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「私は幸せ」と胸を張れる考え方を手に入れる方法

  • 2021.3.16
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出典:シティリビングWeb

世界中の研究者の努力により、私たちがハッピーになるために必要な要素は、さまざまに解明されています。まず1番重要な要素は「健康」と言われています。2番目は「人間関係」です。では、3番は何だと思いますか? お金?名誉?学歴?…どれも必要ですが、そうではありません。2018年に行われた神戸大学の研究によると、お金や学歴ではなく、「自己決定」なのだそうです。また、最近2021年3月2日に京都大学こころの未来研究センターのグループが「未来の自分に手紙を書くことがネガティブ感情の軽減につながる」という実験結果も発表しました。

本当に幸せになるために、“自分”で「再決断」する

自己決定と未来について解説させてください。

筆者は「自分では決めることができない」という悩みをもつ多くの人の相談にのって参りました。多くの働く女性は、学校という枠組の中で育ち、漠然とした“レール”の上に乗って就職し、ひたすらに走り続けるという昭和の「人生すごろく」に囚われているようにも感じてきました。新型コロナウィルス感染症による世界的パンデミックも相まって、これまで築きあげてきたレールが取り除かれようとしています。今更止まれません、という心理状態の人にも出会ってきました。順風満帆で働いてきたはずが、突然の解雇の憂き目にあうなど、どうしたらいいかわからなくなって当然です。

このような心理状態のことを「トランジション」といいます。自分の自己概念(アイデンティティ)が大きく揺らされる時期であり、人生の危機だと言い換えることもできます。

不幸になりたい人は一人もいません。幸せになりたくて頑張ってきたわけですから、次の新しい「レール」が見つかるまでの“ニュートラル”な状態のとき、人はネガティブ感情に囚われてしまうことがあります。一人で次の「レール」を探すことは難しいですが、本当に幸せになるためには、“自分”で未来のために「再決断」する必要があるのです。納得のいく決断ができるのかどうかが、後の人生のあなたの幸福度に影響を与えます。

最高の未来の自分に向けて手紙を書いてみる

家を買う、昇進した、結婚した、家族が増えた(減った)、災害に遭遇したなど、プラスマイナスさまざまな「転換期」があります。仕方がない、どうしようもないと守りに入り、傷を癒す時間・期間は必要ですが、どこかのタイミングで踏ん切りをつけないと、その後の人生をマイナスで終わらせてしまうことにもなりかねません。後悔先に立たずといいますが、未来から逆算して考え、今を今よりももっと幸せな人生に転換するためには、足し算、あるいは掛け算で「考え方」を転換させる必要があります。

この記事を読んでくださった人は、自分の意志で、最高の未来の自分に向けて手紙を書きましょう。短期的には3か月後の「ありたい自分」の姿を想像し、そうなっている理想の自分から今の自分へ手紙を書くのです。ネガティブ感情が和らぎ、一歩を踏み出せるようになります。

どんな境遇に置かれても、私は幸せだと、胸を張って言える「考え方」を獲得する

日本の3月は節目を演出しやすい季節です。幸せにも未来にも形がありません。創造・想像するものです。利己心ではなく利他心が注目された、2011.3.11から10年が過ぎましたが、“自然”という人間より偉大な存在の前で、私たち人類は無力なままです。しかし、各自の良心に従って、良い未来のための新しい行動様式を獲得し、一歩ずつ変化はしています。

命があるだけで儲けもの。幸せはこころの中にあるんです。根本的なマインドセットは、どんな境遇に置かれても、私は幸せだと、胸を張って言える「考え方」を獲得することです。

家庭においても、第2の居場所と呼ばれる職場においても、「私は幸せ」と言える成熟した女性になりたいものですね。

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