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台本完成が本番1日前!? ヨーロッパ企画・上田誠「役者さんには頭が上がんないです」

  • 2021.3.14
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放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。2月21日(日)の放送では、先週に続いてヨーロッパ企画の代表・上田誠さんが登場しました。

(左から)高須光聖、上田誠さん

◆ムロツヨシらと映像制作ユニットを発足

高須:ムロツヨシくんと真鍋大度(まなべ・だいと)くんと3人で、何かすごいことをやっていたそうで。

上田:「非同期テック部」という企画ですね。2020年の5月ぐらいにやりました。

高須:(ムロツヨシくんとは)どういう繋がりなの?

上田:「サマータイムマシン・ブルース」という僕の舞台作品が映画になったときに、ムロさんが出演されたんですよ。それ以来ずっと交流があって、「muro式.」っていうムロさんの舞台の脚本を書いたりしていますね。

高須:じゃあ、付き合いは長いんだ。

上田:もう10年以上のお付き合いですね。とはいえ、僕は京都に住んでいて、ムロさんは東京で活躍されていますから、疎遠の状態ではあったんですよ。ですが、コロナ禍になってムロさんから「何かやりたい」と連絡をくださって、そのときに真鍋さんを紹介してもらったんです。実はムロさんと真鍋さんって、同じ大学(東京理科大学)の同級生なんですよ。

高須:ムロくんって頭がいいの!?

上田:理数系なんですよ。数学科だったそうです。

高須:じゃあ、理数系が3人が集まったわけだ。

上田:非同期テック部では、ムロさんが演じ、真鍋さんがプログラミングを1からやり、僕が脚本を書く、という段取りになりました。

高須:面白いねえ!

上田:ムロさんが配信していると、途中で電話がかかってくるのですが、電話主が「別の世界線のムロさん」なんですよ。同じように7、8人ぐらいの別のムロさんが通話してきて、たくさんのムロさんが一緒になって話し合うっていう内容です。それをインスタライブ中にサプライズでやりました。

高須:そうなんや。活動は続いているの?

上田:「何かまたやろうか」って話になっているので、いくつか作品を作っています。テクノロジーと物語の融合って面白いですね。

◆「見極めが甘くて…」

高須:生きてきて“大ピンチ!”みたいな場面ってあった?

上田:僕、脚本を書くのが遅いんですよ。ヤバいときは、本番の1週間前に書きはじめます。

高須:えぇー!?

上田:それまでに稽古はしていて、何となくの段取りは掴めてはいるんですけど、ギリギリまで練ってからセリフの1行目を書きたくて。

高須:ちょっと待って……俺はわからへん(笑)。脚本があがらずに稽古をやっているの? 不思議!

上田:エチュードという、いわゆるアドリブで台詞や動作を創り上げる工程を稽古のスタートからやるんですよ。芸人さんが口立て(おおよその筋だけ立てて口頭で芝居をまとめる)でやるのと似ていると思います。

高須:なるほど。

上田:だいたいの面白さがわかったあとに、僕が脚本を書いて台詞を磨きます。そのスタイルで劇団をやってきているのですが、許されるのであれば劇団以外の演劇であっても、最初は台本がない状態からはじめたいです。

高須:稽古をする際、おおよその見取り図はあるってこと?

上田:あります。舞台装置は最初に打ち合わせをしておかないと準備が間に合わないので。だけど、そのなかで“誰が何をするか”はあとに決めるんですよ(笑)。

高須:エンディングもわからず?

上田:はい(笑)。舞台上に巨大迷路があって、そのなかで人々が行き交いながら会話をする“迷路コメディ”という劇があったのですが、これって脚本を先に書くのは無理なんですよ。そのときはまず、迷路っぽい舞台を作ってから“じゃあ、ここからこの人が話をして……”みたいに考えていきました。

高須:すごいね! そんなのヒヤヒヤするじゃん。

上田:その見極めが甘くて脚本が書けなかったのが、まさに迷路コメディのときでした。

高須:まさに迷路に入り込んだんや(笑)。

上田:舞台が迷路だったので使いにく過ぎたんです(笑)。疲労困憊なのに、本番5日前になっても台本がありませんでした。

高須:(笑)。役者さんたちは台詞を覚えたい気持ちがあるけれど、上田くんに対しては“例のやつかな”と気を遣っているの?

上田:そうですね。書けなくて泣いている僕を役者さんが背中をさすってくれました。うわごとのように台詞を言って台本を作りましたね。

高須:台本が出来上がったのはどのタイミング?

上田:本番の1日前です。

高須:えぇ!? じゃあ、そのあとに役者さんたちは死に物狂いで台詞を覚えたの?

上田:そうでした。だからもう役者さんには頭が上がんないですね。

高須:すごいなぁ。徹夜で覚えたんやろうね。

◆2021年も精力的に活動

高須:最近も、いろんなものを作られていますね。映画も面白かったよ。

上田:「ドロステのはてで僕ら」ですね。ありがとうございます! 2分後の未来の自分とテレビ越しに対話ができる、っていう話を70分長回しで撮影しました。

高須:この映画も、まさに理系って感じが出ているよね(笑)! あんなに細かいものを一連の流れで演じていてね。“相当稽古をしているな”って思いました。(脚本は)何度も「こういうのも入れてみよう」って感じで書きました?

上田:そうです、そうです。

高須:観ているときに「途中で何度も脚本を書き直しているんだろうな」って思っていました。大変な作業をしているねぇ。

上田:「ドロステのはてで僕ら」は2020年6月に公開した映画なんですけど、今後もいろいろ展開していく予定です。

高須:そうなんだ。これから先にやっていきたいことはある?

上田:お芝居が今年にいくつかあるのと、まだ発表されていないドラマも控えています。劇団の話ですと、毎週月曜・火曜・木曜に22時からYouTube Liveをしています。あとは月に1回「ヨーロッパ企画のYou宇宙be」(フジテレビ)を放送しています。番組ではドラマ、コント、ドキュメンタリーなどいろんなことに挑戦します。

高須:けっこう自由にやっている番組だよね。月1本くらいのペースで企画を詰めていくのっていいよね、楽しそう。

上田:めっちゃ楽しいです。

高須:もし自分とも一緒に何かをやる機会があったらぜひ。

上田:お願いします!

<番組概要>

番組名:空想メディア

放送日時:毎週日曜 25:00~25:29

パーソナリティ:高須光聖

番組公式Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/

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