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【京都】マカロン or チョコレート!?季節の果実を生かした進化系和菓子店「果朋 -KAHOU-」

  • 2021.3.11
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京都・二条城のほど近く、2020年10月にオープンした和菓子店「果朋 -KAHOU-」。季節の果実を生かし、伝統を受け継ぎながらも、洋のエッセンスを巧みに取り入れた和菓子が斬新です。洋酒やフルーツ、ナッツを合わせた餡、一見洋菓子のような見た目など、一つひとつにハッとする驚きがあります。お取り寄せできるのでホワイトデーにもおすすめです!実食ルポでご紹介します。

新感覚の和スイーツたち

京都の二条城に近い御池通り沿い、2020年10月に誕生した和菓子店「果朋 -KAHOU-」。京都の町家をモダンに改装した、新しく清潔感のある外観です。

扉の先には町家ならではの、「うなぎの寝床」といわれる奥行きのある空間が広がります。そのカウンターに整然と美しく和菓子が並んでいます。奥の坪庭から陽光が射し込み、清々しい雰囲気です。

ズラリと並ぶ和菓子たちは、厳選した旬の果実を贅沢にあしらい、熟練の和菓子職人が作る数々。目でも味わえる華やかさに心ときめきます。

洗練されたフルーツ大福「果福 -KAFUKU- いちごフロマージュ」

「果福 -KAFUKU- いちごフロマージュ」430円(税抜)

大粒の真っ赤でジューシーないちごに、ミルキーなマスカルポーネを合わせたあんがユニークな味わい。「赤ちゃんのほっぺのやわらかさを目指している」という羽二重餅に包まれています。かわいらしい見た目も魅力です。

和製マカロン !?「珠響 -TAMAYURA- フランボワーズ」

マカロンのような見た目で和菓子?と興味がわき、2つ目は「珠響 -TAMAYURA-」に決定。春らしいピンクのフランボワーズ風味にしました。

「珠響 -TAMAYURA- フランボワーズ」370円(税抜)

中央に甘酸っぱいフランボワーズのコンフィチュール、その周りにクリームを合わせた特製あんをあしらい、「蒸しカステラ」のような食感の和菓子「浮島」でサンドしています。和と洋が絶妙のバランス!これは想像を超えるおいしさです。

コンフィチュールの酸味とコクのあるクリームチーズ餡、しっとりとしたカステラのような浮島。和と洋を合わせると、ものによってはどこか垢ぬけないのですが、こちらは味も見た目も洗練されています。うーん、こちらには脱帽です。

「ほうじ茶」はミルククリームと特製ほうじ茶クリームチーズあんを浮島でサンド。特製キャラメルクリームあんとりんごクリームを浮島で挟んだ「キャラメル&林檎」の2種類もぜひいただいてみたいです!

抜け感のある正統派「果霞 -KASUMI- 一凛」

季節限定とのことで、桜色に惹かれて「果霞 -KASUMI- 一凛」も購入。

「果霞 -KASUMI- 一凛」380円(税抜)

こちらは純粋に和菓子です。桜葉の粉末をふんだんに使った特製餡を上用皮で包み、まるで桜餅のような味わい。仕上げに桜花の塩漬けがあしらわれています。伝統的和菓子というと、どこかもたつきを感じるものもありますが、こちらはスッキリとした抜け感があります。はんなりとした見た目も優し気で、春らしい一品です。

インパクトあるビジュアル!「小恋 -KOKO- 紅緋」

眺めていて最もインパクトのあったのが、赤、オレンジ、グリーンとビビッドな色合いでハート型の「小恋 -KOKO-」。ネーミングも洒落ています。

「小恋 -koko- 紅緋」340円(税抜)

ホワイトデー前ということで、恋心をストレートに表現するなら、やはり「赤」いハートがベストであろうと、「小恋 -KOKO- 紅緋(べにひ)」に決めました。味が全く想像のつかない見た目にも惹かれて。

これが和菓子の「練り切り」だとは思いませんでした。和菓子と知らなければチョコレートと思ってもおかしくない。赤い部分は中より少し硬めの酸味のあるクランベリーあん、中にはやわらかい白ワインあんが入っていてまさしく進化系和菓子!想いを伝えるのなら、これは強力ですね!

