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○kg以上太るとキケン? プレママに“妊娠線”が出る原因と予防法3つ

  • 2015.6.12

【ママからのご相談】

現在妊娠3か月の妊婦です。友人が、妊娠7か月ごろに妊娠線ができてしまったようで、とても嫌だったと話していました。妊娠線は全員にできるのでしょうか? 何か対策などありましたら教えてください。

●A. 妊娠線は保湿などにより予防することができます。

ご相談ありがとうございます。理学療法士のOHSAWAです。

“妊娠線”とは、腹部や太ももなどに縦に何本もできる細い線で、いわゆる肉割れの状態です。妊娠中だから妊娠線と呼ばれるだけで、別名『ストレッチマーク』とも呼ばれています。

できてしまった妊娠線は、女性にとってとても辛い悩みですよね。今回は、その原因と対策をお伝え致します。

●妊娠線ができる理由

『e-妊娠』のWebサイトには、妊娠線ができる理由として次のように書かれています。

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妊娠線ができる理由は、急激に皮膚が引っ張られることに原因があります。皮膚は、目に見えている1番表面の表皮、その下には真皮と皮下組織からなりたっています。

体重増加や妊娠によってお腹が大きくなる時、一緒に皮膚も伸びます。表面の表皮は伸びることができます。しかし真皮と皮下組織は伸びにくい性質です。

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表皮が伸びても、真皮と皮下組織が対応できずに皮膚に亀裂が生じて、赤紫色の線状斑が現れます。これが妊娠線です。できてしまった妊娠線は痛むことはありませんが、かゆくなることがあるので、かきこわさないように注意しましょう。

●妊娠線ができやすい人やできやすい場所は?

妊娠線の出やすい時期は、妊娠初期以降またはつわりが終わって食欲の増加により体重が増加するころです。少し見えにくい下腹部や、乳房や太ももにも出ることがあります。乳房にできる妊娠線は乳輪を中心に放射線状に現れやすく、太ももも同じく放射線状になりやすいという特徴があります。

妊娠線は、小柄でもともと皮膚面積の狭い人が妊娠してお腹が突き出たときや、双子など多胎妊娠でさらにお腹が大きくなった際、または経産婦にできやすいと言われています。

●妊娠線の予防法3つ

●(1)保湿が大切

クリームのみでは、保湿にはなっても水分の補給はできないので、顔のように化粧水をつけてからクリームを塗りましょう。妊娠線予防専用のクリームもありますが、保湿できればいいので安いものでも十分です。

●(2)体重のコントロール

妊娠中は、母子の健康のためにも10kg以上の体重増加は避けた方がいいとされています。ヨガやウォーキングなどで適正体重を保ちましょう。また、バランスの良い食事を心がけて、カロリーの高い食べ物は控えましょう。できてしまった妊娠線も、痩せれば目立たなくなります。

●(3)コラーゲンの摂取

皮膚の潤いを保つためには、ビタミンCとコラーゲンが必要不可欠ですが、妊娠中はホルモンの影響やお腹の赤ちゃんがそれらを大量に消費してしまうことにより、皮膚が潤いを無くして妊娠線ができてしまうようです。食事やサプリメントでコラーゲンやビタミンCを摂取すると良いでしょう。

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できてしまった妊娠線はほぼ一生消すことはできないと言われていますので、きちんと予防をしてなるべくできないよう気をつけましょう。もし、妊娠線ができてしまった場合は、少しでも薄くできるようにしっかりとケアをすることも大切だと思うので、試してみてください。

【参考文献】

・『基本の産後ケア6カ月―お産の前から知っておきたい』主婦の友社・編

【参考リンク】

・妊娠とは | e-妊娠

●ライター/OHSAWA(理学療法士)

22歳で理学療法の資格を取得後、急性期病院や老人保健施設を経て、現在は都内の訪問リハビリで勤務している。従来の理学療法の治療観点を重要視しつつ、東洋医学や内臓へのアプローチにも興味をもち取り入れている。また、体軸理論により施術する自身のコンディションにも気を付けて日々研鑚している。

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