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春の祭典、復活!今年の六本木アートナイトは、YouTubeでマイペースに

  • 2021.3.6
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六本木の街を舞台としたアートの祭典として、毎年恒例の人気イベントとなっている六本木アートナイト。新型コロナウイルスの影響で2020年5月に予定していた「六本木アートナイト2020」は取り止めとなったが、このたび、スピンオフ・プロジェクトとして復活する。街中のアートを楽しみながら散策する今までのスタイルはいまだ叶わないものの、デジタルアートを中心に“あの空気”とまた出会えるのだ。現在の状況において芸術活動を継続するため、そして、六本木の街に回復のエネルギーをもたらすため、いま何ができるのか。そんな思いから生まれたデジタルアートの祭典は、多様なコンテンツが用意されている。最前線でアートと向き合っている人たちの熱い思いに触れれば「創り出すことのおもしろさ」「変えていくことの楽しさ」をビンビン感じるはずだ。新しい季節を迎える前に、アートから”生きた”刺激を感じ取ろう。

東京を代表するアートの祭典がスピンオフで復活

「六本木アートナイト」は、生活の中でアートを楽しむという新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に開催する、一夜限りのアートの饗宴だ。
多彩な文化施設や商業施設が集まる六本木を舞台に、現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンス等の作品を街なかに点在させ、非日常的な体験をつくり出す。オールナイトで開催され、非日常風景の中を歩く本イベントは、アート好きのみならず、いつもより楽しさが倍増する街歩きも楽しめることで人気を博してきた。2009年3月にスタートした六本木アートナイトは開催ごとに話題を呼び、発展を続けていたが、2020年5月に予定していた「六本木アートナイト2020」はこの世界的パンデミックを受けて休止。今回はその「六本木アートナイト」の思いを引き継ぎ、オンライン上でのスピンオフ企画が実現した。

アート対談:六本木アートナイトの未来像を考える【国内編】 参加者左上:片岡 真実 (六本木アートナイト実行委員長/ 森美術館 館長 Photo by Ito Akinori)左下:中村 政人(「東京ビエンナーレ 2020/2021」総合ディレクター)右上:遠山 昇司 (「さいたま国際芸術祭 2020」ディレクター)右下:帆足 亜紀(横浜トリエンナーレ組織委員会事務局次長、プロジェクト・マネージャー)Harumari Inc.
《ガラスの茶室 – 光庵》コバルトブルーのライトアップ 2021年 国立新美術館(六本木アートナイト・スピンオ フ・プロジェクトでの展示イメージ)Harumari Inc.
六本木アートナイト・アーカイブシリーズオレカTX2019 《巨人のオモチャの音楽会》Harumari Inc.

「六本木アートナイト スピンオフ・プロジェクト」では、六本木アートナイトの新コンテンツとして、自宅でも外出先でも楽しめるデジタルコンテンツ「六本木アートナイト・デジタル“RAN TV(ラン・ティーヴィー)”」(以下、「RAN TV」)を始動。RANはRoppongi Art Nightの頭文字に由来する。
RAN TVでは、アート対談やパフォーマンス作品などをYouTubeで配信。今回は、初めて映像作品のみのオープンコール・プロジェクトを実施しており、採択した作品もRAN TV内で紹介している。
このRAN TVは、スピンオフ・プロジェクト後も、継続的に発展させていく予定があるそうなので、この機会にお気に入りリストに入れておきたい。

アート映像を気軽に楽しむ

六本木アートナイト2015より開始した参加作品の公募を行う「オープンコール・プロジェクト」。
今回は、初の映像作品のみを募集し、国内外から30作品を採択した。アート、音楽、ダンス、パフォーマンス、など多彩な作品がずらり揃っている。

フラトレス(アルヴォ・ペルト作曲)Harumari Inc.
KOMEKAMI WORKSHarumari Inc.

現在、反響が高い『落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクト 《「双生する音楽会」》』、コメカミワークス 《さえぎりさん》などの作品をはじめ、気軽に楽しめるアート映像がラインナップ。アートの映像作品というと敷居が高いイメージを持たれがちだが、クスっと笑えるものからSTORYのあるもの、アニメーションまでさまざま。RAN TV はYouTube配信なので、移動の合間や、自宅でのんびりしている時間にふと楽しめる気軽さも嬉しい。

六本木という、リアルな「街」をベースとしてきた「六本木アートナイト」の新たな試み。コロナ終息以降にも、デジタル領域という無限の新しい「場」を引き続き開拓し、リアルとデジタルのハイブリッドで展開していくことだろう。もし、はからずもアートに触れる機会が減ってしまっていると感じたら、いつものようにYouTubeにアクセスしてみて欲しい。気楽にみている映像の中から、「六本木アートナイト」の”生きた”刺激が感じ取れるはずだ。

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