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東京台湾飯|新橋「香味」の元建築家が考案した魚の酢豚風炒めをランチに

  • 2021.3.11
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東京で楽しむ台湾グルメ「東京台湾飯」。今回は新橋にお店を構えて周辺のサラリーマンやOLの胃袋をがっちりつかむ「香味」をご紹介します。

新橋駅そば桜田公園入口に建つ雰囲気のある店構え

新橋駅から5分ほど、平成3年まで小学校があった桜田公園の入り口わきにあります。この桜田公園は小学校の頃の校庭の名残もあったりと、ちょっとノスタルジックな雰囲気です。

「台湾料理 香味」の看板も入り口の構えも、なんとなく台湾の食堂を思い出させてくれるような、ちょっとレトロな雰囲気です。

大きな窓から光が入って、日中は明るい雰囲気。ランチタイムには一品料理にご飯、スープ、香の物をつけて定食にしてくれます。夜は地元の働く人たちがワイワイと集まって酒宴が盛り上がります。近くにテレビ局や大手広告代理店もあって、「電通の社食」という人たちもいるとか。

その人気の秘密が100を超える料理の数々です。壁一面に貼られたメニューは中国語で書かれて、脇に日本語で説明が書かれています。

来日36年、元建築家の河田さんのオリジナルメニュー多数!

さて、お店で接客を担当するのが社長の河田さんです。優しいお父さんといった雰囲気で、メニューのことを聞けばなんでも教えてくれます。

河田さんのもとの苗字は「許」さんで、25歳の時に弟さんと共に日本に移住してきました。河田さんのご両親は、それより前に来日して、事業を起こしていたそうです。河田さんは日本で建築を勉強して、大手建築設計事務所で建築家として働き始めました。日本のゴルフ場のクラブハウスや、台湾のオフィスビルの設計にも携わったそうです。

転機が訪れたのは建築家として5年間のキャリアを積んだころ。香味を切り盛りしていた河田さんの弟さんが、急に台湾に帰ることになったのがきっかけでした。

もともと料理をすることがなかった河田さんですが、香味に関わることになってお店の特徴を出していこうと、料理の原案をいろいろと考案するようになりました。そして奥さんがそれをメニュー化して、これだけたくさんのオリジナルメニューを提供するようになったんです。写真のように、料理の写真が分厚いファイルになっていて、お客さんたちは、ここからおいしいものを探し出します。

河田さん、「料理は、コンセプトを考えてステップを組み立てていくという流れが、建築と似ていますよ」とにっこり。

お店のオススメは「カジキマグロの酢豚風炒め」

さて、そんな河田さんのオススメがこちら「紅焼魚片|カジキマグロの酢豚風炒め」(1,000円・税込)です。ランチには同じ値段で定食になります。

これぞ中華料理といったツヤをご覧ください。コンロの火力が弱い自宅ではなかなか難しいクオリティです。そして、豚肉ではカジキマグロを使っているので、さっぱりとして、脂肪の多い豚肉よりもヘルシー。黒きくらげは生活習慣病予防にいいともいわれています。パリッと仕上がった野菜も、黒酢が絡んで食欲をそそります。

その他にも台湾らしい料理がいろいろ

店頭には「本日のサービス料理」や、人気料理が出ています。もちろん、「魯肉飯|台湾風豚角煮丼」(700円・税込)、「牛肉麺|トマト入り辛味牛肉麺」(900円・税込)など、本格的な台湾料理もいろいろあります。。

筆者のオススメは、「排骨飯|骨付き豚ロース唐揚げご飯」(900円・税込)です。骨付きのロース肉に台湾風の味付けがしっかりついて、ごはんがすすみます。台湾鐡道の駅弁でも人気ですよね。

ランチに台湾の地元飯や創作台湾料理をがっつり食べたいなら、そして晩ごはんに屋台のように楽しみたいなら、新橋の香味がオススメです!

香味

住所:東京都港区新橋3-16-19

電話:03-3433-3375

営業時間:11:30〜14:00、17:00〜22:30

定休日:月曜日

[All photos by Atsushi Ishiguro]

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