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お値段以上のクオリティ!1万6,000円で充実のコースが魅力の、“誘いたくなる”鮨店

  • 2021.3.1
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美味しい鮨がきちんと食べられて、お酒のセレクトも秀逸。

さらには計算された“仕切り”が、ふたりだけの時間を約束する。

大人たちの心を満たす要素を、全てそろえた優良店とは、『鮨屋 小野』のことだろう。

きっと、誰かを誘って行きたくなる。注目を浴びる鮨の名店の、魅力に迫る。

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休日は気になる店を食べ歩き、料理人としての勉強を欠かさないという大将の小野さん。コースの内容も伝統を守りつつも、進化し続ける


カウンターに座ると緊張するような雰囲気ではなく、おまかせはお値段以上のクオリティ。

その上、大将の人柄もいいとくれば、もう最高。

そんな鮨店を見つけたら、こっそり自分だけの〝とっておき〞にしておきたい。そう思えるのがここ『鮨屋 小野』。

コースは1万6,000円とうれしい価格で、路地の地下に隠れた店は大人が似合う、静かなロケーションだ。

玉砂利を敷いた通路からたどり着くカウンターは、京都さながらの華やかな雰囲気。

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内装に合わせて特注したという可動式の衝立が華やかさを醸し出す。隣のゲストの顔は見えないが圧迫感を感じないように設計されている


さらに特筆すべきは、時世に合わせて特注したというカウンターの仕切り。

隣り合うゲストの目を遮ってくれるが、圧迫感のない絶妙な高さと角度に設定。

だからカウンターでも、ゆったりとふたりだけの世界に浸れる。

さらに待ち合わせや食後には、3階の秘密のバーラウンジで寛ぐという選択肢もあり、優雅な気分を味わうことができる。

全20品で、16,000円の充実っぷりが嬉しい!
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肝をトッピングした「カワハギ」。

上品な白身と肝の旨みは最高の組み合わせ。

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まぐろの「大トロ」。

熟成されたまぐろは、コース序盤に提供し、客の心をつかむ。

まだまだ続く、こだわりが詰まった逸品も堪らない!

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まぐろの「赤身の漬け」。

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「コハダ」。軽やかに締めて江戸前の粋を感じさせる。

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「赤貝」。殻付きで仕入れる赤貝は、この日は最高級といわれる宮城県・閖上産。

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「金目鯛の燻製」。皮目を炙って藁で軽くスモークをかけている。

金目鯛の皮と身を一緒に美味しく味わうための工夫が燻製だったという。

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「うに」。この日は、昆布を食べて育った北海道・昆布森の塩水うに。

握らずに酢飯の上にのせて提供。

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「車海老」。海老の身の下には、黄身とすり身で作った黄身おぼろを忍ばせている。

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「煮はまぐり」。地蛤と呼ばれる茨城県・鹿島灘の天然はまぐり。

火を入れすぎず柔らかく煮て、出汁に2日ほど漬けて味を染み込ませている。

天然ものならではの香りを楽しみたい。

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「穴子」。生きた穴子をさばくところから仕込み、型崩れさせずにふわりと柔らかく煮込む。

握る直前にも炭火を入れるため、口の中に入れると淡雪のように溶ける。

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「玉子焼き」。芝海老のすり身や大和芋を加えた、滑らかで旨みのあるたまご焼きがコースの〆。

鮨に使われる山葵も、日本最高峰といわれる品。

かつては徳川家に献上されていたという、静岡県・有東木で栽培されている。

豊洲市場では買えないため、産地から直に送ってもらう。

シャリは、千葉県香取で契約農家が育てる無農薬栽培のもの。コースはおつまみ10品、にぎり10貫。

追加メニュー「小野スペシャル」は必食!
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コースとは別オーダーになるが、絶対に食べたい看板メニューが「小野スペシャル」2,000円。

炙った熱々のトロと冷たいシャキシャキのペコロス、酢飯をパリッとした海苔で巻いて。

まぐろの熱い脂がペコロスのさわやかさに絶妙にマッチする。



この道30年という、店主・小野淳平さんの手慣れた鮨は、まぐろの漬け、煮ハマグリ、おぼろを忍ばせた車海老など、手間を厭わない古き良き江戸前の仕事が垣間見える。

雰囲気、味、価格、三方良しなら誰を連れていっても間違いない。

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