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【佐々木依里のメディテーションジャーニー】「セルフラブ」をヨガ哲学から紐解いてみよう!

  • 2021.3.9
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瞑想はヨガの聖典「ヨガスートラ」に出てくる、アシュタンガという教えを通して伝えられてきました。

アシュタンガとは八支則(はっしそく)といい、8つの段階で心や体を統一し自分自身と世界を統合していくものです。

八支則で、まず初めに取り掛からなければならないのが「ヤマ」。

実はこのヤマの中で1番最初に出てくる「アヒムサ」の考え方こそがセルフラブそのものなです!

ヤマは、「日常生活で行ってはならないことの5つの心得」を説いています。

アヒムサ(Ahimsa)/非暴力、不殺生サティヤ(Satya)/嘘をつかないアスティヤ(Asteya)/不盗ブラフマチャリヤ(Brahmacharya)/禁欲アパリグラハ(Aparigraha)/不貪

アヒムサとは、他人に対しても自分に対しても思いやりを持って行動することを説いています。いかなる生きとし生けるものの命も大切に扱うこと。原文では「苦痛を引き起こさないこと」とあります。

セルフラブと聞いて自分をたっぷり甘やかせることだと思う人もいるみたいですが、まずは自分に与えている苦痛を止めることがセルフラブの始まりです。自分に与えている苦痛は、日々の生活にとけこんで慣れてしまい本人が気づいていない場合もあるのでセルフチェックが必要です。

頑張り屋さんの人ほどまだまだ自分は何もできていないと自分に厳しかったり、現代社会で生き抜くために他者と比較し自分に厳しい評価を下していたり、SNSで見た情報と自分を比較し自己否定や過小評価をしていたり、それらは自分に対する思考の暴力に当てはまります。自分に対し言葉や思考で否定し続けるのは、肉体的な暴力と同じくらい心にダメージを与えます。

自分を大切にし、セルフラブを高める瞑想を実践しましょう!

セルフラブを高める瞑想(5分程度)

おすすめの場所:なるべく1人のスペースで行うのがおすすめ

姿勢:安楽座、寝転んだ状態(シャヴァアーサナ)、椅子に座った状態

セルフラブを高める瞑想の実践方法:

1、 まず姿勢を整えてから、軽く目をつぶります

2、 呼吸に集中し5回ほど深呼吸をして意識的な呼吸を続けてください

3、 普段自分向かってかけている言葉を思い出してください

4、 次にまるで幼い弟や妹、親友に話しかけるように自分自身にいたわりの言葉語りかけてください

5、 いたわりの言葉をかけたとき自分の内側に起こる変化を感じてください

5分程度行ったらゆっくりと目を開けセルフラブを高める瞑想を終了して下さい。

瞑想中に自分自身にいたわりの言葉をかけている時、普段自分に厳しい言葉をかけている人は違和感を感じるかもしれません、また普段から自分自身を否定することが少ない人はじんわりと心が温かくなる感覚を感じてください。あるがままの自分を受け入れる時間としてセルフラブを高める瞑想を行ってください。

インド独立の父ガンジーは「非暴力は人間に与えられた最大の武器であり、人間が発明した最強の武器よりも強い力を持つ」と言いました。非暴力は世界を変える大きな力にもなります、まずは自分自身へのセルフラブから始めてみてください!

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