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「五輪ボランティア」辞退者1,000人超え…「“ボランティア”とはそもそも何か」若新雄純が解説

  • 2021.3.5
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市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。2月25日(木)の放送は、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が登場。最近起きたニュースを独自の視点で解説する「若新雄純の『色メガネ』」のコーナーでは、「五輪ボランティアの辞退者が続出したこと」について取り上げました。

木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)

◆ボランティア=“タダ働き”ではない

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は2月24日(水)、森喜朗前会長の女性蔑視発言以降の20日間で、大会ボランティアの辞退者が1,000人になったことを明らかにしました。大会ボランティアの参加は約8万人を見込んでおり、辞退者は約1%に相当します。

* * *

今回のニュースを受けて若新は、「“ボランティア”とは、そもそも何なのかということを今日は考えてみたい」と切り出します。

ボランティアと聞くと、多くの人が“無償の奉仕活動”と捉えがちですが、若新は「本来のボランティアとは、自主的な社会参画や共創活動だと言われている」と説明。しかしながら、「日本の社会では、本来のボランティアの意味合いがそこまで理解されておらず、きちんと広まっていないようだ」と指摘します。

五輪ボランティアにおいても、本来は“タダ働き”という捉え方ではなく、「オリンピック・パラリンピックという社会の大きな取り組みにおいて、“自分もそれをつくりあげる一部分を担いたい”と参画するもの。それを仕事としてお金をもらってやるのではなく、例えば、英語が得意な人が、その得意分野を活かして外国語で困っている人を誘導するようなブースを自分たちで“自主的に”つくってみる。“つくる”ということに自分たちも加わるという体験をすることが、ボランティアの起源だと言われている」と説明。

続けて「つまり、自分が社会を“つくる”側に行くということで、依頼されて“タダ”で仕事を受けるものではない。(今回のニュースのように)代表の人が大会理念に反するような失言をしたときに、むしろ『もっと自分たちが頑張って、よりよくしなければ』『リーダーがみっともないことをして辞めたんだから、自分たちがしっかりと関わって変えていかなければ』と考えるのが、本来のボランティアの精神なんだと思う」と言います。

とはいえ、「なかなかそこまで(本来のボランティアの意味合いが)日本では広まっていない。今回の東京五輪のボランティア募集でも、お願いしたい業務がはじめからかなり具体的になっていて、悪く言えばただの人手集め。“お金は払えませんが、○○をやっていただけませんか?”という“タダ働き” 募集になってしまっていた」と現状に触れつつ、「だから(辞退者の中には)“なぜ自分たちはタダで働くのに、リーダーがこんなだらしないんだ……”と文句をいう形になってしまっているのではないか」と推察。

最後に、「“スーパーボランティア”として知られる尾畠春夫さんがおっしゃっていましたが、自分からボランティアを望んで自主的に行くのだから、こちらから何も求めないことが鉄則だと。『なぜ水くらい出してくれないんだ』『どうして休憩所がないんだ』と言うのはおかしい。自分が参加したくて、自分がやりがいや活躍の場をつくりたくて関わっているという精神を絶対に忘れてはいけないと。もちろん僕は、今回辞退した人を批判したいわけではないです。本当の意味での“社会をつくる側に参加するボランティア”がもっと理解されて、広まるといいなと思う」と話していました。

<番組概要>

番組名:Seasoning~season your life with music~

放送日時:毎週月曜~木曜 13:30~15:55

放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット

パーソナリティ:市川美絵、ヨウイチロウ(月曜)、乙武洋匡(火曜)、若新雄純(木曜)

番組Webサイト:https://audee.jp/program/show/38286

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