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今こそ見るべき、多様なジェンダーを描いた映画&本3選。話題の感動作から教科書まで!

  • 2021.3.2
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なんだか難しそうと思われがちなSDGs、実は私たちの生活に身近なテーマばかり。現代社会が抱える課題について知るきっかけになる、映画やドラマ、本を紹介していきます。今回ご紹介するテーマは「ジェンダー」。「LGBT」やまだ言語化されていない多様な性。セクシュアリティについて知ることは、自分自身を深く理解することにもきっと繋がるはず。

1.『チョコレートドーナツ』

1970年代のアメリカで起こった実話をもとにした人間ドラマ。母親に捨てられたダウン症の少年と暮らすため、司法や周囲の偏見と戦う同性愛カップルの姿を描く。(デジタル配信中/おトク値!Blu-ray&DVD 12月2日発売 Blu-ray 2,500円、DVD 1,800円/発売元・販売元:ポニーキャニオン)

KIMURA’S RECOMMEND
「性別や貧困、障がいに対する偏見のまなざしの変わらなさに無力さを感じる一方で、大切な人を思う時の温もりをずっと忘れずにいたいと思う映画です。」

2.『 男らしさの終焉』 グレイソン・ペリー 著/小磯 洋光 訳

ターナー賞アーティストであり異性装者として知られる著者が、新時代のジェンダーと男性のあり方を模索する一冊。権力、暴力、パフォーマンス、感情の4つのエリアに分けて、男性性の支配について言及。さまざまな分野を横断して男性について分析し、男性のための未来のマニフェストを提示する。(フィルムアート社/2,000円)

CLARK’S RECOMMEND
「社会にはびこる有害な男らしさについてしっかり思考した本。これからは男性自身が男性のジェンダー問題を考えていくべき!と思わせてくれます。」

3.『LGBTを読みとく-クィア・スタディーズ入門』森山至貴著

最近よく見かける「LGBT」という言葉にはレズビアンやゲイの頭文字が含まれているが、実はそれはセクシュアルマイノリティのほんの一部に過ぎない。「LGBT」を手がかりに、バイセクシュアルやトランスジェンダー、言葉で括ることができない多様な性のあり方について正しく学ぶための教科書。(筑摩書房/800円)

OTABE’S RECOMMEND
「ふわっとした話題として流されがちなジェンダーやセクシュアリティを巡る話。正しい知識を身につけて行動することこそが必要なのだと改めて実感。」

Navigators

・小田部仁(おたべ・じん)/ユースカルチャー 誌『Quick Japan』編集部を経て 独立。現在はフリーランスで文筆 ・編集業に携わる。
・木村綾子(きむら・あやこ)/文筆業のほか、〈蔦屋書店〉で企画と制作を行う。『Hanako.tokyo』で「あなたに効く本、処方します。」を連載中。
・クラーク志織(クラーク・しおり)/武蔵野美術大学を卒業後、2012年にロンドンへ移住。イラストレーターとして雑誌や広告を中心に活躍中。

(Hanako1190号掲載/photo:Natsumi Kakuto text:Momoka Oba)

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