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産後うつを予防! プレママが「一人ぼっちにならない環境」を作る方法

  • 2015.6.12
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【ママからのご相談】

9月に第1子出産予定の妊婦です。先日、産後うつに関する記事を読み、自分にもメンタル面に何か起こるのではないかと怖くなりました。今から産後の心配をするのはどうかと思いますが、産後うつなどにならないように するために今からできることはないでしょうか?

●A. 産後の心を癒やすために一人になってしまわない環境を用意しましょう。

こんにちは。メンタルケア関連を中心に執筆をしているフリーライターの桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

妊娠している状態で、産後のことが心配になるのはごもっともです。それに対して、「どうすればいいか」と考えて行動するのは、安定期に入っている今が良い時期です。

初めての育児は、何かと分からないことや迷うことが出てきます。そんなとき、ご主人が話し相手になってくれるといいのですが、仕事があれば、そういうわけにはいかない場合も出てきます。ですから、自分でメンタル面を保護する方法を確保しておくことを考えましょう。

●心を癒やすことが必要な理由

産後1年くらいの間は、外出が難しくなります。出産すると、自分が思っている以上に産後の体調の変化や、慣れない育児など、さまざまなことが一気に押し寄せます。そこへ育児の不安や、子どもの夜泣きなどが出てきたりするので、疲れを感じやすくなります。

そして、乳児を連れての外出は荷物も多いですし、「泣かせたらどうしよう」という思いから外出が難しいと感じてしまうことになります。外出するのがおっくうに感じて、出かけづらさを感じてしまう場合もありますので、そのことは今から考えておいた方がいいです。

ママ友を見つけようにもなかなかできなかったり、実母に子どもの相談をしづらかったりすることもあります。そうなると、赤ちゃんと24時間一緒で、話をする相手がいないといったことになる場合もあります。それがストレスとなってしまい、産後うつや、育児ストレスを抱えてしまうことにつながります。

●世間話や育児に関することなどを相談できるところを探しておきましょう

実家が近かったり、実母が世話をしにきてくれるところは、話し相手になってくれる人がいますが、子育て中のママが全員そういう状況ではありません。唯一の話を聞いてくれる相手であるご主人も仕事が忙しかったりして、帰りが遅くなってしまうなんてこともよく聞く話です。

そんなときに心強い味方となってくれるのが、話を聞いてくれる相手です。世間話や育児に関する困ったことなどを相談できるところを確保しておくことが必要になります。

出産前は、「そんなの何とかなる」とか、「育児サークルのチラシをもらってきたから大丈夫」と安易に考えてしまうこともあるでしょう。私も実際そうでした。

しかし、出産後に自分と合わないと感じたり、“何とかならない”状態になってしまうこともあるのです。だから、出産前に探して、下見をしておくことが大切になります。保健師さんと事前に話をしたり、保育園で行っているサークルや支援センターへ見学に行くのもいいでしょう。

●子育てを支援する団体はこんなにあります!

子ども・子育て支援が活発化してきています。国や住んでいる市町村で行っている制度を思いっきり活用することを考えましょう。

例を挙げると、

・認定子ども園

・保健センター

・子育て支援センター

などがあります。

ここでは、子育て相談だけでなく、育児サークルとしての活動も行っていますので、子どもが大きくなってからでも活用できます。こういった施設の良いところは、出かけることが難しいお宅には、電話で話を聞いてくれたりするだけでなく、家庭に訪問してくれるということです(各市町村や各施設によって訪問ができないところもありますので、問い合わせてみましょう)。

それだけでなく、民間の子育て支援サービスもあります。それは、子育て中のお母さんを地域社会で支えていこうという考えのもと、家事や育児をサポートしたり手伝ったりしてくれる団体です。

また、妊婦や子育て中のママに優しいタクシーサービスなど、出産後だけでなく、妊娠中から利用できる子育て支援サービスもあります。

●“場所・人・コミュニティ”を探しておく

昔は、親と同居をしたり、隣近所が一丸となって、みんなで子育てをしてきました。だからお母さんだけにものすごい負担がかかってしまうようなことはありませんでした。今は、核家族化がかなり進み、日中は母と子だけという状態で過ごしている人も少なくありません。

こういった状態では、悩みを打ち明ける相手がいなかったり、子どもの世話をお願いできなかったりして、産後うつにかかってしまったり、育児ストレスがたまって子どもに当たってしまうような状況がなくなりませんよね。これから出産を控えているご相談者様にも、ふりかかってくるかもしれないと考えたら、「怖い」と思われるでしょう。

だから、まだ動けるうちに自分の心を癒やせる“場所・人・コミュニティ”を探しておくことをおすすめします。もちろん、ご主人とも相談をして、メンタル面をケアできるような方法をみつけるのもいいでしょう。

もうすぐ、出産ですね。ぜひ、元気な赤ちゃんを産んでくださいね。

【参考リンク】

・地域子育て支援拠点事業 | 厚生労働省(PDF)

●ライター/桜井涼(フリーライター)

新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!

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