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コロナ禍の日常をテーマに、NY在住の美術家が新作を披露

  • 2021.2.27
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入念なリサーチを重ねた社会問題をテーマに、繊細なタッチで描くブラジル出身の美術家・大岩オスカール(1965〜)。2019年「金沢21世紀美術館」(石川県金沢市)でおこなわれた個展には15万人以上の来場者が訪れた。そんな彼の個展『Let’s Go on a Trip!』が、「ギャラリーノマル」(大阪市城東区)で3月27日まで開催中だ。

『Queenboro Bridge, New York / クイーンズボロ橋、ニューヨーク』 2020年

コロナ禍の日常をテーマにした、タイムリーな内容となっている今展。2020年より続く疫病禍は、ニューヨークに住む大岩オスカールの生活にも大きな影響を与えた。予定していた展覧会がキャンセルになり、加えてロックダウンによりスタジオに行くことすら困難になったのだ。

そこで彼は、2020年の3月から6月にかけて、タブレットで自身の生活やニューヨークの様子などを描き、サイトで公開。本展では、それら20点を版画化して披露している。

描かれているのは、人の姿が消えたニューヨーク都心部、打ち合わせで行く予定だった大阪の風景、自室の机回りやキッチン、連邦政府への不満など。久しぶりにマンハッタンの自宅からクイーンズのスタジオに行ったところで作品は終了する。1点1点に解説文が付いており、当時の状況や作家の心理状態がリアルに伝わってくる。

新型コロナが猛威を振るっても制作意欲を切らさず、逆境をバネに新たなクリエーションを成し遂げた大岩オスカール。作品自体は冷静な語り口だが、それらを見た人に大きな力や勇気を与えるだろう。入場は無料。大岩オスカールの公式サイトでも同作を見ることができる。

取材・文/小吹隆文(美術ライター)

『大岩オスカール / Let's Go on a Trip!』

日時:2021年2月20日(土)~3月27日(土) ※日・祝休
時間:13:00~19:00
会場:ギャラリーノマル(大阪市城東区永田3-5-22)
料金:入場無料
電話:06-6964-2323

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