「紅緋」2つと、ラム酒あんをピスタチオあんで包んだグリーンの「萌黄(もえぎ)」、ヘーゼルナッツあんをブラッドオレンジとクワントローあんで包んだオレンジ色の「橙(だいだい)」とを合わせた4つ入りの「小恋 -想-」1,360円(税抜)は贈り物におすすめです。

上の商品全てをいただいてみてわかったのは、マスカルポーネ、フルーツ、ナッツ類、洋酒など、これまでには思いもつかなかった素材とあんとの組み合わせが絶妙なこと。白あんに合わせているのも和と洋のバランスが取れ、洗練されている理由でしょう。

大人のためのパフェ「果ルフェ -果実よせ-」

締めといってはなんですが、和パフェ「果ルフェ(カルフェ)」です。温州蜜柑、果実よせ、ほうじ茶、抹茶とあります。瓶入りで透明感のある姿が美しい!

「果ルフェ -果実よせ-」620円(税抜)

「果ルフェ -果実よせ-」は季節限定とのことで、迷わずこちらを選びました。いちごとキウイの果実寄せは透明のゼリーがきれい!その下にはパンナコッタ、底にはフランボワーズ風味の羊羹が入っています。

羊羹といってもやわらかいのです。水ようかんより少し固めで、あんの感触が残る程度。フランボワーズのゼリーのような感じです。果実のゼリーとパンナコッタのツルッとした舌触りとあいまってさっぱりといただけます。

ほかのフレーバーも魅力的。「抹茶」には抹茶わらび餅、パンナコッタ、抹茶羊羹に白玉と黒豆をあしらっています。「ほうじ茶」にはほうじ茶ゼリーとほうじ茶羊羹、「温州蜜柑」にはシャンパンカクテルゼリー、パッションフルーツの羊羹と、それぞれのゼリーと羊羹の風味が新鮮です。手土産に喜ばれそうですね。さわやかなので特に夏におすすめです。

アート作品のような「さくら餅」

ほかにも気になったのが「さくら餅」(写真左)。容器の中に北海道産小豆粒餡を敷き詰め、その上に特製よもぎ餅、仕上げにさくら餅のそぼろを振りかけています。まるでアートのような一品です。

京都土産の新定番たち

15日と比較的日持ちのする「果朋琥珀」はフランボワーズ、杏子、パッションフルーツ、キウイとこれもこれまでには味わったことのない琥珀糖。「果朋和三盆糖」はマンゴ、フランボワーズ、レモン、抹茶味。細長い見た目もスタイリッシュ。日持ちが90日なのもうれしいですね。

カラフルな「果朋友富貴よせ罐」を合わせた上の三品もぜひ味わってみたい!新しい京都土産にしようと思います。

それぞれに創意工夫が凝らされ、心地よい驚きに夢見心地になります。伝統的な和菓子の美意識を受け継ぎながらも、独創的な和菓子をぜひ体験していただきたい!またネーミングが全て洒落ていて響きが美しいのです。よく考え抜かれていると思います。

味覚はもちろん、視覚、嗅覚、触覚、ネーミングからは聴覚も、そして脳までも刺激され、“体験”という言葉がふさわしい、目が覚めるようなサプライズにあふれています。

これからどんな革新的な和菓子が生み出されるのか、目が離せない和菓子店「果朋 -KAHOU-」。大切な人への贈り物やホワイトデーのお取り寄せはもちろん、京都旅行の際に四季折々の味わいを楽しみに訪れてみてはいかがでしょう。

果朋 KAHOU

住所:京都府京都市中京区西ノ京職司町67-99

電話:075-821-0155

営業時間:10:00~18:00

定休日:火曜日

[photos by Yo Rosinberg]

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