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ストーリーにもサントラにも注目を。音楽が醍醐味な海外ドラマをハント!

  • 2021.2.27
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感情を高ぶらせたり、気持ちに寄り添ってくれたり……。記憶に残る海外ドラマには、いつだって素晴らしい音楽がつきもの。今回はストーリーだけでなく、作中で流れる音楽にも注目の海外ドラマをピックアップ!

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キャラクターの心情を映し出す美しいピアノの音色に注目。
『ドドソソララソ』

Netflixで配信中の韓国ドラマ『ドドソソララソ』は、主人公でピアニストのララと、謎多きフリーター・ジュンの純愛がベースのロマンティックコメディ。愛情深い父親、そして教育熱心なピアノ教師のもとで、何不自由なく育ったララが一転。全てを失い、身一つで放り出されてしまったところから物語はスタートする。

ピアノを弾くこと以外、手に職がないララは、なんとか行きついた小さな町で、無口な青年ジュンと出会い、彼の助けをかりてピアノ教室「ララランド」を開くことに。天真爛漫なララとツンデレ青年ジュンのキュンとしっぱなしなラブストーリーはもちろん、ピアノ教室を通じて町の人たちと絆を深め、はじめての場所で自力で居場所を作っていくララの成長に感動がとまらない。そして、心動かされるシーンには、必ずピアノの音色が隣あわせ。

ジュンがララへの想いをしたためて演奏する「愛の喜び」に、80歳のおじいさんが亡くなった妻へ捧げる「乙女の祈り」。決して上手ではなくても、心のこもった演奏に胸が突き動かされる。穏やかなピアノの音色と、町の人々の温かさ、そしてララのひたむきな姿勢が見事なハーモニーとなって視聴者の心をそっと癒してくれるはず。
ご存じ、ドラマのタイトル『ドドソソララソ』は、「きらきら星」の旋律。ララと父親にとって想い出の一曲で、やがてララとジュンにとってもかけがえのない曲へとなっていくので、ぜひそちらもチェックして!

『ドドソソララソ』
Netflixオリジナルシリーズ。独占配信中。
https://www.netflix.com/title/81276344

 

10代の男女が抱える憂いを切ない音楽と共に描く。
『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』

アカデミー賞脚色賞受賞の映画『君の名前で僕を呼んで』(2017)で監督を務めたことが記憶に新しいルカ・グァダニーノ。ジェンダーやアイデンティティなど、若者の繊細な心の揺れ動きを、美しい映像と鮮烈なセリフで映し出すことに定評のある彼がはじめて手掛けたテレビドラマが『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』。

親の転勤に伴い、アメリカからイタリアへ引っ越してきた青年フレイザーを主人公に、彼がイタリアで出会う同級生のケイトリン、フレイザーの母で軍人のサラなど、セクシュアリティやジェンダー、アイデンティティ、人間関係など、多彩なテーマがグラデーション豊かに描かれる。まるで一本の長編映画を味わっているような奥深さを堪能できるドラマとなっている。

ルカ・グァダニーノが描く作品には、必ずと言っていいほど繊細で癖になる音楽が同居する。本作では、イギリス・ロンドン出身のアーティスト、デヴ・ハインズことブラッド・オレンジがオリジナルスコアを担当。多感な10代の男女の感情の起伏をリズミカルで切ない音楽で美しく彩る。さらに、ジョン・アダムズ、デヴィッド・ボウイ、プリンス、ケンドリック・ラマーなど、様々なアーティストの曲を作中で採用。ブラッド・オレンジ自身の楽曲「Time Will Tell」のMVを作中で主人公たちが再現するシーンも登場するなど、ストーリーと音楽の組み合わせが絶妙。
洗練された音楽と、キャラクターたちが紡ぐ言葉の数々は、耳を傾けるだけで、目の前にその情景が浮かぶよう。つい青春時代を思い出す人も少なくなさそう。

