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【齋藤薫の美容自身stage2】面倒くさい女、面倒くさがる女・・・・あなたは一体どちらだろう?

  • 2021.3.11
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世の「面倒くさい女」ワースト5。共通点はネガティブな自意識過剰

この一年、期せずして、人との距離が適当に保たれてきた。会社に行く日が激変したり、会食もめっきり減って、何だか友人知人、赤の他人までもがとても遠くに感じられた。だからストレスも溜まらない代わりに、心が沸き立つようなこともない。結果として日々を無為に過ごした人が多いのかもしれない。

でもこういうふうにキホン自分のペースで生きられる静かな日々は、普通は望んでもやってこない。これは人生における大きなチャンスと考え、ぜひ今のうちにやってほしいことがある。それは「自分が面倒くさい女になっていないか」、また「自分は面倒くさがる女になっていないか」、それをまず検証すること。

欲求のきついセレブの面倒くささは究極で、嘘か真か、ジェニファー・ロペスは一時期、宿泊するホテルでは内装から調度品の類をすべて白に統一してと要求し、室内に置かれるスイーツにまで白いものを要求したとされるし、マライア・キャリーは銘柄の決まったミネラルウォーターの風呂にしか入りたくない、とごねたとされるが、「そんなのウソよ、ミネラルウォーターではなくて牛乳よ」と言ったとか言わないとか。

正直これらは面倒くささを超えているが、わがままで面倒くさくなれるのはセレブだけ。もっと日常的な当たり前の人間関係の中での面倒くささは、微妙な関わりの中に潜んでいる。ひょっとして自分自身が面倒くさい女になっていないか、そこをまずチェックしたいのだ。たとえば私は、エレベーターで見知らぬ女性とお互いどうぞどうぞと譲りあってしまったとき、後から「面倒臭い、早く降りてよ」と年配の女性に怒られたことがある。そういうことも含めて、女はいろいろ面倒くさいのだ。

人が人を面倒くさいと思う理由は、まさに多岐にわたるけれど、無理矢理順位をつけるなら、一番面倒くさいのは、思い通りにならないとすぐ不機嫌になる人。2番目に、何でも反対したがるネガティブな自己主張が強い人。3番目に、不平不満の多い人。4番目に、いつまでも引っ張る人、根に持つ人。5番目に、自分自身にマイナス思考の人……。

これらの決定的な共通点は、ネガティブ思考な上に、自意識過剰であること。
何だかんだ世間に構ってもらいたい、自分を見てほしいという欲求が強いのに、それがネガティブな形で現れるから厄介なのだ。明るくポジティブな自意識過剰なら、まわりもどうぞどうぞと放ってもおけるが、これがいちいち否定的だったり、後ろ向きだったりするから、まわりを巻き込んでしまう。せめてどちらかをやめてほしい。自意識過剰か、ネガティブかのどちらかを。自分自身にマイナス思考な人でも「私ってこの5人の中で一番不幸だよね」などと主張しなければ、まわりはちゃんと励ましてあげられるものを。

面倒くさい女は、小さな社会問題にされがちだ。オフィスにも、ママ友の中にも、一人や二人はいることを誰もが承知していて、「あの人ちょっと面倒くさい人だから」とお互い注意を喚起し合う形で被害を最小限にとどめる社会になっているほどなのに、本人はそれに気づかない。結果、誰からともなく人が離れていく。本当は世間から構ってほしい人なのに……。だから人と関わることが少ない今こそ、そうした心の鈍感に気づいておきたいのだ。

自分のことを面倒がる女は想像力が足りない?

