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劇伴はルドヴィコ・エイナウディが担当 リアルな日常切り取った『ノマドランド』本編映像

  • 2021.3.12
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『ノマドランド』(c)2020 20th Century Studios. All rights reserved.

3月26日に公開されるフランシス・マクドーマンド主演映画『ノマドランド』の本編映像が公開された。

本作は、ジェシカ・ブルーダーによるノンフィクション『ノマド:漂流する高齢労働者たち』を原作に、そこで描かれる実在のノマドたちとともに見つめる今を生きる希望を、広大な西部の自然の中で探し求めるロードムービー。

リーマンショック後、企業の倒産とともに、長年住み慣れたネバダ州の企業城下町の住処を失った60代女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)。彼女の選択は、キャンピングカーに全ての思い出を詰め込み、車上生活者、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことだった。その日その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく。

公開された本編映像は、叙情的な音楽を背景に、主人公ファーンの車がアメリカ西部の広大な一本の道を走るシーンから始まる。到着した場所は、日々仕事を探して様々な場所を渡り歩くノマドたちが夏季の仕事場として訪れる場所のひとつで、観光地としても知られるアメリカの国立公園。その後、公衆トイレで散髪を終え、身支度を整えたファーンがブラックコーヒーを作って、ほかのノマドたちに差し入れをしていると、別の場所でも顔を合わせたことのあるノマドのデイヴ(デヴィッド・ストラザーン)と再会する。

日々その場その場の過酷な労働をこなし、アメリカの広大な土地を点々と移動しながら生活しているノマドだが、一度別れたノマドの仲間と、偶然に別の労働場所で再び出会うこともよくあることだという。たった一人、孤独に生きながらも、希望も垣間見えるノマドのリアルな日常が丁寧に切り取られている。

冒頭の印象に残る劇伴を手がけたのは、イタリア政府音楽大使を務めるイタリアの代表的作曲家ルドヴィコ・エイナウディ。日本をはじめ、世界中で大ヒットを記録したフランス映画『最強のふたり』や、是枝裕和監督の『三度目の殺人』でも音楽を担当するなど、世界でも知られている作曲家だ。「ファーンの進化の核心は自然と共生する素晴らしさを知ったことにあります。ワゴン車で暮らし始めたファーンは、自然との触れ合いをどんどん深めていきます。自然の美しさ、厳しさに包まれ、こころを満たし、癒す力を浴びていきます」と明かすクロエ・ジャオ監督は、ファーンの感情に寄り添う自然に触発された音楽を探していたところ、エイナウディが2018年にイタリアのアルプスを毎日同じルートを歩きながら、変わる陽ざし、気温、野生のいきもの、天候状態などを乗り越えながら、体験した感情の揺れや、刺激によって開かれていく自分のこころを音楽に投影したというアルバム『Seven Days Walking』を発見。あまりにもファーンとマッチしているということから、そのままその楽曲を本編で使わせてもらえないかとエイナウディにオファーしたと明かしている。(リアルサウンド編集部)

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