『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』
Amazon Prime Video チャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」
【字幕版】2/18(木)より 毎週木曜1話ずつ更新
※BS10スターチャンネル及びインターネットTVでは、5月以降放送・配信予定。
https://www.star-ch.jp/drama/wearewhoweare/
Photo by Yannis Drakoulidis © 2020 Wildside Srl – Sky Italia – Small Forward Productions Srl

 

スキャンダラスなストーリーが情熱的な音楽とベストマッチ。
『ケーブル・ガールズ』

舞台は1920年代のスペイン・マドリード。国営電話会社で働く4人の女性交換手の恋愛、仕事、生き様をドラマティックに描くドラマシリーズ。100年前の時代が舞台となっているものの、4人の女性キャラクターが抱える痛みは、現代女性が抱える苦悩に通ずるものがある。

フェミニズムにサスペンス、スキャンダルを掛け合わせた色鮮やかな本作は、スペインドラマの印象を大きく変えた作品のひとつ。女性が主婦として、妻として、男性のお飾りでしかなかった時代に、代償を払ってでも自由を得ようと、したたかに生きる聡明な女性たちのストーリーは、世界中で反響をよんだ。

嫉妬に羨望、陰謀に犯罪などスキャンダラスで波乱万丈な4人の女性キャラクターの人生によく似合うのが、作中で流れる情緒的な音楽。緊張感をますます煽り、ドラマをより刺激的なものへと押し上げる。ドロドロとした感情に飲み込まれそうになりながらも、なんとか交わし、颯爽と自身の人生を歩む主人公アルバ。情熱的な劇中歌が、彼女の力強さを強調する。レトロナンバーかと思いきや、そのほとんどが現代音楽なのも興味深い。スペインで活躍するアーティストをはじめ、全エピソード異なる楽曲が使用されるので、ストーリーとあわせてチェックして。

『ケーブル・ガールズ』
Netflixオリジナルシリーズ。シーズン1~5を独占配信中。
https://www.netflix.com/title/80100929

 

若者たちの声にならない叫びをゼンデイヤが表現。
『ユーフォリア/EUPHORIA』

歌手で女優のゼンデイヤが、重度のドラッグ、アルコール中毒を抱える女子高生のルーを熱演したことで話題を呼んだHBOドラマ。タイトルの「EUPHORIA」は、翻訳すると「多幸感」や「幸福感」を意味し、ドラッグでしかユーフォリアを感じされない主人公のルーや、セックスやセクシュアリティなどで悩み苦しむティーンエイジャーたちがどのようにして幸せを得ていくのか、という問いかけにもつながっている。

本作で製作総指揮を務めるのは、グラミー賞受賞歴があり、世界中の若者から圧倒的な支持を受けるラッパーのドレイク。SNS全盛期の今を生きるティーンたちの繊細な心情を、重厚なヒップホップミュージックと共に幻想的に映し出す。注目は、ゼンデイヤがイギリス出身のシンガーソングライターのラビリンスとコラボして歌う劇中歌「all for us(オール・フォー・アス)」。現実に押しつぶされそうになったり、出口の見えないトンネルに迷い込んだり、ルーの苦悩が表現されるダークな一曲。ミュージックビデオとあわせてチェックすることで、作品の世界観にどっぷり浸ることができる。

自分は何者なのか、自問自答し悩みながら、ときに間違いを犯しながら、ふわふわと大人の階段を探していく。若者たちの声にならない心の叫びを、幻影的な映像と濃密な音楽、カラフルで前衛的なヘアメイク、ファッションで描く本作。「青春ドラマ」とひとくくりには決してしたくない、今を代表する一作はガール必見。

『ユーフォリア/EUPHORIA』
「BS10 スターチャンネル」にて3月23日(火)より一挙放送
※インターネットTVでの視聴も可能
https://www.star-ch.jp/drama/euphoria/sid=1/p=t/
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