一方で、“細かいことにこだわりすぎる人”も「面倒くさい人」の象徴的な存在だが、この人たちは自分自身が面倒くさいと知っている。それこそ「意識高い系」とも呼べる今ドキなタイプなわけだが、そのこだわりを人に押しつけなければ迷惑をかけない。同じ面倒くさい女でも意味がまるで違うのだ。

ただ、自分を面倒くさいと知っている人たちには“HSP”、つまりハイリーセンシティブパーソン「繊細さん」とも呼ばれる“感覚が敏感すぎる人”のカテゴリーがある。アメリカの心理学者がHSPとして定義し、日本でも解説本が出て、にわかに自分もそれに当てはまると自覚する人が増えたのだ。

とくに人間関係に対して敏感で、まわりの人の様子に異様に反応してしまう。人の心を読みすぎ、気を使いすぎて疲れてしまう……。仕事は丁寧でミスがないが、神経質だったり完璧すぎるために、混乱して時間がかかってしまうことも。音や光や臭いに対しても敏感なのが特徴で、だからこれは性格というより天性、持っている気質、変えるのは難しいといわれる。

とくに誰かが不機嫌になったり否定的になったりすると、自分のせいにしがち。だからネガティブ自己主張する面倒くさい人を一番苦手とするわけで、彼らから少しでも距離を取る工夫をするためにも、自分はHSPであると早く気づいておくべきなのだろう。

そういう自分の性分を、ひどく面倒くさいと感じている人も少なくないはずだが、その性分を無理矢理押さえつけるのではなく「3回に1回は状況を無視したり人の気持ちに無関心になる心がけを」、そんな提案もされるほど。ちなみに5人に1人はこのタイプといわれるが、ある意味日本人的なこの気質、日本では好感度に繋がるかもしれないわけで、悲観的になりすぎることはない。

さて逆に、何でも面倒がる人がいる。仕事は普通にこなしても、家のことは面倒、人付き合いも面倒、主に自分自身のことを面倒に思う人たちだ。彼女たちはそれを自分の弱点に思い、少なからず損しているのも、人生がチマッと小さくまとまることもわかっている。それでもやっぱり性分だから治らない。いつも「まぁいいか」とやり過ごす。

でも、何かを面倒くさがることが、結果的には雪だるま式に何倍も厄介なことを生んでしまうという法則がある。面倒くさがるほど、家も生活も荒れてくるし、面倒くさがるほどあっという間に歳をとる。後から慌てても誰も助けてくれない。何でも後回しにするうちに、生き方がだんだん混乱してきて、ちゃんと生きること自体面倒になってくるというふうに、致命的にもなりがち。だから、億劫がった瞬間、もっと面倒なことになるという想像力を働かせること。それが、一瞬の行動力を起こす何よりのコツなのだ。

そう、一瞬だけ、腰を上げるエネルギーを奮い立たせれば後はきっとスムーズにいく。なぜならば億劫がる自分をあなたは嫌いなのだから。そこから脱却したいと思っているのだから。

こう考えてみると、誰もがどこかに当てはまる。世間で面倒くさがられている人、自分自身の面倒くささに気づいている人、自分自身のことについて面倒がる人。それぞれまったく原因も状況も違うけれど、面倒くさい=煩わしい、対処が難しい、うんざりだ……に変わりはない。いろんな意味で、自分の中から面倒くささを追い出すこと、これが人生において軽やかに快適に生きる決め手なのだ。「繊細さん」も「意識高い系」も何かに拘泥するあまり、無意識に自分を狭い場所に追い込んでいる可能性もなくもない。それこそ3回に1回はハードルを下げて自分を楽にしてあげたいのだ。

なぜなら人間、何もかも頑張りすぎたり、自分を追いつめすぎれば、限界を超え、結果として生きること自体が面倒くさくなってしまう。それが一番怖い。結果として生きることが面倒くさくならないよう、時々は意識して心の中をのぞいて、意識してコントロールすべきなのである。

だからこそ今なのだ。他者との関わりが少ない今こそ、じっくりと心を整えることができるはず。自分を客観的に見つめることができるはず。さぁ、あなたはどちらなのだろう。人にとって面倒くさい女なのか、それとも自分自身を面倒くさがる女なのか。それを知ることで、人生を軌道修正。「面倒くさい」はズバリ人生の敵なのだから。結論として、面倒がられず、面倒がらず、生きていく! 健康の次くらいに大切なテーマである。

齋藤薫の美容自身 STAGE2_斎藤薫格言

撮影/戸田嘉昭 スタイリング/細田宏美 構成/寺田奈巳

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