく、まさに購入者自身もそのストーリーの一部に。それはまったく新しい産業と観光の融合、マニュファクチャー・ツーリズムと呼べる体験だ。

黄綬褒章受賞の新居製藍所6代目 新居 修に師事した若きサムライ藤井健太が、国内でも珍しい栽培から製品作りまでの一貫生産を手がける。藍染の手仕事により、彼の手は常に藍色を帯びている。

本プロジェクトの特徴のひとつに、購入者と生産者・職人との距離の近さがある。藍栽培の農作業の現場から、工場における職人の染めや縫いの手仕事まで、プライベートファクトリーツアーで間近に見ることができ、購入者自身がジーンズつくりに参加できるプログラムも。製品には生涯保証がつき、メンテナンスや染め直しも可能で、まさに一生モノ。また、デニムの素材やパーツ選びに対する固定観念を取り払い、例えば、福山で100年近く続く伝統産業の真田紐や金襴など、いままでデニムには使われることのなかった素材もパーツに選ぶことができる。そのほか、国内に栽培から染めまでを一貫して行える生産者が数軒しかない蓼藍(たであい)を使った「完全天然藍染」もおすすめだそう。

プロジェクト ボレーガはさまざまなエッセンスを含んでいる。デニム好きはもちろんのこと、工場好き、ものづくり好き、ファッション好き、旅好きなど、多種多様な人たちとデニムを製作できることを楽しみにしている。

プロジェクト ボレーガのいちばんの目標は、購入者の満足とこだわりをとことん実現すること。それと同時に、地域と社会、そして地元産業への貢献。もちろん環境にも配慮して、サステイナビリティも追求している。製品のバックグラウンドを見える化することで、モノを消費する人にもSDGsなどに関心を持ってほしいと考えているのだ。1本のジーンズができるまでに、どれだけ多くの手間がかかり、そこに携わる人、使用される素材にストーリーがあるのか、唯一無二の体験をしに、福山のデニム職人に会いに行ってみては?

デニムは知れば知るほど、奥が深い。デニムについてあまり知識のない人も、素材やデザインに関して白紙のまま来た人も、たちまち夢中になること必至。好奇心、探求心の新たな行き先を福山に向けて。

このプロジェクトのメンバー構成も大変ユニーク。代表はインド料理店、ボタンのオーダーに応えるのは鉄工所、創業100年越えの企業が4社、間もなく100年を迎える企業など、いずれも地域とともに歩む事業者。

●問い合わせ先:プロジェクト ボレーガwww.boleega.com

 

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