1. トップ
  2. 恋愛
  3. 酔うとナゼやらかす? “お酒の飲み過ぎ”が脳に与える影響とは

酔うとナゼやらかす? “お酒の飲み過ぎ”が脳に与える影響とは

  • 2015.6.11
  • 1372 views

【男性からのご相談】

先週末は付き合いで飲み会だったのですが、その帰りにどうやら娘に迎えに来るよう電話をしたらしく、迎えに来た娘が私の酔った姿を動画に撮影し、翌日見せられました。千鳥足でフラフラ歩き、同じ話を何度もする自分の姿に驚きました。 全く記憶にないのです。どうしてお酒を飲むとこんな状態になるのでしょうか?

●A. アルコールが脳の3つの部位に大きな影響を与えることが原因です。

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

お酒を飲んでの失敗談。よくあることとはいえ、娘さんに動画まで撮られたとあっては言い逃れもできず、記憶にない自分の姿にショックを受けられたことでしょう。今回は脳の機能とアルコールの関係を見ていきたいと思います。

●同じ話を繰り返すワケ

脳の中でも海馬という記憶の保存をする部分はアルコールの影響を受けやすいために、話したことを忘れてしまい、また同じ話を繰り返してしまいます。

このように、飲んでいるときの“短期記憶”は、アルコールの影響で低下します。一方で、どれだけ飲んでも、自宅への帰り道を忘れることはありません。普段から繰り返し通る経路は、“長期記憶”が残っているからです。

●泥酔している自覚はないのに千鳥足になるのはナゼ!?

脳の中で平衡感覚や細かい動きなどを管理しているのが小脳です。

アルコールの影響で、小脳の機能は低下してしまいます。すると、スムーズに動けず千鳥足になったり、ロレツが回らなくなったり、スマートフォンの操作ミスで意味不明のメールを送ったりするなどの失態を演じてしまうのです。

●会社関係の飲み会で、「ここだけの話」はNG!

プライベートの飲み会でも、「ここだけの話」と前置きしたにも関わらず、人間関係に支障をきたす“暴露話”。会社関係の飲み会では絶対に避けましょう。

「ここだけの話」と前置きをしても絶対に、「ここだけ」では済まないもの。実は、これもお酒と関係があります。アルコールの影響によって、理性を司る前頭葉の機能が低下してしまうのです。普段は全くそんな素振りさえ見せない人が、下ネタに走ったり、セクハラめいたことをしたりするのも、この前頭葉の機能低下によるものです。

----------

自身の健康のためにも、平穏な人間関係のためにも、お酒の飲み過ぎは控えましょう。

【参考リンク】

・アルコールに関連した医学的問題 | 新町クリニック健康管理センター(PDF)

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

の記事をもっとみる